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魔法物理学  作者: 尚文産商堂
上級魔法特性

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魔術量の測定限界

 さて、ここで話すことになるのは、魔術量についてである。そもそもであるが、魔術量とは、人が用いることができる魔術粒子の量であり、単位はmol(モル)であらわされる。

 魔術量の人体的限界はすでに述べているが、ここで述べるのは、魔術量の測定限界である。魔術は、精密測定の不確かさを持っているため、厳密に測定することができない。しかし、これはミクロの話であり、上限値については語られていないことに注意しなければならない。この項では、その上限値の測定限界についての話である。

 この測定限界は、魔術粒子の斥力によって、魔術粒子の塊が、その規模を維持できなくなる限界と同値となる。一般物理学において、中性子星とブラックホールの境目を導くために有名な「トルマン・オッペンハイマー・ボルコフ方程式」あるいは限界が存在するが、それと同様に考えればよい。ただ、魔術粒子は、中性子とは明らかに振るまいが異なるため、まったく同一として考えてはいけない。なお、それ以外にも、「チャンドラセカール限界」、「フェルミ縮退」など、複数の理論が一般物理学と同様に用いられることも多い。ここでは、出来る限り平易に解説をしたいと思う。


 魔術量の測定限界は、魔術粒子が維持できなくなる限界と同値であることは述べた。これを、『魔術塊の重力崩壊』あるいは『魔術粒子の重力崩壊』と称する。魔術塊とは、魔術粒子の塊をさし、魔術粒子の種類は問わない。この質量を求めるためのには、魔術塊の質量をM、魔術塊の半径をr、重力加速度をg、電子のエネルギーをe、魔術粒子のエネルギーをE、円周率をπ、虚数をi、魔術塊における魔術元素の天とそれ以外の魔術元素の比をhとする場合、式は次のようになる。M=(((3/4×π×r³)/-gh)×(e/E))iである。

 この式は、前半の()部は、球を重力加速度の負の数と魔術元素の比率のかけ合わせたものを割ったということである。重力加速度の負の数と魔術の斥力は同値であり、これは天とそれ以外の魔術元素の比に従って変動する。分母はこれにより、魔術粒子に関わる斥力があらわされることとなる。そして、球と斥力を割ることにより、魔術の密度を表しているとされる。

 さて、後半は定数となる。電子エネルギーと魔術粒子エネルギーは、絶対値では同値であるが、正負の記号が入れ替わる。電子は正であり、魔術粒子は負となる。それゆえ、後半の分数は、必ず-1となる。

 最後に虚数である。式全体にかかるように虚数がかけられる。これは、一説によれば、魔術粒子のスピンの向きが虚数次元への回転であるためだとされている。少なくとも、結果はこの式の通りになるため、虚数単位を入れているわけだ。

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