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20‐木登りと遊びのマスター談義?

  

 

 熱い、なぜに夏の炎天下に外にいるのか? 

 頭が可笑しくならなければ納得できない状況下に俺はいる。


「おい、シャ「やっぱり遊びマスターに至るには何でもしないとねぇ!!」


 目の前の元気一杯過ぎる金髪碧眼のナイスプロポーション美少女。

 俺がシャルと名前を呼びかけて、それを遮った人物であり、俺をここまで引っ張ってきたのもこの人(物理的にでなく精神的な脅迫で?)


「で? 何をする気なんだ? この次は?」


 俺の呆れたような声に、ギロっとちょっと強めの視線をくれる彼女。


「き・の・ぼ・り・よ」


「え? なんだって? きのぼりよって新しい日本語か何かか? 意味分からないんだが」


 もちろん意味は一から十まで把握している、すっ呆けたい気分なのだった。


「あんたの目は節穴かぁ!!目の前に巨大な木が沢山あるのよ? しかも目の前には登り易そうな木、目の前に山があれば登る、そういうただの衝動に基づき登る、そういう子供っぽい遊びよ、駄目なのこれぇ? 貴方の中で?」


 え? なんだ? いやなのに、断りにくいこの状況って、頭が可笑しくなりそうなんだが、、、。


「えあ、いいよ、うん、俺もシャルとなら登ってもいいかなって」


「そう、それじゃ付いて来なさい」


 彼女はスポーティーな短パンなので、残念ながら役得みたいなモノはない、別にいらないけどって強がってみる。


「ほらほら、早く最速で着いて来る」


 彼女が既にスイスイと、突っ掛かりの枝や足場をもちいて、かなり上の方に居る、そこから大きな声で今だに登らない俺に声掛ける。

 普通に登りやすい木を選んだ、そして木も十メートル程と、まあ大き過ぎると俺は思うが、彼女にとっては簡単な事業なようだねこりゃ。


「うわぁー、いい眺めよぉ! はやく貴方も来なさいよ! 一緒に上から私達の寂れた田舎町並みを眺めましょうよぉ!!」


 弾むような声で、なんだか悪口言ってないかねぇ? まあいいけど。

 俺も普通にスイスイ登る、まあ運動神経は悪くないんでね、それに何度もこういう事はやってきているのだ。


「あれ? ちょ、おいシャルゥー!」


 上の方に普通に居るシャルに声掛ける。


「なになにぃ!? 貴方なに変な何でもない所で詰まってるのよ、ほら早く来なさい!」


「無理だってこれぇ! 足場が全くないのにどうやって登ったんだぁ!」


 そうなのだ、四メートル辺りから木登り的に空白の地帯が存在し、これは物理的に登れない、超身体能力があれば別だが。


「なによ、そのくらい、だらしないわね!」


 上から見下すように言われる、物理的にも直下に冷ややかな目は耐える、もう傲慢なんだから。

 彼女はスルスル今度はちょっと降りて、俺の上に位置する。


「ほら、手伸ばして、引き上げるから」


「ちょ、怖いって、木登りでそこまでしなくちゃいけないの? てか降りる時はどうすればいいんだよぉ!」


「そんなの気にしなくてもいいし、それにその時になってから考えれば良いでしょうがぁ! はやく早く! これ地獄に垂らされた一本の命綱って思って掴みなさいよ」


 その場のノリと勢いとテンションとか、そういうのだけで生きてる彼女、そんな風に生きてて万事問題なく生きれる、そんな超人でない俺はもちろん嫌を唱える。


「やだよ、怖いよ、木登り程度にそこまでしたくない!」


「こ、このぉ! 私の命令が聞けないかぁ!」


 そんな怖い顔して、強圧的で威圧をするような意図の声を出す、まったくどうしようもない奴であるぞよこやつぁ!!


