【登場人物紹介Ⅱ】
今回は第二章に登場した人物をまとめました。中にはほとんど登場せず、軽く触れただけの人物もいたと思います(ルシールやジルベールなど)。ですが、この先に登場する際、「あれ? ルシールって誰だっけ……。え、登場済み? どこに登場したかわからない……」みたいなことが起こらないように、まとめておきました。本編には登場しなかったことについて結構多く書かれていたと思います。
今後、登場人物について忘れかけたりした場合は、登場人物紹介を読み返すことがおすすめです!
【レイ(零)】12歳 誕生日は4月4日(この世界で言うと萌月の四日)
主人公。銀髪碧眼の容姿端麗な少年。日本人を称しているが、容姿は全く日本人らしくない。その美しい容姿は、出会った人を魅了させる……!(残念なことに、人と出会う機会がなかったため、その魅了が生かされたことはない)。吸血鬼の力を存分に使いこなすことができていない戦闘の初心者で、怜悧だが最近は記憶が曖昧になっている。ある一件の影響で益々《ますます》それが顕著に。
この世界にやってくる前は黒雨零という少年だった。彼が4月4日に生まれた時にはとうに父親がこの世を去っており、1歳になる以前に母親が父と同じ場所へと旅立っていた。生まれつき白子症を患っている。だが、現在では症状も落ち着いているようで、羞明や弱視などの症状はほとんどない。症状を治す方法はないはずだが、なぜ治りつつあるのか不思議である。
東響都千代区にある睦月病院という大きな病院に入院……というより暮らしていた15歳の黒雨零。彼は目覚めるとなぜか別の世界にいた。アルビノ以外にも正体不明の病を患っていたが、この世界にやってきてからは正体不明の病の症状は消え、自由に身体を動かすことができるようになる。
第二章では、己を見失うことが多々あった。そのことを本人は良くわかっていないというか、記憶が朧気で碌に覚えていないようである。
王立人材育成学園の入学を目指し、日々勉強に勤しんでいる。……そうは言っても、まだ現在いる国の文字の読み書きができるようになっただけ。なお、その文字の読み書きができるようになった速度は、尋常じゃないくらいに早く、アル村長にも驚かれていた。本人も上達速度は異常だと思っている。ちなみに、英語の場合は学び始めてから、実際に使える(外国人とある程度会話できるようになる)まで一ヶ月ほどかかった(一日のうち8時間くらいの学習。年齢は10歳くらい)。
アドミン(管理者)のことを忘れていたのだが、本人には誤魔化せ――れるわけがなく、普通にバレた。だが、このことに関しては焦ってもいないし、罪悪感もない。あのやりとりが数日後には忘れ去られてしまいそうな程、印象も薄い……。
――レイは最近、継ぎ接がれたような不自然さを感じる。何かが欠陥しているのを埋められているようにも見えるし、元からそうだったように――
第二章終了時のステータス
(アドミンと同様に忘れられていた哀れな存在二号。その名はステータス!)
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〈ステータスⅠ〉
基本情報:レイ 男 12歳
人種:魔族、■族
種族:吸血鬼
位階:Ⅰ
LV:3(9/40)(2up)
MP :21/21(10up)
筋力:34(22up)
耐久:26(16up)
魔力:36(24up)
魔耐:28(18up)
敏捷:21(12up)
持久:21(12up)
器用:15(10up)
幸運:0
ステータスポイント:20
スキルポイント:25
ユニークスキル:管理者lv1、復讐の誓いlv3、夢《彼の軌跡》lv1、“error”
スキル:吸血lv1、加速lv1、鑑定lv1 、アイテムボックスlv1
魔法:
称号:吸血鬼の■■■■、復讐の道を歩む者、欠陥品、奪う者(new)、喰らう者(new)
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【ゼロ(レイ・ヴェルガリア)】?歳
器に眠る不思議な存在第一号。謎に満ちている。レイと名前が一致しているのは何かの偶然なのだろうか……?
