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「はい、やってみます」
筆の先に少し黄色を乗せて、キャンバスで他の色と混ぜてみる。
先生に教えてもらった通りにすると、さっきより空の雰囲気が透き通って見える。
そうやって描き進めていくとあっという間に時間は過ぎ、18時になった。
18時半が完全下校で、それまでに校門を出ないと連帯責任という事で、部員みんなが1週間部活動禁止になってしまうから、急いで片付けをし、池田くんの所へ向かった。
校庭の端っこに、テニス部の部室と陸上部の部室があり、その隣が確かサッカー部の部室だったような、とどこかで聞いた情報を頼りに近寄ると、ちょうど人が出てきて目が合った。
既に私と池田くんが付き合った事がサッカー部にも知れ渡っているらしく。
「池田、彼女が迎えに来たぞ」
私の顔を見て、同じ学年の男子がニヤつきながら言う。
それがなんだか恥ずかしくて顔を逸らすと、明らかにサッカー部じゃない見た目の人が、私の隣に立っていた。




