6話 どうやら変な夢を見たらしい
今回、更新遅れましてしまいました。
申し訳ないです。
街についてかなり色々見て回った。
まず、ローゼル王国内での貨幣だが____。
・金貨
・銀貨
・銅貨
の3種類で取引がされていた。
この街の一般的な宿で、一晩宿泊するだけで銀貨5枚程度。もちろん飯なしで。
後、街の特産品はドワーフが作る高品質の武器や防具のようだ。王国の領地内にある鉱山から質の良い鉱石がとれるとのこと。
俺も武器屋の前を通ったがどこも装備の整った冒険者達が武器屋の前に列を作っている。俺もそこに交じり、色々な武器屋を見て回った。
結局俺が家に着いた時には日が完全に落ちていた。
家へ戻るとちょうど父さんも帰ってきた。
「おっ! 珍しくソルも出かけてたのか! どこ行ってたんだ?」
「ちょっと、街の中心部まで歩いて行ってきたよ。初めて見る物ばっかで楽しかった!」
「そうか! だけどスラム街には近づくなよ! 騎士団も見回ってるが最近どうも様子が変だからな!」
「大丈夫だよ。武器屋にほとんど居たから。」
「ソルも俺に似て、武器好きか! よし、ソルもそろそろ金を持たせても良いだろ!」
父さんは自分のバックから麻袋を取り出し銀貨1枚を出し、俺に向かって投げた。
「これで実際に何か買ってみろ! 武器は買えないと思うが屋台の食べ物なんかだったら色々買えるだろ! だけど、くれぐれも母さんには内緒な!」
「ありがとう父さん、大事に使うよ!」
父さんは笑って先に家に入って行った。
俺も後に続き、家に入って母さんの手作り料理を食べて、自室のベットに入る。
今日を振り返って、俺は満足しながら天井を見上げた。
「後、3ヶ月で学園生活か……。少し緊張するな。」
この緊張感は転生前の高校進学に近い。高校受験の時は何ヶ月も前から勉強して、ようやく合格した後には友達ができるか等、不安がいっぱいだった。
実際はそんな不安など無かったかのように楽しい時間だった。
そんなことを考えていると、眠気で瞼が閉じた__________。
___________暗闇の中で何か複数の鳴き声のような声が聞こえる。
「………………………ゥン。…………………………ン。…………………………ガゥ………。」
かなり遠くの方で何か鳴いている。だが、まったく姿も見えない。
「……ワ………ゥン。ク……………ン。ガ………ガゥ……………。」
鳴き声が近くなってきた。俺を呼んでいる気がする。
暗闇の中へ、一歩前に踏み出した時、俺は目が覚めた。
「あれ? もう朝か……。なんか、変な夢見たな。」
時計を見るともう、そろそろ準備をしないと朝の特訓に間に合わない時間だ。
俺は飛び起き、急いで身支度をし外に出る。
庭にはもう準備をして素振りをしている父さんの姿があった。
「おはよう! 忘れ物はないか?」
「おはよう、父さん。少し慌てて起きたけど大丈夫。」
「大丈夫そうだな! 珍しいなソルが慌てて起きるなんて。」
「少し変な夢見てね……。でも、体調はバッチリだよ!」
「なら、そろそろ行くか!」
父さんと俺は今日も朝練の為、ディール森林へ向かった。
少し説明箇所多くなってきたと思っていますので、なるべく、テンポ良く行こうと思います。