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幻想的な世界の終わりを  作者: 橘凌
第1章
3/3

少女と


イースに言われて北の方角に歩いていって数時間が経った。まだ森を抜けられる気配はしない、ただ思うことは一つ


「腹が減った何か食べたい」


そう、腹が減ったのだ。この世界に来てから何も食べていない。まぁ森を抜けてから考えるとしてまずは、先程イースに教えてもらったことを確認しつつ進もう


確かこの世界の人は皆魔法とやらを使えるらしい。俺も一応使えるらしいから修行とかした方がいいって言われた。あとは王族について、一度ゼルバジア王国は滅んでいるらしい……40年前悪魔がゼルバジア王国を一人で奇襲し王族国民を皆殺しにしたとイースに聞いた。


この世界には14人の有名人がいるらしい。7人は悪魔で7人は天使と言っていたが、特に気をつけなければならないのが悪魔の中で最強の暴食と天使最強の節制らしい。でも節制は死んだとか噂されているって言ってたな?と言うことは暴食だけ気をつければ良いのだろうかと思ったがこの14人は全員に気をつけた方が良いらしく天使でも結構やばいらしい。それを聞いた時は軽くショックを受けたよ?だって天使が凶悪って天使皆可愛いはずやん!


「まぁ基礎的なことしか教えてくれなかったけどこれでも十分だろ、イース様様だな。それにしても結構な距離歩いた気がするけどまだ森からは出れないのか?」


長いなぁと思っていたら人の笑い声が聞こえた。最初幽霊?幻聴?と思ったがそうではなく本当に人がいたらしい。その声がする方に静かに近づいていくと俺と歳が近そうな少女が動物と戯れていた。少女の見た目は金髪で青碧の目の色をしている。身長は150後半ほどだろうか?相当小さいのがわかる


「話しかけるかどうしようか不審者と間違われない??と言うかここに人がいるってことは割と森の出口近いってことか……?」


「あら?貴方は?」


考えているうちに割と近くまで来られていたらしく、しまったと思った時は既に話しかけられていた。バレてしまったししょうがないと状況説明することにした


「まぁ、そうだったのね?それは大変だわ……もしよかったら私が出口まで案内しようか?」


「え?良いのか?」


勿論と微笑む彼女は天使に見えた。まさか彼女が天使か!?と思ったがイースにその言葉は基本禁句だと言われたので出そうになってしまう言葉をどうにか飲み込む。


「えぇ、でも南の方角から来るなんて……森の出口は南の方角よ?でも西に行かなかっただけマシね。西の方は森の奥だから」


「え?そうなのか」


イースの言われたことと全く違うじゃないか。あの野郎と思いながら彼女に案内してもらう事になった。確かイースが向かったのは西だったような?あいつ大丈夫か、方向音痴なのかなと思いながら歩く。


「この世界の動物は喋るのか?」


「え?」


突然の質問にと言うか、馬鹿みたいな質問に戸惑っている。


「他の国はわからないけどゼルバジア王国でそんな動物見た事ないわ」


と言うことはイースは何者なのだろう?まさか魔法!?まじかぁ魔法そんな事できんのかよ俺も使いたい


「聞いても良い?」


質問がしたいのだろうかそう言ってきた彼女に対して勿論と答える。


「貴方はこの森を出て何かする事、したい事とかあるの?」


普通の質問だが、結構考えさせられる質問だ。確かに俺は何かしたい事はあるのか?と聞かれたら無いし、する事はあるのか?と聞かれたら無いんだよなぁ


「考えてみたがどちらも全くないな。むしろ考えてもいなかったどうしよう」


一番重要と言っても良いくらいのことを全く考えていなかった。まず仕事探して稼がなきゃだしやらないといけない事はきっとたくさんあるんだよな


「あのね、もし良かったらなんだけれど良いかしら?」


少し言いづらそうにそう言ってくる彼女は可愛いと思える


「私と旅に出て欲しいの」


「旅?」


彼女は小さく頷く。旅って言っても何の旅だろうか女の子一人で旅をしようとしていたのかと考えると相当危ない事だと思えてくる。そんなのもう行くしかないじゃないか


「自己紹介してなかったわね。目的のついでに自己紹介もするわ」


「あぁ、そういえばそうだったな。俺はしおん、まぁさっき言った通り何も持ってないただの人間だ」


思ったけどイースにも名前言ってないんじゃないか?しまったと今思い出してしまった。今度会えたら名前をすぐ言おうそうしよう


「私はゼルバジア王国第2王女。クレア・ゼルバジア。旅の目的はこの世界について調べる事よ」

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