赤ずきんちゃんと黒ずきんちゃん
あらすじ読めば基本わかると思います。
赤ずきんの世界に来た?らしい。
赤ずきんの童話と言うと頭巾を被った女の子、おばあさん、オオカミが出てくる話で流れが変わるのは狼と赤ずきんの会話場面だ。
「(そっからが俺の動きどころか。狼を倒して婆さんを助けて何事も無かったかのようにする)」
しかし狼の倒し方が分からない。銃があれば良いのだがそう簡単に手に入るものでも無い。柔道の腕でどうにかなるものか。
考えながら辺りを見ていると赤ずきんが母親と話している。おばあさんの件だろう。
ここまでは一応知っている。
「赤ずきん、おばあさんが病気になってしまったのよ。おばあさんは貴女をとっても可愛がってくださったのだから、お見まいに行ってあげなさい。きっと、喜んでくださるから」
「はい、お母様」
ここまでは良いだろう。皆が知っているであろう赤ずきんの内容だ。このまま行けば物を渡して狼に気をつけろと言われるはずだ。
「はい、ブドウ酒とケーキを持ってお行き。いい?寄り道は絶対してはいけませんよ?貴女と同じような格好してる色違いの少女には関わってはいけないからね。」
「は?今よく聞き取れなかったんだが、色違いの少女?狼では無いのか?」
マズい、普通の童話の世界かと思っていたが、世界観が変わっている。
とりあえず街の人に狼がいるかどうか聞いてみることにした。
「狼?随分前に絶滅しましたよ?。」
絶滅?やっぱり未来の世界なのだろうか?
「じゃあ今にいる黒い頭巾って言うのは?」
「旅人さん知らないんですか?あの少女はいつも母親を探し回っているみたいで、もし話したら食べられて死んじゃうらしいです。」
食べられて死ぬ?
なら今行ってる赤ずきんは自ら食われに行ってるようなものだ。助けに行かなければ。
急いで赤ずきんが通った道に行ったが、赤ずきんの様子は無い。
「童話だと確かこの道を真っ直ぐだったな!」
先に行くと赤ずきんがいた。が、その奥にも黒い頭巾を被った少女がいた。
待てと言って止めに入る余裕はないので木に隠れてみることにした。
「あなた、だれ?」
赤ずきんが黒いずきんに問うと、黒いずきんは「お母さん?」と言ってこちらを振り向く。
「私は、赤ずきん。あなたは?」
「赤ずきん...」
え?
あっちも赤ずきんなのか....?
しかし気づいた。
赤い赤ずきんはリボンが無く、黒い赤ずきんは下にリボンがある。
「えっ?あなたは黒ずきんではないの?」
赤ずきんがニヤリと笑いながら言った。
その顔はまるで悪者のような顔だった。
これ以外にもやる予定です
童話召喚シリーズは全編3話完結予定です