【ゼーレ(仮)】?歳
器に眠る不思議な存在第二号。こちらも謎に満ちている。名前が仮となっているのは、本人も本名については覚えておらず、割と適当に決めたから。
【ソルデウス】12歳 誕生日は5月9日(雹月の九日)
金髪紅眼の美少年。その容姿はレイの横に並んでも見劣りしない……はず。同年代と比べて割と達観しているというか、現実を見ている少年。だが、夢は存在する。それは、「父の職を継ぐこと」。
頭を使うよりも身体を動かす方が好き。だが、決して脳筋ではない。頭も良く、勉強もできて、容姿も良い。身分は……秘密。性格は……どうだろう? ……身分と性格を除けば優良物件なソルデウスだった。
初めこそはレイのことを敵視していたが、今はそれが瓦解して、仲が良いとは言えないものの、それなりな関係が築けている。レイのことを敵視していた理由は本人曰く、「悔しかった」からだそう。なにが悔しかったかは不明。
愛称はソル。
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【ティグリス】27歳 誕生日は9月21日(宵月の二十一日)
薄い金髪に灰色の瞳をもった美青年(?)。優良物件だが、未だに独身。本人曰く「結婚する気がないんだ。決して結婚できないわけじゃないよ」だそう。なお、アルダンティが「ティグリスは結婚しようと思えば結婚できるのにしない」等の発言をしていたので、信憑性は高い。
常に屈託のない微笑みを浮かべているが、その奥に隠れている顔はわからない。だが、兄には弱い一面を曝け出すときもある。どうやら、過去に何かあったそうで、それからは心に傷を負ったまま生きてきた。なお、その傷は10年以上も経った今でも癒えていない。
愛称はティル。……この名で呼ばれることはほとんどない。
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【アルダンティ】29歳 誕生日は6月14日(雨月の十四日)
薄めの金髪に青みの灰色の瞳をもった美青年(?)。パートリア村の村長を勤めている。
学生時代は大変モテており、一夫多妻制なのも相まって、沢山求婚された。なお、その頃から現在の妻であるルメルシェと関係を持っていたので、全ての求婚を断った。一夫多妻制の国なのに、珍しく妻が一人だけしかいない。ルメルシェの成人式(成人は15歳。成人式の開催は学園の卒業と同時)を迎えてからすぐに結婚した。結婚した当時の年齢は15歳(16歳間際)。第一子が生まれた時の年齢は16歳(17歳間際)
ティグリスと同様、過去に何かがあった。きっと、その傷跡は永遠に残り続けるだろう。
愛称はアルやアル村長。基本的にアル村長と呼ばれる。
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【ルメルシェ】28歳(29歳) 誕生日は2月14日(凍月の十四日)
アルダンティの妻。艶のある黄金色の髪と、紅い瞳がソルデウスにそっくりな美少女……に見える美女。アルダンティやティグリスと同様で、見た目はとても若々しく、10代でも十分通じる。……この見た目はアルダンディの家族に通ずるのか気になるが、ルメルシェはアルダンティと夫婦なので血縁関係がない。なのでこの謎は闇の中へ行ってしまった。きっと、ルメルシェの血縁者やソルデウス、ルシールが成長すればわかることだろう。
ちなみに、14歳の時にアルダンティから告白され、ルメルシェも彼のことが好きだったため了承。それから15歳で結婚した。……アルダンティから告白したとは、意外である。
愛称はメル。
【ステラ】12歳 誕生日は8月21日(木暮月の二十一日)
4歳の頃にアルダンティに拾われた美少女。その拾われた日が木暮月の二十一日だったため、そのまま誕生日となった。なお、年齢がわかったのは本人がそう言ったから。また、誕生日は覚えていないらしい。
ウェーブのかかった金色のロングヘアに、広大な蒼穹を連想させるような透き通った淡い青の瞳が目を惹く。買い物をするためにソルデウスと二人で街へ行った時、男からはガン見されたり振り向かれたり……中には、カップルの女性に頬を叩かれている男もいた。当然、隣にいたソルデウスは男どもから射抜かれそうなくらい鋭い視線を浴びせられたが、完全に無視。ソルデウスは自身の容姿が整っていることを自覚していたので、鋭い視線の理由はとびきりの美少女といることと、自身の整った容姿に対する嫉妬だろうと思ったそうだ。また、ステラは視線を向けられていることに気づいていたが、理由はわからなかったそう。もしかしたら、彼女は自身の飛び抜けた容姿の良さに自覚がないのかもしれない。
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【ルシール】9歳 誕生日は7月16日(海霧月の十六日)
アルダンティとルメルシェの娘(次女。厳密に言うと長女)。つまり、ソルデウスと血の繋がった妹。また、ジルベールの双子の姉でもある(双子と言っても二卵性双生児なため、ジルベールとはあまり似ていない……はずだが、容姿の面で見ればそっくり)。
