表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

裂けたざんばら

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

髪は女の命なんですよ。


私が悪いとも思ってますが、今は何も聞きたくありません。

美容院から帰ってきた彼奴は帰りの挨拶もせずに、大股で部屋まで戻っていった。心配になって後を付けると、剃刀とマッチを取り出して、外へ。

片手に剃刀、片手に束ねた髪、することは一つだった。押し当てる様にして持っていた髪を引き切ると、ゴミでも捨てるように地面に叩き付けた。其れから憎らしい何かにでも擦れる様に、容赦なく足で踏み付ける。その後はマッチに火を付けて、ハラハラと揺らめく其れに火を付けた。

一瞬の凶行、一瞬の蛮行。それ故に彼奴が動き出すまでろくに

「何やって……」

「こんなの私の髪じゃない。切り揃ってない髪なんて私のじゃない。ゴミ以下、ゲロ以下。死ね。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」

あの血走った目が、彼奴の狂気を示していた。


美容院に行った。前髪が伸びてきたので、切り落としたいと思っていたのだ。長さは変えず、量も変えず、切り揃った髪こそが私のアイデンティティ。一度梳いて、ザンバラから此処まで戻すのにどれだけかかったか分からない。だから何時もの様に注文を付けた。

「前髪とあと枝毛だけ切って下さい。長さは変えないで」

今日は眠い。朝早くから予定があるから、早起きしていたのだ。そう、ウトウトしていると、先の方から何かが裂けるような独特の感触がした。驚いて目を見開くと、剃刀を持った美容師が容赦なく私の髪を梳いていた。

長く、切り揃った髪。私のアイデンティティ。其れがたった一瞬でザンバラへと変貌していく。

唖然として声が出なかった。絶望に沈んでなんの声も出なかった。気が付いた時にはもう全て裂かれた後だった。

あの時声が出ていたら? 『やめて!!』と声を上げていたら? でも残っているのは裂けたざんばらだけ。過去には戻れず、其れが私の傷口を開く。

私は放心状態のまま会計を済ませた。予定を全てかなぐり捨てて、私は家へと帰ってきた。

今の状態から、決別が必要だ。切り揃える事が必要だ。裂けたざんばらなんて私じゃない。ダカラ容赦なく剃刀を入れる。前後に揺すってぶちりと切り捨てた。

其れでも気は済まなかった。だから足で踏みにじって、マッチで火をつけた。

あとどれだけ年月が過ぎれば、髪は元に戻るんだろう。同じ長さで生えてくれるんだろう。

今は少し、正常じゃないんです。

なんの言葉も聞こえません。

だから何でも許せる方向けです。


あれほどまで切り揃っていた髪が何処にもない。

どこ触っても長さ違い。

そう思うと発狂しそうな程、精神がイカれます。

気分的には、通り魔に目を潰されたレベルです。


何思っても何し出すか分かりません。

自分の髪型に殺意しか湧かない。どうしよう。

また金払って揃えて貰おうかな。

長さも違う。どう足掻いても絶望。


少し落ち着いて来ました。

荒ぶった作者のお目汚しで大変失礼をおかけしてます。


推しキャラみんなザンバラ。お揃いお揃い。

三年経てば元通り。せめて夏場なら。


気が動転して、『おかわり』じゃないコーヒー頼むの辞めろ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