「こんなやり方非常識すぎるって!もっと型にあったやり方があるでしょうがぁ!もっと理路整然と知的にクールに論理的に物事運ぼうぜぇ!!」


 俺がヤケになって、なんか理攻めに入った、否入っていた、傍若無人の彼女に対抗しようとしていたのかもしれない。


「駄目駄目、全然駄目ね、それ、もっと型破りに非常識に、面白ければなんでもあり、なんでもしよう模索しようって、そういう効率を突き詰め、更に理性によってそれを昇華し、自己全人生通して見た、全体俯瞰的費用対効果効率の限界で投資に対する利益率を計算、それが最大限のプラスだったらなんでもしようって、そういう究極の脳内演算はできないの? 使えない脳みそしてんじゃないわよ!」


 彼女の方も俺に合わせたか、木の上だってのに演説調で長ったらしい台詞を返してきた、ハッキリ言って途中から頭の中に混乱の魔法が掛かり、よく全体を理解できなかったが、なんとなく誹謗中傷されたって事だけは理解できた。


「わかったよぉ!!ほれ、引き上げてくれよぉ!」


 うわぁひやぁ! シャルの柔らかくて感動的な手触りの手に包まれて心臓が跳ねて、普通に木から落ちそうになった。


 そんな俺の手を思いっきり強く掴んで、女の子とは到底思えない握力とか意味不明な力学に基づき、俺を上まで引き上げる彼女。

 俺は慌てて、彼女の隣らへんの木の枝の上に登り上がる。


「ちょっと、なにやってるのぉ? 貴方もしかして木から落ちる趣味でもあるの? いくらなんでも私でも、そういう常軌を逸した上に自暴自棄な被虐趣味には付き合いきれないわよ?」


 ああ、なんだか本気な目でそんな事言われる俺ってなんなのか? 子一時間問い詰めたい気分だ、いや本気でな。


「なわけあるか、ただ単に落ちそうになった、馬鹿なだけだっての」


「まあ、そうでしょうね、大方わたしの手に触れてドキッとしたとか、そんな貴方らしい理由なんでしょ?」


 と、タイミング良く図星を突いてやろうという、そんな彼女の意図にまんまと嵌りズキリと胸が痛んだ。

 またもや、その所為で木から落ちそうになった。

 俺はたぶん何か某アナザー的な死の呪いでも掛けられているんだと思う、今ならなんか簡単に死ねそうなほど、色々な運が悪くなっている気がする。


「ちょっとぉ!!この馬鹿ぁ!貴方なんで何回も死にそうになってるのぉ!!??」


 彼女が俺を抑えるように、命綱の役割を果してくれる、俺も慌てて木の幹にしがみ付いて落ちないようにする。


「ご、ごめん、なんだか今日は厄日なのかもしれないぜ」


「もう、貴方の不注意をそういう所為にしないの、ただ馬鹿なだけって認めなさい、ほれ、上に行くわよ、落ちないように細心の注意を払いながら来なさいよ」


 彼女はさっきと同様、直ぐに上にたどり着く、上の方は葉っぱが少なく外を覗ける程度に開けているのだ。

 俺も今度は問題なく、それこそ拍子抜けするほど容易に彼女の隣までたどり着く。


 ちなみに、ここは俺達の田舎町の傍にある山、通称”裏山”。

 学校の裏手の方角に存在するので、なぜかみんなそうやって呼んでいる。

 一本杉とか、広大な平原とか様々、神社やその他変な遺跡や古びた教会や古城やヤカタとかあったりする。


 それらが全てとは言わないが見渡せる、うむ、なかなかに良い景色なのではないだろうかぁ?


