表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/69

第14話 オールスキルツリーⅠ解放

 用意が済んだので、ホーンラビットを狩った場所から拠点へと移動を始めていく。その間にスキルについて質問しいこう。


「スキルとは何だ?」


 初めは無難な質問をする。

 

『スキルとは、基本的に魔力を用いて発動する能力のことです。また、スキルはアクティブとパッシブに分かれています。アクティブスキルは自身で発動させる能力であり、パッシブスキルは常時効果を得られる能力です』 


 「基本的に魔力を用いて」とついているということは、魔力を使わないスキルも存在するのか。

 これは質問するまでのことではない。


「では、スキルの獲得方法とlvアップ方法を教えてほしい」


 スキルの獲得方法とlvアップ方法はステータスアップのときと似たような感じなのか?


『話すとわかりにくくなると思うので、実践するときに教えます。尚、ステータスアップのときとは異なる点が幾つかあります』


 やはり、スキルのことは実践するときに訊いた方が良さそうだ。


「今回の質問はこれだけだ。後は実践するときに訊く」


 正直、気になることが幾つもあるが、拠点に戻ってから訊くとしよう。


『承知致しました』


 僕は歩くスピードを少しだけ速める。さて、急ぐとするか。


   ◆


 それから十数分後、拠点に着いた。僕は拠点にナイフと槍、ホーンラビットを置き、川原に移動する。


『それでは、早速始めていきましょう。神導書を開いてください』


 今回は初めからアドミンが教えてくれるようだ。こちらが質問する手間がかからないので助かる。

 おっと、アドミンが言っているように神導書を開かないと。


「導きの神 ヒューフォロス (なんじ)らは望む道を歩むために 我は(いただき)を目指すために

己の力量を見極め、昇華する ()の魔族の総意を聞き入れよ

“導きたまえ―― ステータスⅠ・オープン”」


 「ステータスⅠ・オープン」の詠唱文は、何故か脳裏に刻み込まれている。そのことが気になったが今は関係がないことなので、その疑問を頭の中から追い出す。


 青白い光る粒子と共に神導書が空中に出現した。これを見た時、初めの頃は驚いたが今は()()()()()()()


 神導書を左手で持ち、右手でページを(めく)る。そうしてステータスページを開いた。


―――――――――


〈ステータスⅠ〉

基本情報:レイ 男 12歳

人種:魔族、■■

種族:吸血鬼(ヴァンパイア)

位階(ランク):Ⅰ

LV:1(1/10)

MP :10/10

筋力:12

耐久:10

魔力:12

魔耐:10

敏捷:9

持久:9

器用:5

幸運:0

ステータスポイント:0

スキルポイント:100

ユニークスキル:管理者(アドミニストレータ)lv1、復讐(ふくしゅう)(ちか)いlv2

スキル:吸血lv1

魔法:

称号:転生者、吸血鬼の■■■■


―――――――――


 こちらが、現在のステータスだ。スキルポイントは100で、ユニークスキルは「管理者(アドミニストレータ)lv1」と「復讐(ふくしゅう)(ちか)いlv2」の2つ。スキルは「吸血lv1」だけ。


 僕がスキルに関連することを確認すると、アドミンの声が脳内に聞こえた。


『ステータスの確認は済みましたね。では、初めにスキルの取得方法から説明します。尚、詳しく説明することはできませんので、ご了承下さい』


 やはり、詳しく教えてもらうことはできなさそうだ。きっと。必要最低限のこと以外は自分で探せ、ということだろう。


『まずは、ステータスが表記されているページの隣を見て下さい。そこに、【オールスキルツリーⅠ解放】と書いてあるはずです』


 言われた通りに隣のページを見る。そこには、確かに【オールスキルツリーⅠ解放】と書いてあった。


『それをタップ……触れると、〈全てのスキルツリーを解放致しますか?〉〔Yes/No〕いう選択肢が出てくるので、Yesを選んで下さい』


 【オールスキルツリーⅠ解放】と書かれたところを触れる。そうしたら、

〈20spを消費して全てのスキルツリーを解放致しますか?〉〔Yes/No〕という文が出てきた。


「なあ、アドミンが言ったことと違うのだが……?」


 全てのスキルツリーを解放するのに20spも消費するというのだ。アドミンが言ったことと違う。

 ちなみに、「sp」というのは「スキルポイント」のことである。


『そのことを言うのを失念しておりました。申し訳ありません。……では、Yesを選んで下さい』


 謝罪してから話題を変えるのが早い。どうやらアドミンはこういうことに手慣れているようだ。

 それはさておき、Yesに触れた。その時に、〈本当に宜しいですか?〉〔Yes/No〕という文が出てきたが、迷わずYesを選ぶ。


 すると、〈全てのスキルツリーを解放致しました〉という文が現れて数秒で消え、ステータスページの隣のページ……スキルページと呼ぼう。スキルページには2つのスキルツリーがあった。


『スキルページには2つのスキルツリーがあり、1つは【ノーマルスキルツリーⅠ】で、もう1つは【エクストラスキルツリーⅠ】です。

 マスターにはどちらも解放して頂きます。尚、【オールスキルツリーⅠ解放】のときと同じく、spを消費しますのでご注意下さい』


 またspを消費するのか……。まあ、これは必要経費だ。問題は無い。


 僕は両方のスキルツリーを解放する。ちなみに、【ノーマルスキルツリーⅠ】は10sp、【エクストラスキルツリーⅠ】の解放は15spを消費した。


 これで、残りのspは55である。……半分近くまで減ったな。


 僕が何とも言えない気持ちになったとき、感情を知らないような無機質な声が再び脳内に聞こえた。


『一旦、【エクストラスキルツリーⅠ】は置いておいて、【ノーマルスキルツリーⅠ】について説明します』


 アドミンはそう言って、【ノーマルスキルツリーⅠ】の説明を始めた――

 スキルの話はまだ続きます。次回は【ノーマルスキルツリーⅠ】、次々回は【エクストラスキルツリーⅠ】についてやっていきます!


※ 近況ノートに書いてありますが、諸事情により8月12日の10時頃から8月14日の午前までの間は活動できません。ですが、予約投稿をするのでご安心ください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