5‐頂上に続く道で、ながら話した事
灯台の扉を開けると、中は円筒状に上までふきぬけた空洞になっていた。
内周に螺旋階段が塔をぐるっとベルトのように巻きつく形で備え付けられており、それが最上まで続いている。
定期的に外を覗ける窓もある。さらに灯台の内部というだけなのに、装飾や塔を構成する材質等が芸術的に見て綺麗で華美過ぎると思った。
「何ここ? 外装に対して内装が歪ね」
「まあ面白いからいいじゃないか、このようすだとちったー上に何か期待できそうだな」
「何も面白い物がなければ貴方が上から飛び降りるって芸をすることにしない?」
「それの何が面白いんだ?」
「綺麗な花火が見れるわ」
「汚い花火の間違いじゃないのか」
そんな事いいながら、外周の螺旋階段の一段目をカツカツ登り始める。
登り始めすぐで外を覗ける窓があり、この方向は海側だ。晴れ渡った空に映える海が見える。
「現実にありえない。こういう場所をヴァーチェルリアリティで再現できるなら、もっと荒唐無稽な物も再現して欲しいわね」
「夢みたいな奴か、例えるなら夢日記みたいな?」
「そうそんな感じのイメージよ、案外最上階がそんな有り様かもしれないわっふっふ」
そんな優雅なせせら笑い。自己の未知を最大限盛大に楽しみ期待する、それを裏切られようとその失望を最大限悲観的に悲しみ後悔する、それを全て面白さに変換できる。誰よりも素晴らしい精神構造。
既に何もなくても常にこの人生というゲームを考えられる限り頭打ちの限界まで、24時間年中無休という驚異的なまでの強度で幸せでいられる。
彼女には頭の中に全て、森羅万象の一片残らず全ての材料が揃っており、常に無限に娯楽を創造しつづける事ができるのだ。
世界など彼女にとっては不自由な箱庭、既に頭の中に自由な箱庭があるのだ。ある意味別世界の神が、この世界に存在しているとも言えるのだ、それが彼女なのだが。
また窓を覗ける場所に着く、一定の間隔で窓が配置されていると先に言った。そこからは大図書館周辺でなく、灯台までの細長い道のりの両隣に合った森が見える。
しかし、すこし上から覗くと何かある事に気づく。そう巨大すぎる規模、テーマパークであるかのような館が見えるのだ。
西洋風?のとも少し違う、近代的なカラフルな配色がされていたりと見る所によって大幅に建築模式のレベルで差異がある。
デザイン的にも存在感的にも全く森に、この大図書館を中心とした世界観に合っていない。
「なにあれ、笑えるわね。全てが終った暁にはあそこに向かいましょう」
「おいおい、あの規模を良く見ろ。ネズミーマウスランドより規模ありそうだぜ、スケールが異常だろ常識的に考えて」
「何が悪いの?いいじゃないスケールメリットよ、ゴミのような場所でも何か一つくらいは見れる物があるわよきっと」
「全部見て回るのにどれだけ掛かるんだか、尋常じゃないな。あんなモノを知的好奇心の盛りの付いた雌猫発情期に見せるなんてな」
「エロ言い回ししてんじゃないわよ」
「いいじゃん、興奮すんだろ。てかあそこに行くってお前にとって最良なのか?仮に最良ならお前にとっての最良の定義を教えてくれ」
「持ちうる全ての考慮できる限りの選択肢から最良のモノを選び取り即実行、最大効率と安定性で経験値を稼ぎつつすこしでも必要なモノを全て一から十といわず∞まで限界まで揃える。まあそんなとこ。こんな事は常識でしょう?人間ならね、それ以外の在り方を私は人間と認めないわ。果たして貴方は人間なのかしらね?私にとって」
「当たり前だろが、そんなの基本だろ?なあぁ?」
そんな事言ってる間にチラと次の窓の外を見やる。海の反対方向、大図書館周辺の西洋的な町並みが見える。
中央に巨大すぎて何かの軍事基地か何かと思わせる、そんな威容と異様を誇る大図書館。その周辺に教会や煙突、人々の息づく庶民的な生活空間もかいま見える。
「物語のホームタウンであるこの場所だから、ああいう誰でも喜びそうな典型的な遊び場を作ったのかしら?」
「案外製作陣の中に、秘密でこういうのを紛れ込ませた人が沢山いるのかもしれないぜ」