「ほら? いい景色でしょ? 実際に来てみて感じる全て、それは頭の中で理解や認識、その他全てを動員しても絶対に想像できない、そんな価値なんだからね」


 隣の彼女はそんな良い景色を、まるで自分の手柄のように見せ付けながら俺に宣言する。


「ああそうだな、実際に来てみたり、体験して何か感じるのは重要そうだってのがこの経験から多少なりとも学べたよ」


「よろしい、貴方もこうやって成功経験を積み重ねながら、少しづつもっと積極的に人生というフィールドを動き回る、そんな活力っていうか渇望を極め続けなさい」


 そう言って、なんだか俺の頭を木上で撫でてくる、って子供かよぉ! でも嫌じゃないので撫でられ続ける。

 くすぐったくなってくるが、こんなに優しく接してくれる彼女はレアなので、そういう貴重なアレは無闇に逃さないのだ。


「ほれ、こうやってね、剃り込みよ。ちゃんと私の言う事を聞けばご褒美をもらえる、そういうパブロフの犬的あれ、効いてるのかしら? ふっふ冗談よ、ちゃんと積極的に人生というゲームを最大限建設的にプレイして、それが成功したら嬉しい、それが思い出となって、本当に辛い時に貴方の大きな助けとなり糧に成る、そんな良い思い出にね、こういうラブも付け加えられないかなぁーなんて思ってね」


 言い訳がましく早口で捲くし立てるように言う、なんだろうか? 自分が撫でたかっただけってのをカモフラージュするつもりで意図だったのだろうか? 良く分からないが。

 とりあえず俺も彼女を撫でてやる事にした、なんとなく今目の前にいる彼女は可愛いと思ったので。


「ぅん」


 ゆっくりと、そう、振り払われるのが大きな確立を占める、だがゆっくりと彼女の反応を探りながら頭の方に手を伸ばす。

 だが予感は意外な方向に巡り混乱、普通に真面目くさってこちらをジト目で見る彼女の頭に手は吸い寄せられ止まった。


「えと、撫でてもいいのかな?」


「別に、勝手にすれば? 私も撫でたんだし、大きな異議は唱えられないわね」


 暗に、嫌、と言っているのだろうか?

