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転校生

いつものように、三年五組の教室に入った大倉おおくら 宙良そらは、いつもとは少し違う教室の雰囲気を感じていた。

級友の大野おおの 康二郎こうじろうが挨拶をしてきた。

「お早う、宙良」大野は少しニヤついた表情を向けてきた。

「なんかいつもと違う感じだけどなんかあったの?」大野の表情もそうだが、どこかクラス全体がざわついた感じがするのに宙良は違和感を覚えた。

「それがさぁ、今日転校生が来るらしいぜ。しかもかなりの美人だって噂だぜ」

「ふ~ん。そうなんだ」大野のニヤついた表情の正体に納得しつつ、何かを感じながらも宙良は素っ気なく返事を返した。しばらくして担任の岡野が教壇に立った。

「今日は転校生を紹介する…真田くん入って」教室の、前方入り口から、今の季節にピッタリの清々しい空気が流れ込んで来た。その清らかなたたずまいに、クラス一同は息を呑むほどだった。少女は三つ編みの髪をキラキラさせながら自己紹介を始めた。

真田さなだ 美奈代みなよです。長野県からやって参りました。宜しくお願いします」宙良は美奈代から発せられる雰囲気に息を呑んだ。その美しさに見とれたと言う訳ではない。何だかまるで懐かしい何かに再会したようなそんな感覚を持って美奈代を見つめていた。


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