「複合重ね合わせ式のゲーム製作をしてるとか、そんな一貫性の欠けそうな事してるとは聞いてるわ」
「そうそう、一人ひとりの優秀な第一線級ゲームクリエイターが集合して。それぞれの得意分野を遺憾なく発揮し、内容の決められたゲームを全て一から十まで独立して作る。そして全てを合わせて一つのゲーム内容を完成させる。これによって個人プレーによる最大限自由なカスタマイズ製作により、合同製作ではありえない程の最高の娯楽クオリティーだけを追求した製作が可能。つまりこのゲーム、部分部分区切って区切って。別々の人間が作ってるって事だな、このゲーム的にはありだろうけど。それによってゲーム全体をプレイする人にとっては、雰囲気や世界観等々ゲームとして考えられる限りの全要素等の差異、違いが圧倒的過ぎて付いていけないレベルになる。でもそこが面白いだよな、一度に二度うま三度うま、もう何百回と何千回とフレッシュで新鮮野菜のような味が楽しめるってわけだ」
その間に、外を覗ける窓を通り過ぎた。チラッと見たが、森と海の境界線上のような所だった。孤島が見えるだけだ。
「あそこ、孤島が一杯あるわね」
「孤島群ってところか、沢山ありすぎる気がするが」
「そうね、普通あれほど分離した孤島が、あんな沢山の数存在するのは。というよりしえるのは、地理学上ありえないんだけど」
「まあゲームだからな、そこら辺の物理法則は超越してるんだろうよ」
「でも興味深いわ、現実でありえない、ああいう大規模な目に見える形での自然現象。興味をそそられたわ。次ぎ行くとこ決定」
「お前は分身するつもりか」
始めの海の方向性の窓の外を見る。海以外何もない。遥か彼方地平線がぼんやりしている。
「どう?このあと海行かない?」
「それはいいな、シャルの水着姿か、楽しみだなー」
「嫌よ、誰が貴方なんかに。貴方の嫌らしい目で妊娠させられたらたまらないわ」
「妊娠したいのか?」
「きもちわるい、話しかけないで」
「いや、マジな話し」
「マジだと余計きもい」
「だって、そういう目してるし。そういう雰囲気で煽ってきてる?」
「そんな目してないし、雰囲気も出してない。ただ貴方が私を孕ませたいだけでしょ、変な事言わないで」
「別に俺はそんな事言ってない」
「はぁ?それって何か侮辱?」
「いや違う、孕ませたいよ、うんホントに」
「このセクハラが」
「どういえば良かったんだよ」
「貴方が孕めばいいのよ」
「無理だろ、それ無理だろ」
「肉体改造すれば可能よ」
「意味が分からない、現代科学はまだその領域に達していない、というより禁忌を犯してない」
「ねえ、わたしを孕ませたい?ボテ腹にさせたいの?」
「ふざけんな、このセクハラ淫乱婦女子が」
「腐女子?そっちこそふざけんな、いつから私がそんな変質的趣味を持った」
「はあ?お前こそ腐女子系女子を馬鹿にすんな、喧嘩売ってんのか?」
「なんで腐女子でもない、そもそも男の貴方が肩を持つのよ」
「悪いかよ、ふざけんな、孕ますぞコラ」
「こわ、この人こわ」
「いやいや、冗談だから気にしすぎるなよ」
「馬鹿は貴方よ、こっちこそ冗談なんだから」
「冗談は程ほどにしろ、孕ますぞこら」
「うるさい、孕ます孕ます連呼しないで。妊娠させるぞくらいにオブラートに包みなさい」
「それは別にオブラートにラッピングされてないだろ」
「いいのよ、私の中では卑猥な言葉にランクインされてないの」
「じゃーもうそういう事でいいよ」
「そういえば貴方、私にセクハラ発言するの好き?」
「は?別に好きじゃねーよ、お前がセクラハして欲しそうな顔してるからしかたなくだよ、この欲しがりが、たくダルイ迷惑掛けさせんなよ」
「なに?その上から目線、腹が立ちすぎて腸煮えくり返りそうだわよ」
「その女の子っぽい喋り方ダセエな」
「うっさい、私はこういう喋り方とキャラが気に入ってるの。貴方も好きでしょう」
「まあそうだな、そもそもお前が好きだしな」
「そういえば、私を妊娠させたり孕ませたりするのは好き?」