 でも多分恥ずかしいからだろうと決め付け、俺は撫でたい欲を満たすため手を動かす。


「んんぅ」


 目を強く瞑って、なんだか撫でられるのに耐えるような表情。

 可愛らしく愛らしい、小動物が撫でられるのに何か大きく感情を目まぐるしく動かしているような、ただそれだけが感じ取れる仕草。


「あれ? 撫でられるのは好きだったっけ?」


「調子に乗らないで、もういいでしょう、ペット扱い? 嫌な人」


 なんだけ剣呑な雰囲気になりそうだったので手を離す。

 彼女はちょっと怒り気味だったが、手のひら返すように一転、目の前の景色を指差し告げる。


「ほらぁ! あれ見てよ!」


 何を指差しているのか? ああ、あれは。


「シャルの家か?」


「そうよ! なんて立派! これほどゴージャスでブリリアントとはぁ!貴方もいつも遊びに来るたびにあんな所に存在できるのよぉ?!もっと私に感謝しなさい!」


 どんな話題で、どんな論調だと、何か変に突き抜けてて困惑させられそうだぜ。


「はいはい、感謝させていただきますよシャル様」


「うん、それでよろしい、貴方もこの景色で何かクルものある?」


 クルものといわれてもなぁー、何もないだろ常識的に考えて。


「小学生並みの感想で良ければ用意できるけど?」


「ああ、それじゃーいらないわね、けっこうです」


 そんな一言で両断され、シャルは景色観察に移る、360度いろいろな所を見回して何か観測する人のようだ。


「私たちって今この町の観測者みたいね」


「それって観測者って言葉使いたいだけじゃないの?」


「うっるさいわね、私が使いたい言葉使うために色々こじつけて何が悪いの? うるさい人ね」


「まあ、確かに、上から全てを見渡すってのはそういうポジションの存在を予想させるね」


「そうなのよ、私達が全てを操作できれば、名実ともにそういう存在に至れるんだわ」


 そんな無駄っぽい話しを木上でし合う俺達、ちょっとなんだか虚しくなってきたぞよおい。


「うん、シャル、おりよっか?」


「はぁ? 飽きたの? わたしと居るのが?」


 そう、とは言わない、てか思ってても言えないし、別にそういう訳でもない。

 木の上にいるのが飽きただけなのに、なんて飛躍、彼女の邪推力はけっこうなレベルにあるのかもしれんな。


「いや違うって、木の上に居るのがって意味」


「ああそう、木の上にいる私には、もう魅力がなくなったと?」


「いやいや、意味が分からないよ」


「分かれ、降りるという事は許しません、つまりはそういうこと」


 なんだ、変な事いわずに、ただまだ木の上に居たいって言えばいいものの。


「それで何するの? ここで?」


「なんでもいいでしょ、こういう超絶に開放的な場所で何かしたいの、わたしは」


 ほお、厄介な性質だ、こんな精神的に落ち着かない場所で何かしたいらしいぞ、この人は。


「で? 何したいんだい?」


「えーと、木に登る前に言った、遊びマスターに至る為の方法よ」


 遊びマスター、これは何かのキーワードとして彼女の中では機能するらしい、ってのしか知らないが。


「えと、そのワードの意味を教えてくれ」


「そのまんまよ、全ての遊びを極めた者って意味、それに至る為の最短最速の方法を語り合いたいの、あ、いや別に、全てを極めなくてもいいの、ただ遊びで無限に近い娯楽を得たり、人生というゲームに飽き飽きした、そんな存在になる為の方法よ」


「ふーん、それを木の上で怖がりながら話す意義とは?」


「馬鹿知らないの? つり橋効果的なアレよ、そういう想像力が生存本能となんか上手い感じに絡み合って強化活性化とかされる気がするの、もっとスピリチュアルに精神と頭を働かしなさいよ、自由自在に考えれば閃くでしょうが、まったく頭の固すぎる人、使えない奴、駄目駄目ね、ここに居る、そこから考えてプラスになるように頭をリアルタイムで働かしてれば、自然とそういう発想がポンポン湧いて出てくるものだと思うけど?」


「ああ、そうだね、俺もそういう風にプラスの発想、プラス思考的に生み出すように努力するよ」


 ちょっと、イラっと、まあまだまだ許容量は一杯だ、大丈夫大丈夫、落ち着け俺よ。


「あれ? 怒った? ごめんなさい、本当の事とか悪口っぽく言いすぎたみたい、ホントまじごめんなさい」


 本当にすまないと思っているのか激しく疑問、まあだからといって何も言われないよりかは大分マシだ、機嫌を戻す。


「んあ、別に怒っちゃないよ、それより何か話そうぜ、俺はシャルとなら何だって話したいんだから」


「そうよね、貴方って私のファンみたいなものだし、なんでもそう言う風に話したがるわよね。それで、遊びマスターになる為の話、今日は木登りを試してみたんだけど、これ、純粋に面白かった?」


「ああ、まあまあ面白かったぞ」


「はぁ、それじゃ駄目なのよ、もっと世界が吹き飛ぶくらい面白い事を、毎日全力で沢山やらないと、とてもじゃないけど私の理想からは程度遠い」


「うん、まあちょっと理想の次元を下げようか、客観的に見てお前のそれは高すぎるように感じるんだ」


「でしょうね、でも妥協したくないだけ、現実は見えてるから安心して。それでね、今日のコレ、私の好きなサウンドノベルのシチュエイションが大体こんな感じだったの、幼馴染の男女が木に登ってイチャコラする、そんな二次元の体験を、こうやってね、三次元で体験してみたかった、そんな根本的な発想があったのよ」


「へえ、そんな裏設定があったとは驚きだね、ちなみに、その、サウンドノベルって俺も知ってると思うぞ、いやはや、俺も同様の夢みたいな、憧れがあったから嬉しいよ」


「それはちょうど良かったわ、一石二鳥ってわたし大好き、で、遊びマスターの件なんだけど、何か貴方世界がビッククランチで崩壊してしまうような、面白い事ないかしらねぇー」


「メッチャハードル上がってますがぁ、まあいいでしょうよ、そうだね、VRゲームとかやっぱりやった方がいいんじゃね? せっかく超科学の娯楽を得られる身分に生まれたんだから、そういうのをもっと積極活用するとか?」


 彼女は目の前で溜息を吐く、おやこれはどういった事でしょうか? 俺はそれほど的外れな事言ったかね?


