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Ⅰ
「……………。」
アイリス元気無かったな。
「アイザック、手に持ってるものをまず置こうか。そんな危ないもの調合されたらたまったもんじゃない。」
「ああ、ごめん。」
試験管を置いて声の主を見ると、意外そうな顔をして俺を見返していた。
「ーーアイザックが素直だ。」
「静かというかなんというか。」
アイリスの部屋に行った日、周りにバレることはいつも通り無かったけど、上の空だったアイリスの様子が気になってどこかで消化不良を起こしていた。
(調子が悪かったのか?…いやそうじゃない、落ち込んでた…?)
会える日数は限られていていつもそばに居るわけじゃないけど双子というだけあって、変化には気づく。
「…………。」
考えても解決策が浮かばないからこそ、消化不良なんだけども。
「そしたら最初に作っておいた光の液をゆっくり注いでください。一気に入れるのは危険なのと、このとき、先ほど各班に一つずつ配った破壊の種には手を触れないでくださいね、」
考え詰めても仕方ない、まずはこの実験を終わらせるか。
「…あ、おい!」
「馬鹿、やめろ、」
ーーーーーーーーーーッッッバン!!!