「なんだそれ、質問の意味が分からないし、何が目的だ?」
「さあ、ただの性的に興奮する無駄話よ、適当に応えてよ」
「適当に応えられんわ、内容が重過ぎるんだ」
「じゃー軽く、飲み屋にいっとくぅ~♪ってテンションで言えばいいのかしら」
「良くないわ、どういう脳みそしてるんだ」
「見たいの?」
「誰が見たいかこの変質者」
「変質者は貴方でしょう、それも最強の、一睨みするだけで婦女子を孕ませるってどんだけの生物兵器なのかしら」
「もう孕ませるやら妊娠させるって話するな、拒絶反応を示す人だってちゃんといるんだぞ、自重しろ」
「いやよ、私は好きだし」
「この痴女が」
「そもそも貴方男でしょう?そういうワードに興奮せど拒絶はしないでしょ、だってやる方なんだから」
「そんなの関係ない、なんとなくおぞましい感じがする」
「そんなおぞましい事貴方はするのよ、ホントおぞましい存在だわ汚い」
「なんだその言いダネは」
「何?さっきからわたしに対して酷く言いがかってくるじゃないの、階段から転がり落とされたい?」
「嫌だよ、そんな酷い事したら一生恨むね」
「一生恨まれるってのもいいわね、やろうかしら」
「尋常じゃないなお前は、どういう思考回路だ?」
「もういいわよ、さっさと孕ませたり妊娠させたりすれば」
「意味が分からない、ホント一から十まで意味が分からない」
「分かってよ、今なんとなく貴方にそうされたい気分なの」
「嘘付け、この年中発情期の雌猫が」
「盛りの付いた雌猫って、、、可愛いと思わない」
「、、、可愛い、けどビッチだ、それは変わらない」
「何が不満なの?こんな可愛ければいいじゃんそれでも」
「いいじゃんじゃねえよ、ふざけんな、認められるかよそんなん」
「認めてよ、この可愛さに免じて許してよ」
「てかお前はビッチの振りだろ?」
「は?そうなの?私知らなかったわ」
「自分の事くらい気づけよ」
「いいじゃない、わたしは常に私らしくいたいの」
「話の繋がりが成ってねーよ」
「あ?私より頭悪いくせに」
「頭悪くても適当トークで頭使ってない奴には負ける」
「また妊娠や孕み関係の話?勘弁してよ」
「いやしてねーし」
「もう会話にも飽きたわね」
「俺は別に飽きてないぞ、凄く楽しい、やっぱシャルにはトークの才能あるわ」
「ばっかばかっばっか、私にはありとあらゆる無限の才能が限界レベル超えて全部揃ってるのよ、下位存在である貴方が完全上位存在のわたしを批評してんじゃないわよ」
「自信満々だな、そういう所もホント可愛いよ」
「くっそくそ、貴方の褒めときゃなんでもいいんでしょって態度凄くいや、吐き気がするわ」
「そういうのがキモ可愛いって言うんだろうな」
「キモイだけよ、何をさも良い風に言ってるの、そういうのが更に気持ち悪いに拍車を掛けてるわね」
「シャルは俺の事気持ち悪いって思う?」
「まあそうね、気持ち悪いわねまあ許すけど。もしそうじゃなきゃこうやって会話すらしてないわよきっと」
「シャルも気持ち悪いけどな」
「だから下位存在が完全上位存在のわたしを評価してんじゃないわよ」
「また同じ口上かよ、多少は変化をつけろっつーに」
「よく読めよく、批評って所が評価に変わってんだろが」
「馬鹿はお前だ、文章じゃないんだ、そんな細かいところ覚えてねーよ、感覚だよ」
「もうホントやだ最低、妊娠とか孕むとか、なんでそんな女の子のデリケートワードこれでもかってくらい投げかけてくるの?欲求不満なの?」
「なんだ、もう、お前は会話に弾みをつけたいタイミングでそういう事言うのハマったか?いい加減別の下ネタのレパートリーも試してはくれないか?興奮もしなくなってきた」
「貴方のリビトーがどうなろうが知ったこっちゃないわ、私は私が気持ちよければそれでいいし」
「はっ何様だよ」
「独りよがりのアレな女よ」
「アレって、まあ確かにお前はアレ系女子だが」
「アレって何よ、てか何よ、アレを具体的に言えよ」
「知るか、アレはアレだ、何かアレをそれに入れるんだ」
「最悪、ホント最低のクズ、アレをアレにソレに入れるんだ何て、なんて破廉恥で羞恥心の欠片もない人なの」