「駄目、全然駄目よその発想、私はゲームに飽きたから、次は三次元の現実ってゲームを楽しみだしたのに、ゲームの方向性は禁止って感じで、何か案を頂戴」


「そうか、そうだったか、それならしょうがない諦めよう」


 何かなかったか? 考えをめぐらす。

 てか、俺ってけっこう、改めて思い返すとかなりインドアじゃねーか? 何か案とか出せるか微妙な気がしてきた。


「ないの? だったら私が提案するわ、いいわね?」


「おお、いいぜ、どんどん出そうぜ、こういうのは量から宝を見つけ出すような感じが良さそうだ」


「富士山登頂、海外旅行とか? あとは、、ネズミーランドとか? あれ? あまり私も良さそうな案が貧弱ね、ちょっと待ちなさい、無限にある選択肢をもっと精密に精確に精査するわ」


 頭の中からピコピコ何か音が出るくらい、深く黙考しだす彼女。


「エベレスト登頂、ピラミッドの内部で命を賭けた宝探し、ネバーランドに忍び込む、、、」


 ぶつぶつ言っているが、どれも一つとしてやりたくないぞ俺は、てか最後の奴って普通に犯罪じゃね? メルヘンな話しじゃなくて現実にある奴なら普通にヤバイ。


「それじゃーね、二人焼肉とか、一人じゃできないことやろっか?」


「おいぃ!!なんでそういうありきたりな結論に落ち着いたぁ!!!小一時間せつめいしろぉおおおお!!!!」


 シャルは舌を出してペロッとする、おいおい、可愛いじゃねーか。

 その後、ニコっと笑って嬉しそうな顔して、なんかこちらに全力で媚びてきた。

 はぁ、惚れた弱みかなんなのか、ありとあらゆる毒気を瞬時に抜かれた俺はもの凄く”ちょろい”のだろうか?


「さてぇ!!遊びマスターの道を全力で真剣に100%の力と手段と方法とかその他もろもろ!!ありとあらゆる持てるだけのモノを持って!!最大最適最速最短で突き進むわよ!!」


 目の前の良い景色に宣言するように大声で発言する。


「まあ、あれだ、付き合える程度には付き合うよ」


「それじゃ駄目ぇ!!私が満足するまで貴方は強制的に参加するんだからぁ!!」


「はぁ、俺はシャルのなんなんだよ」


「奴隷!!雄豚!馬鹿!アホ!シモベ!変態!逆ヒモ!使い魔!そういう単語で構成された集合存在って事でぇ!!!私の命令には絶対服従の愛の隷属存在でしょうお!!」


「うっさい!悪口の類なら他でやってくれぇ!!」


 そんな風に木の上で過ごした、その日はずっと。

 夜が遅くなって、暗くなると裏山から降りれない事を忘れて、大慌てするのはまだもう少し先の話だ。

 そうなのだ、夜の山道を降りるのは意外と危ない、しかも月明かりもないのが今日という刻限だ。

 おまけ程度に存在する、何かの段差も明かりが全くないと危なくてしょうがない。


 そういう感じでリアル野宿するとこの時の俺達は全く予想もしなければ、いやまて、シャルなら予測できてただろうがぁ!くそがぁ!!!

 こいつ知ってて野宿を選びやがったなあぁ!!! 

 と俺が気づくのは次の日の朝のことであったのだった。

 リアルの野宿は凄く辛い、それだけがわかったのは俺の将来にとって収穫だったのかどうか、微妙な話であるだろうね。



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