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Ⅰ
それからまた私の知らない間に鞄越しで転送魔法は行われていて、幻影の国へと帰ってきていた私はザックが自室で鞄を開けてくれて、前と同じルートで自室のある塔へと戻った。
荷物の片付けをする使用人の人達も多かったからザックとは話すことはできなかったけど、いつまでもここに止まることは得策じゃないと思ったからね。
分身の私に窓の鍵を開けて貰って、自室に入る。
意識を目の前の床に集中させて、そこに立つ自分を想像する。そこでやっと、一日中使い続けた風の魔法を解く。
「…っ、わ、」
常に宙に浮いていた身体に重みが戻ってきて、変な感じ。
バランス感覚が取れないし、身体もいつもよりも何倍も重く感じる。
私ってこんなに重かったっけ?
まぁ、それよりもともかく。
「もどって、こ、れ、たー…。」
大きく伸び。
そしてそのままベットにばたん。
分身の私が窓の鍵をかけてくれるのを横目に、私は懐かしく感じてしまう枕に顔を埋めた。
すごく楽しかったし、新しいことだらけだったし、ハラハラもドキドキもしたし、最高の1日だった!
はしたないのはわかってるけど、バタバタせずにはいられない。




