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魔法エネルギー保存則
基礎魔法特性の最後となるのは、魔法エネルギー保存則である。これは、一般物理におけるエネルギー保存則とほぼ同様である。独立した系のエネルギーの総量は変化しないという保存則である。
魔法エネルギーは、一般物理と同様にエネルギー保存則が働く。ここでいう魔法エネルギーというのは、魔法を使うために必要な仕事量という概念となる。魔術元素がその仕事をする際、一般物理とは別の系として、その仕事が行われる。0に近くなるほどに、仕事量は増大するということが、魔術エネルギーの最大の特徴ということができるだろう。これは、天がマイナスの質量をもっているということに由来するとされている。
一般物理では厳密に働かない質量保存則は、全てを絶対値として計算する場合、厳密に質量保存則が働く事が分かっている。詳細は省くが、計算としては合うのだ。魔法エネルギー保存則は、それにより、つじつまが合うことになっているようだ。現在では、理論として確立されており、魔術系の大学では常に教えられる法則となっている。