表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生活が終わる  作者: チヨダ・コーキ
13/30

13 アキラ 「嵐の去った後」

     (13)

「おはようさん。」

「だから、おはようの時間はとっくに過ぎてんだって。」

 体操服姿の省吾が裾の砂を払いながら言った。

 丁度、体育の終わりの時間だったらしい。他にも体操服姿の生徒で玄関は賑わっていた。

「んー。」

 ロッカーから上履きを取り出す。

「何だよ、うかねぇ顔しやがって。寝不足か?ってそれはねぇわな。」

「おー。」

 昨日のは何だったんだろうか。

「…なんだよ。教えろって。」

「いやぁ、俺も分からん。」

「何じゃそら。」

 あの後、何かスマホにコールが来て慌ててどっかに行ってしまった。あいつは誰だったんだろうか。同じ学校とかなんか省吾に用があるとか言っていた気がする。

 何か名前を言っていたような気がするけど、動揺しすぎて覚えてない。

「あと。」

 省吾はそう言った俺の方を見た。

 何だかダルマみたいなしかめっ面でこちらを見ていた。

「赤ペンとられた。」

 ダルマが一層険しい顔になる。


「尚更わからん。」

「だよな。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