ご
「なあマエダ」
「なんだよササキ」
「ジャーンケーン」
「へ?」
「ポン!」
「ポ、ポン」
「…」
「…」
「勝った!」
「嘘つけぇ!」
「いやいや勝ちだろ!」
「何でだよ!お前グーで、俺パーだろ!」
「ふっふっふ!俺のグーはお前の幻想をぶち壊すから」
「このパーは、幻想でも何でもないただのパーだよ!」
「それなら、俺のグーは普通にお前より強いから」
「ルール!ルール守れ!」
「これが、本当のグーだぁぁ!!!」
「パー」
「な、なに」
「殴ってくるなよ」
「止められた!?…だと」
「お前、パンチ弱くね?」
「まあ、普段は武器使ってるし」
「サバゲ?」
「サバゲ」
「サバゲって人殴んないの?」
「殴らないな」
「銃は使うのにな」
「まあな」
「俺もやろうかな」
「え、マジで!?」
「う〜む」
「俺、サバゲならお前に勝てると思う!」
「お、言ったな」
「俺、百発百中だから!」
「あぁ〜確かに。テストの選択問題とか全部あってたしな」
「まさか……宝くじで一等を」
「そりゃ無理だろ」
「だよな〜。それに俺、五等しか狙ったことないし」
「当たったの?」
「百発百中!」
「だから家でかいのかぁ…」
「フフン!」
「お前が買ったわけじゃないだろ」
「そうだけど」
「金何に使ってるの?」
「サバゲ」
「サバゲってかなり金かかるんだろ?」
「まーねー」
「………ヘッ」
「なんかすまん」
「ジャーンケーン、ポンッ!」
「え?ポ、ポン!」
「俺の勝ち!」
「俺のチョキはエクスカリバー」
「もういいよ」
〜終わり〜