誰か僕を助けて?!
家でスマホをいじるだけの日々。
学校から帰ってすぐにやることと言えばネットで好きな人の呟きを見て、動画を見て、ゲームをする。
ただそれだけ。
「勉強なんて真面目な人がやることだろ?僕は真面目じゃないからね。うん。仕方ない。」
なんて、独り言を言いながらごろごろしてるのは華の18歳…ではなく、ただの中学生。
頭脳も顔も普通ぐらいの中学二年生。
それが、僕こと山﨑 遊だ。
「そろそろご飯が出来る頃かな。」
………。
あれ?まだか。
ちょっとだけお腹が空いてきたな。
まぁいいか、動画でも見てよーっと。
やっぱりゲーム実況者は面白い。
僕もやってみたいと思うが、機材がなければトークスキルもない。
それでも憧れてしまうのだ。
「遊~!!ご飯出来たよ~!」
と、お母さんに呼ばれた。
うぅ…いい所だったのにぃ…しょうがない。
ご飯食べてから見るか…
1階に降りるとご飯が用意してあった。
「「いただきます。」」
美味しい。
やはりお母さんの作るご飯は美味しいな。
しかし…静かだ。
別に家族の仲が悪い訳ではなく、僕の家ではこれが普通なのだ。
チラリとお母さんの方を見る。
するとお母さんと目が合った。
「どうしたん?」
「…これ美味しい。」
「そう?良かったー。」
喋りかけられると思ってなかったから咄嗟に誤魔化してしまった。
でもまあ嘘じゃないから大丈夫。
そんな感じでご飯も食べ終わり、僕は自分の部屋へと向かった。