シャルロットの幼少期での会話記録2‐小説漫画談話等々
「この機会に小説について徹底的に語っておきましょうか?」
「おお、どんと語ってくれ」
「まず貴方、小説はどのくらい読んでる?」
「そりゃ小学生の低学年の頃から読んでるから、もう数え切れないよ」
「そう、私は幼稚園の頃から。既にライトノベルを嗜んでいたわ」
「ほぉーそりゃすごいな、それでそれで」
「もう小説には飽きてきたなって思ってきたのよ、だってもう万の単位で読んでるからね」
「ふむ、それで結論としては?」
「出版されてる小説や、多くの他人に読ませる事が前提の物語は。やはり内容が画一的で形式的、同じような内容に成りがちなのよ」
「そりゃしかたないだろ、芸術だって真似る事で進化するって言うし。似た作品があるのはどうしようもない」
「いいえ、それもあるけど何よりも。まず第一として。面白い所だけ、楽に楽しめる。苦労なく読める、一切の苦しみや、いえ一切って事はないけど。勉強的とか、そういった内容を一切含まない。あるいは少なめな傾向。そういう所だけを抜粋して、物語や小説を作る。作られる。その時点で小説って、やっぱ私にとってあんまりって成ってしまうのよ。もっとこう、娯楽だけを。ただただ娯楽の質が最大化するように、上手い感じで作って欲しいんだけど」
「そりゃしょうがないだろ。所詮は娯楽物だ。万人受けするように作る以上、お前のような奴が楽しめなくなるのは当然だな。それにそんなに言うなら。シャル自身が作ってみるのもいいんじゃないかぁ?俺は読んでみたいぞ」
「いや詰まらないもの。そう、要するに詰まらないのよ、万人受けする小説は傾向として。娯楽として低廉になりがち、程ほどに面白ければ及第点をもらえる。公務員のような物よ、最低限働けば良い。娯楽として真に高次元でなくても良い、だって万人受けすればいいんでしょ?そんな中じゃ、やっぱり私が面白いとか。時間を投資してまで読む、そういう小説が少なくなってしまうわけよ」
「おいおい、そういう事言っちゃうのかよ。やべーな、やべー感じが凄いする。まあ面白いけどな」
「そう。こういう他人に読んでもらう事を前提にするとね。好きに話せなくなるし。第二の現実の面白い所だけを抜粋する事になる。もちろんそれも言いのだけれどもね。でもそれ以外の所も純粋に見たいし、面白い所は似てしまって飽きるわ。そして楽に楽しめる事を前提にすると、必然的に深い楽しみは感じれない。感じにくくなる、感じたいのにね。そして苦労なく読める事も、これを前提にすると。苦労して読めば、本当は楽しい内容も全て出版物にはありえなくなる。更に一切の苦しみがないのも、前提にすれば。そういうのを楽しみにする、私のような人間は萎えるわ。勉強のような内容もそう、そういうのは嫌われるから極力なしにする。勉強が楽しいなんて常識でしょ?それの楽しみも否定されて。そういう価値観が支配される時空でね。それで作られた小説ってあんまり良作がやっぱ生まれ難いわ。ネット小説と出版小説。両方知ってる私は、そう思うわ。でも漫画はなぜか、この理論が当てはまらないのよね。漫画は小説よりも、こういう表現の難解性がない分。多くの表現が今言ったみたいに制限されにくいみたいなのよ。だから私は出版漫画は大好きね。出版小説も好きと言えば好きだけど、ネット小説と同じくらいって。こう言えてしまう時点で。やっぱ何か足りないのよ、だって。多くのお金が掛けられてるのに、ネット小説と同レベル位って私が思えてしまう時点で、何か娯楽として楽しむ上で制限や枷が多いんだわ。」
「なるほど。俺も昔、そういう事は考えた事はあるな。うんうんよく分かるぜ。この世界のどうにもならない事だぜ」
「そういえば、貴方。小説書いてるんだっけ?どういうの書いてるの?官能小説?」
「どうしてそうなる。全年齢のコメディーだよ。頭悪そうな文章かいてるよ」
「なんだ、詰まらない。私って官能小説以外興味ないのよね」
「それ嘘だろ。面白いから言ってるだけの」
「ねえ、ネットに公表しなくてもいいから。私の為だけに官能小説書いてよ」
「はあ?やだよ、何のために?」
「私が楽しいからよ」
「恥ずかしいからやだよ。てか知人にそういう依頼するのってどうよ」
「お金あげるからさぁ~」
「お金ってふざけるのもいい加減にしろっての」
「でコメディーだったわね、具体的には?」
「そうだな、俺って本を。ああ物語小説な。を沢山読んでるんだけど。好きな作品は一杯あるから。そういう作品をより好きになる為の、そういう小説を書いてるよ」
「はあ?どういう意味、貴方頭悪いわね。私が一度に理解できない事言ってんじゃないわよ」