「ただ悪口言いたいだけだろそれ」
「ええそうよ、悪口言いたいだけよ、それが何か?」
「もういい加減終いにはって感じだぞ」
「ねえ、やっぱりそろそろ私達次のステップに向かわない」
「やだ、こわい」
「意気地なし、もっとガンガン来てよ、ねえ貴方って私が日々どれだけのフラストレーション溜めまくってるか知ってる、本当に処理するの大変なのよ?そういう私の貴方がへなちょこである事に対する苦労って知ってるの?」
「なんだよそれ、俺に本当に責任があるのか?」
「全部貴方のせいよ、どう考えてもね。どうしてくれるの、こっちこそ終いにはあんたバラすわよ」
「おいおい怖い事いうなよ」
「じゃー積極拷問」
「もっと酷くなってるよ」
「なによっー貴方みたいなM男ブタの丸焼きはこういうのが好みすぎて毎日私で妄想してるでしょ?喜びなさいよ、貴方の最大の夢が叶うのよ」
「つまらな、何その下らない夢」
「貴方の夢でしょうが」
「でさ、俺に本当に生かされたいの?」
「生かすとは?イクってこと?」
「ちゃうちゃう、俺と一緒になりたいかって事」
「ああそういうこと、昔からいつも言ってるでしょ、ずっと一緒にいたいって。そんな事をなんで今確認するの?」
「なんとなくだよ、何か再確認したい時ってあるだろ、それだよ」
「そんな時ないわよ、意味分からない、そんな理由で言わせたの」
「そうだよ、何か文句あんのかよ、大して面白い話もできない無能な馬鹿女が」
「なにその酷い言い方、だいたい芸人でもないのに面白い話なんてできないわよ」
「だったら、最大限尽くそうとする気くらい見せろよ、それすらないから俺はムカついてるんだ」
「もう、なに?さっきから、もっと平和的に会話できないの?」
「平和的にお前と話して面白ければ、俺だってそうしてるよ」
「私がどうしてそう成れないの?」
「シャルって常に俺から見て無限に欲求不満を抱え込んで爆発させる対象を探してるような感じに見えるんだよ、そんな奴と平和的な落ち着くトークしようと思えないよ」
「なんでよ、私も落ち着いたり安心したいわ、好きって言って大丈夫だよとかそういう言葉を耳元で囁いて安心させてよ」
「嘘付け、お前が望むのは血みどろの殺戮だろ、自分に嘘をつくのはやめろ自分を追い詰めるだけだぞ、お前は心に潜む殺戮の衝動を開放してもいいんだよ」
「それ開放するとまっさきに犠牲になるの貴方なんだけど」
「まあ俺の前じゃない地球の裏側辺りでやってくれな」
「いや、貴方を殺す」
「ああ、まあ別にいいよ」
「本当に殺しちゃうよ」
「ヤンデレかよ、さっさとデレに移れよしょせんの色物が」
「うにゃ~デレデレにゃー」
「、、お、おお、なんか悪かったな」
「可愛かったでしょう?個人評価でもまあ悪くない出来だったのよ?」
「お前は何しても可愛くなるタイプだろうが、自覚的にやってるのみえみえでムカつくからもうすんな」
「私の可愛さや魅力に嫉妬してるのね?」
「ああしてるよ、存在そのもの素材そのものがもう至高の位置にあるからな、恨めしい奴だよ」
「しょうがないわよ、貴方に神は微笑まなかったのよ」
「この恵まれ気取りのクソゴミが、ふざけんじゃねーよ、一度くらい酷い目に合えよ」
「もう貴方にそういうの味合わされちゃったから、貴方との出会いが神の私に対する罰だったんでしょうね」
「そんなに酷い出会いだった?!」
「ええ、酷いわ、貴方と出会わなかったら、まだマシな人生だった」
「うん、そうかごめん」
「嘘よ、詰まらないわ、もっと下らない話しましょう」
「同じ事だよ、面白いこと話そう」
「やっぱそうなると性的な事かしら」
「なんだ、そういう話ししたいテンションか」
「うん、実はもう今ここでナニしたいくらい」
「していいぞ、俺は気にしないし」
「できるかボケ、恥ずかしすぎるんじゃ」
「やっていいって、俺はホント気にしないし、むしろやれ」
「絶対に嫌、てか、こういう話じゃなくて、もっと性的にエロい話しましょうよ」
「やだよ、俺は健全なんだ」