ルメルシェ似の艶のある黄金色の髪に、アルダンティ似の青みの灰色の瞳という、ソルデウスとは違い、両親の片方ずつから容姿の特徴を継いでいる美少女。なお、髪型はカントリー・スタイルのツインテールなので、思ったよりもルメルシェに似ていない。雰囲気も二人を合わせて二で割ったような感じ。
アルダンティとルメルシェの娘ということもあってか、容姿は整っていて、賢く、運動神経も抜群。将来有望な少女。おとなしそうな見た目だが、案外活発な性格。
愛称はルーシー。
【ジルベール】9歳 誕生日は7月16日(海霧月の十六日)
アルダンティとルメルシェの息子(次男)。つまり、ソルデウスと血の繋がった弟。また、ルシールの双子の弟でもある(双子と言っても二卵性双生児なため、ルシールとはあまり似ていない……はずだが、容姿の面で見ればそっくり)。
ルメルシェ似の艶のある黄金色の髪に、アルダンティ似の青みの灰色の瞳という、ルシールにそっくりな容姿をしている。顔立ちは中性的で、女の子と間違われることも少なくない。そして、肩にかかるくらいの長めの髪と、高い声がより拍車をかけている。
容姿はルシールとそっくりで一卵性双生児の姉妹に間違われるほどだが、性格はあまり似ていない。例えば、雰囲気も性格もおとなしいところなどだ。
ルシールと同様、容姿は整っていて、賢く、運動神経も抜群。だが、ルシールは運動の方が得意なのに対してジルベールは勉強の方が得意。
愛称はジル。……大抵はジルベールという名前を聞いて男の子と気づいてもらえるので、この名前だったのは救いかもしれない。
【ラウル】5歳 誕生日は4月17日(萌月の十七日)
アルダンティとルメルシェの息子(三男。そして末っ子)。つまり、ソルデウスと血の繋がった弟。アルダンティと似た薄めの金髪に、右眼は紅、左眼は青みの灰色のオッドアイ。小さい頃のソルデウスに似ていると言われる容姿だが、その頃のソルデウスよりキリッとした感じ……というか、謎の格好良さを感じる。
普段は子供らしい行動をとっているが、訓練の時は別人のよう。集中力も覇気も兄弟を圧倒する。当然、容姿は整っていて、賢く、運動神経も抜群。
アルダンティ曰く、「ラウルはステラに並ぶか、超えうる可能性がある天才だ。ソルデウスやルシール、ジルベールよりも早い時期に訓練を開始し、努力量も上回っている。ラウルから放たれる覇気は、他者を圧倒する不思議な力がある」とのこと。
ティグリスは、「ラウルは正真正銘の天才だよ。ルシールとジルベールとソルデウスを合わせたような感じの万能努力型で、何と言ってもあの覇気。あの年齢であの覇気を放てる人は見たことがない」と語っていた。
……一応言っておくが、覇気とは『意志の力』などではないし、それを使って戦うこともできないので、要注意。愛称はラウ。
【??】12歳 ※第二章21話にて登場
銀髪紫眼の美少女。正体は不明。運動は得意ではないが、魔法は得意。
第二章では追手を撒いた後、レイになぜか仕掛けられたため、やむを得ず交戦することになった。
その戦いで敗れてしまい、現在は状態も行方も不明のまま。
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【黒髪紅眼の謎の男】※第二章17話にて登場
どこかにある漆黒の城にいる謎の狂人。自身や誰かの人生を物語と考えている。また、その物語を見ることが好き。
――彼は、どうやらレイのことを知っているようだ。
【霧の世界にいた灰色の髪の男】※第二章22話にて登場
霧の世界でレイが会った不思議な人物。レイのことを一方的に知っており、レイに伝えたいことがある。だが、霧の世界ではレイに声が届くことはなかった。
【ティメーレ】※第二章プロローグにて登場
パートリア村の村民。仕事熱心で未婚の男性。アルダンティから結婚を勧められているが、仕事を優先しており、未だに結婚ができていない。だが、本人はそれで良いと思っている。ちなみに、役職は門番兼狩人。
【天上 奏空】16歳 ※第二章閑話Ⅴにて登場
あの世界で西暦2018年の12月13日金曜日に死亡。死因は車に轢かれそうだった少女を助けようとした結果、自分も轢かれてしまったこと。
空が大好きな高校生。父親は数年前に、轢かれそうになった奏空を助けた結果、死亡した。
……死んだと思っていたが、目覚めたら寝台に横たわっていた。天井は見たことがなく、病院のものではないことが確かだった。
【空川 天凛】14歳 ※第二章閑話Ⅴにて登場
あの世界で西暦2018年の12月13日金曜日に死亡。死因は車に轢かれたこと。なお、奏空の命をかけた救出は間に合わなかった模様。
……死んだと思っていたが、目覚めたら――
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《曜日と月について》
登場人物とは関係がありませんが、今後混乱する可能性があるため、ここにまとめておきます。
〈曜日〉
『火の日・水の日・風の日・土の日・闇の日・光の日』
→光の日が終わると火の日になる……といった具合に曜日は繰り返される。その1周が1週間で、それが5周すると1ヶ月が終了したことになる。つまり、1週間は6日、1ヶ月は30日。そして、1日は24時間で1年は12ヶ月。
〈月〉
一月→初月
二月→凍月
三月→霞月
四月→萌月
五月→雹月
六月→雨月
七月→海霧月
八月→木暮月
九月→宵月
十月→霧月
十一月→寒夜月
十二月→神楽月




