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罵られ捨てられた少年と魔物使いの少女  作者: 儚月
第二章 学園での日々
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第十一話 いざ街へ

お待たせしてすみません。

シンさんと別れ、森を出てから5日が経過した。今回の旅は、事前にしっかり食料などを用意していたこともあって、とても快適にできている。


シンさんの話では4日ぐらいらしいので、そろそろ都市の壁ぐらい見えてくるはずだ。


そんなことを思っていると先方にうっすらと壁が見えてくる。


「ねぇ、レイ見て。あっちの方に何か見えてきたよ」


カレンが嬉しそうに言ってくる。


「そうだね。たぶん町を守る壁だと思うよ」


「へー。あんな大きい壁作るのに、どれぐらい掛かったんだろう。」


そんなことを話しているとすぐに門の前へ到着する。門の前にはかなりの長さの列ができていて、時間がかかりそうだった。

僕たちは列の後ろに近づいて最後尾の人に声をかける。


「ここが町に入るための列の最後尾であってる?」


馬車に乗っている男にそう聞いてみる。


「ええ、そうですよ。この列だと後2時間ぐらいで入れると思いますよ」


その男から聞いてしばらくたったころ僕たちの検査の番がやってきた。



壁の兵士が前の人の検査を終えると声を上げる。


「次の方、前に出てきてください。」


その言葉とがかかると共に僕たちは前に出る。


「ようこそ、リアーユの町へ。ギルドカードなどの身分を保証できるものは持ってますか?」


そう兵士は聞いてくる。


「持ってないです。」


すると兵士は近くにあった紙とペンを持って、


「では身分証を仮発行するということになります。今からいくつか質問をするので、答えていってください。


それに対して僕はうなずく。


「まず名前とこの街に来た目的は何ですか?」


「えっと僕の名前はレイと言って、この街の学校へ入るために来ました。」


答えると兵士は手元の紙に何かを書いていく。


「この大狼(ビッグウルフ)はあなたの使い魔ですか?」


その後、兵士は近くにいるソフィの方を見てそう聞いてくる。そこにカレンが手を上げて、


「ソフィは私の使い魔です。」


と、兵士へ言った。ちなみにカレンの目はシンさん特性カラーコンタクトによってごまかしている。


「あなたは?」


「私はカレン、魔物使いよ。それとソフィは大狼(ビッグウルフ)なんかじゃなくて森...」


シンさんがただの娘が森狼(フォレストウルフ)を従えていると怪しまれると言っていた。相手が大狼と勘違いしているのでそのままの方がいいだろう。

うっかり言いそうになっているカレンの口をとっさに塞ぐ。

兵士が若干いぶかしげな視線を送ってきたがなんとも言われなかった。


「それで、君も学園へ行くということでいいのかい?」


「はい、そうです。」


カレンに任せると余計なことを言いかねないので、変わりに僕が言っておく。


「分かった。一応荷物検査をして問題がなかったら、身分証の仮発行が完了するまでそこのベンチで待っているといい。」


「分かりました」


そう言って僕たちは荷物検査を受け砦の脇にあるベンチに座って待っていた。

しばらくすると砦からさっきの人が向かってきて、


「はい、名前の記載にミスがないか確認して。」


そう言って二つのカードのようなものを渡してくる。


「はい、問題ありません」


カードに間違えがないことを確認し終えると、一つをカレンに手渡す。


「学園に入学すると、入学証を貰えるからそれと合わせて持ってきてくれればちゃんとした身分証を作ることができるぞ」


「はい、ご丁寧にありがとうございます。」


「それと、その使い魔にはこの首輪をつけておけ。それが使い魔であることの証明になる。」


そう言って質素な首輪を一つ渡してくれた。

僕たちは手渡されたカードと共に無事に町へと入っていった。




「ねえねえレイ。学校ってどこにあるの?」


街中を歩いているとカレンがそう聞いてくる、


「あっちにある大きな建物がそうらしいよ」


僕が指さした先には周りより3周りぐらい大きい建物が鎮座していた。


「じゃあ早速行きましょう!」


そう言ってカレンが先に駆け出してしまった。

僕も続いて学校へ駆けて行った。


学校の門は砦よりはいくばくか小さいがかなり立派なものだった。


僕たちは門に立っている人に近づいて


「あの、この学校に入りたいんですけどどうすればいいですか?」


「ん? 編入希望者か。金はあるのか? ここはその辺の村の子が通えるほど安くないぞ」


そう言われたので、シンさんからもらった金貨の入った袋を見せると、驚いたような顔をし


「金はあるようだな。待っていろ。適当な教師でも連れてきてやる」


そう言って門の奥へ行き、しばらくして一人の初老の男性と共に戻ってきた、


「この学園に入りたいのはお前らか?」


その質問に僕はうなずく。


「うむ、では中で詳しい話を聞くとしよう。ついてくるのじゃ。」


僕たちはその男性の後に続いて学園へと入っていった。




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