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高校生活が終わる  作者: チヨダ・コーキ
3/30

3 アキラ「過去」

     (3)

「お前ら、本気で言ってんの?」

 沢山の目が俺を見ていた。でも、多分誰も、見ていなかったんだと思う。

「ベスト16目指すとか無理に決まってるやん。」

 部活の後に集まって監督が用意したプリント。多分、何処の運動部も1度はやった事があるんじゃないだろうか。大谷翔平が学生時代やっていたとかなんかで、ニュースにもなっていた。3×3のコマで書かれた自己課題シート。

 中心に今後の自分の大きな目標を書いて、それを実現するためにやるべきことを回りに埋めていく。

 その中心に俺は、『みんなで楽しくラグビーがしたい』と書いた。


 スマホのアラームで起きて、二度寝した。

 次起きた時、時刻は11時半だった。伸びた髪の毛を後ろに掻き揚げて髪ゴムで括り団子を作る。何度も着て内側が少し茶色になったクタクタのカッターシャツに腕を通して、昨日から一度も開けていない高校名の入ったリュックを背負ってロードバイクにまたがる。

 12月の風は冷たく、ハンドルを握る指の感覚は次第に失われていく。部活に行かなくなって、初めて学校に行きたくないと思うようになった。指が冷えるのも、高校まで行きに40分掛かることも、別に何とも思わなかったのに。


 ある日遅刻しそうになった。飛ばせば間に合った。そこでコンビニの前を通りかかって、そこで俺は腹が痛い事に気づいた。

 そして、朝飯を食べていないことに気づいた。

 別に動けない程腹が痛かった訳じゃない、朝食を抜くことなんか日常茶飯事だった。

 でも、その時、

 俺は猛烈にお腹が痛かった。

 死ぬほどお腹が空いていた。

 あと5分もすれば、学校にはついた。

 俺は自転車を止め、コンビニに入ってトイレを借り、おにぎりを買った。


 国際会館の前を通って、ブックオフの前を横切る。あと5分で高校に到着する。

 俺はいつものコンビニに自転車を置いた。

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