「ホント、詰まらない人、女の子が発情してるのに、なにもできないしないつもり?」
「ああ、そうだよ、そうやって欲求不満なお前を見てるのが最高の魚だな」
「クソカスみたいな人ね、どう考えてもゴミ以下よ」
「いいよ、別に」
「ねえ、何か私を興奮させる話してよ」
「なんだ?そんなに溜まってるのか?お前だったらそんなのどうにでもなるだろうが」
「なんでよ私は超スーパーマンかよ、無理よ、何かそういう手の話しをして慰めてくれないと収まらないよ」
「無理にでも収めろよ、盛りの付いた雌猫じゃあるまいし」
「盛りの付いた雌猫だから無理」
「じゃーなんだ、どういう話しをすればいいんだ、教えてくれ」
「そうね、貴方が私にしたい事とか、こい一時間くらい話してくれればいいのかしらね」
「うーん難しいぜ、お前が俺にしたいこと話せよ」
「そんな性的に変態な事いえません」
「なんだ?興味出てきた、どんなことお前日頃考えてんだ、おい教えろよ」
「無理よ、あまりに卑猥で何も言えませんわよ私おっほほほっほ」
「なんだぁビビりかお前、しょべんタレのクソ女かよ」
「酷い暴言、というより貴方、女の子の性欲は男のうん倍とか、そういう話も知らないの」
「まるっきり知らんよ、てか俺はそういうのは溜めといた方が活力になる気がする」
「ホント馬鹿の極地ね、貴方のそういう発想意味がわからなすぎて殺したくなってくるわ」
「なんだよ、俺とやる気かよ」
「ええ、体を打ち付けあう感じで、ね」
「はぁ俺はその気じゃないから辛いぜ」
「なんでよ、こんなに可愛い完璧なる美少女よ、いつでもカモンくらいで構えてなさいよ生意気」
「そういう鼻に付くのが嫌なんだ、多少は矯正しろよ、俺がお前を一々批評してやるからよ」
「なによ、貴方こそ矯正するべき所しかない変態じゃない、矯正したら何もなくなる欠陥存在じゃないの」
「おいおい酷すぎだろ、でもお前に矯正するべきところが多すぎる所は否定しないぞ」
「だったら良いわ、貴方と私で勝負よ、さきに矯正するべき所が言えなくなったら負けよ」
「まあ、もう性的なあれは収まったな良かったよ」
「それ、何かの振り?貴方の方がそういう話しをしたかったんじゃないの、てかまじでムカつく腹立つ欲求不満、どうして人間ってこんなにも日々性欲で苦しまないといけないのよ!説明してよ!」
「まあないよりいいんじゃないか?それもそれで楽しいだろ」
「ええ楽しいわよ、でも同時に詰まらなくもあるわ」
「ほお、お前のような超天才でもそういう感覚はあるのか」
「超天才だからこそよ、自分の中のリビトーが際限なく増幅してしまう、まいにち爆発しちゃいそうなんだから」
「大変そうだな」
「じゃー何か手伝ってよ」
「シャルがそう頼んでくるなら俺から断る理由はないな」
「目玉でも舐めてくれたら解消されそう」
「目ン玉は性感関係ないだろ」
「なんでよ」
「いつもされてるから分かる」
「それは貴方の感覚でしょ、私は舐められたら性的に感じるかもしれないでしょ?」
「てかそもそも俺はそれできないんだった」
「じゃー他の事で満たしてよ」
「お前本当にどうしようもないのか?」
「うん、なんでか、毎日毎日溢れ出る活力と合わせて年がら年中こういう感じ、出来ればどうにかして欲しい貴方に」
「うーんごめん、俺の力量じゃどうにかできる自信がない」
「じゃーなんかやって」
「そんな曖昧な表現困るぜ」
「困ってる貴方でナニかするか」
「何かって何だ」
「それを私に言わせる気?」
「ああもういいよ、てかなんでそんな女なのに溢れ出てるんだ?」
「知らないわよ、こんなの根本的に性別関係ないでしょ、性質みたいなものよ」
「はぁーお前と付き合ってると疲れるぜホント心底」
「私が興奮してる間に一人で果ててんじゃないわよ」
「ああそうだな、わりーな」
「もう疲れてるじゃない!」
「ああ疲れたぜ」
「つかれるなぁー!」
「それで、もうどうするんだ?」
「どうするって何が?」
螺旋階段を上がりきった、長い長い道のり全てを雑談で全て繋いだ。まあそれは良かった、だが灯台の屋上は殺風景な部屋だった。