「お前が言えた話かよ。まああれだよ。好きな作品で描かれなかった。てか普通の小説じゃ描かれない細部つぅーか、なんというか、物語の絶対に描かれない裏側とか、光の当たらない所や。脚光を浴びずらい所。省略されてしまう事が多いところ。他にも、とにかく。より俺が大好きな物語達が、光り輝くような。そういうこの世に存在する全ての物語の内容を。費用対効果の限り俺自身が補完してやろう、優先度の高いものから補完しようって心意気でやってるぜ」
「ふーん。でなんだっけ。女性キャラクターのトイレシーンとかを描写してるの?」
「ちげぇえええよ!!!どうしてそういう発想になる?!!」
「冗談よ。いいわね、でも本気で官能小説書いてくれない?」
「なんでそれに拘るんだ、何度頼まれたって嫌だよ」
「そう残念ね、いろいろ捗るのに。主に私が」
「何が捗るの!!」
「、、、えっち」
「・・・・ああ、それでだな。俺はそんな感じだ。お前は小説書かないのか?」
「書いてるわよ、貴方の私生活が知りたいから。妄想して貴方の物語を、私プロデュース&妄想で書いてるわ」
「まじかよ。てかそれ面白いの?」
「面白くもないのに書くと思う?」
「ああ、そうなのかもしれないな。つまりシャルは現実の知ってない、知りたい事を書くって事か?」
「まあ、ある意味そうね。貴方が物語と言う現実から、省略されたり描写されない。知ってる方が面白い、娯楽性の高い内容を書いてるわ」
「面白そうだな、シャルの作った物語。見せてくれって言ったら、見せてくれるか?」
「別にいいわよ。隠すものじゃないし。貴方の私生活を妄想した物語だけど、そんなんでいいの?」
「ああ、それでいいぜ!日々シャルがどんなこと考えているか。知りたいんだよ」
「うれしいわ。それじゃあ、私が書いた官能小説も」
「いや。それはいいから」
「ぐすん。って所で、コレくらいかしら。大して語りたい事もなかったわね」
「でも、いいのか。こういう話ばっかりで。何かもっと核心に迫るモノとかないかな?」
「この今話してる物語が。十分に体現してるんじゃないの。本来絶対に文章化されもしないし、出版もされない。そういう形式で、一応の娯楽性の高さを気にしながら、小説を書くと。必然今自分自身が、知らない世界を描き出す事になる?うまく表現できないけど。うーんとにかくね。小説と言う形に拘らずに小説を書いて。それが自分の中で娯楽として成立していれば。その小説は自分に欠けている。小説的娯楽なのよ。だからそれで他の一般的な小説をより楽しむ為の、そういう他の情報を相互に補完して。より高次元に娯楽を感じる為に役立つ情報になるの。具体例で言うと。例えば、普通のライトノベルを読むじゃない。そして女子キャラクターが好きになりました。そして、いえちょっとこれは下品すぎるアウト。やりなおし。例えば恋人のラブロマンスがあるじゃない?この二人の恋愛が貴方は大好きです。でもその恋愛部分は大幅にカットされています。だから貴方はそのカットされている部分を想像して、小説を創造します。これによって、あなたが創造した部分と。オリジナルの小説の情報の部分が、相互に補完しあって。高次元の娯楽になるって事。もちろん貴方が書いた想像の部分のある種、二次小説が面白くないと駄目よ。面白い想像と面白いオリジナル、いえ。面白い想像と言うより、面白い二次創作と面白い原作かしら。この二つを相互に補完させるとより面白くなるって事」
「こりゃ小説にはできないだろ。やめとけやめとけって言いたくなるな」
「でも少なくとも私は面白いわ、だって書いてる方なんだから」
「自己満足な作品は大抵ゴミだって事の、真髄を見た気がするよ」
「兎に角、貴方が書きたいモノを。全力で費用対効果が人生全てを通してプラスになる時だけ、書いている限りに置いてはプラスになるわ。これは基本だけどね」
「まあ今回は番外編だし、これくらいでいいだろ。番外編は、もう自分だけが読み返すようでいいだろ。どうしても保存して、自分に印象付けたい情報を。こうやって俺達スタープレイヤー級のキャラクターに話させる事によって、より覚えておく。記憶の保存力やその他、それら的にはプラスになるだろうし」
「ええ、そうね。でも娯楽が最大化する。そういう最高の、教訓的な内容でない。純粋純然なるコメディーも作りなさいよ。一応ネットに公開してるんだからね。」
「そうだ、この作者の小説に付いて語るとか面白くない?」
「ええ。面白くないわね、糸冬量。」
「そうだよな。それで?コメディーはやっぱり、とにかく娯楽性が最高値になるような。ある程度万人受けも考慮して、初見にも優しい奴がいいよな」
「そうね、というよりも。まずはそういう作品を作る腕や。量を作って質を生み出すのもいいかもしれないわね。量の中からしか質は生まれない、ある偉大な配信者も。そういう事を言っていたわ」
「じゃ今回はここら辺で終りっと」