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商店街の影

作者: 音澤 煙管





幼少期には背も低く、

あらゆる物が大きく見えた。


全て見上げて用済ませ、

大人の世界の大きさに

口を開けなきゃ目が向かない、

色も形も驚きも。


未だ背伸びの途中、

助手が居ないと何も出来ず

お金の価値もわからない、

同じ穴に入れたいだけで。


見るもの知るもの触るもの、

全部が毎日新鮮で

勉強しないと大きくなれない、

見ただけでもよく寝れた。


その中でも少しずつ、

好みも苦手も分かりだし

思う先に走り出す、

夢中になれたと思い出す。


あんなこんなちっぽけな、

商店街ではしゃいでた

今は寂れたシャッター街、

大きくなれた目線から。


大人の視界は寂れてる、

暖色だった低い頃

色褪せるのは写真だけ、

褪せた分だけ時を知る。


あの時と変わらない、

風景を探そうと

狭い歩道を歩き出す、

未だ在る店の入り口狭く。


転んだ記憶の店の前、

痛くないけど気が悪く

ずっと泣き続けた夕刻の、

影の長さを思い出し。


あの影よりも長くなり、

躓いた段見つめ

ここだけは変わらぬ姿、

次もまた会えるかな?と

また会える時まで元気でな!


影を堕として置き土産、

気持ちの影の低さは戻り

記憶と手繋ぎ歩き出した…






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