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魔法物理学  作者: 尚文産商堂
上級魔法特性

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特殊的魔術発動条件

 魔術発動条件として、一般的魔術発動条件および随時魔術発動条件をみてきた。ここで見ていくのは、特殊な状況下において、自然発生的に魔術が発動するという条件である。これを『特殊的魔術発動条件』と称する。

 例えば、十分な量のウラニウムが存在していた場合、条件さえ整っておれば自発的に臨界まで達することが知られている。『オクロの天然原子炉』である。天然原子炉としては、現時点で把握されている物としては唯一の例である。これは、原子炉と同様に、臨界条件が整っていれば、核反応が継続して行われることを示唆している。これと同様に、魔術元素が十分に一か所に存在していた場合、魔術が自動的に発動すると言うことが知られている。これを、『魔術の自動発動』と呼ぶ。

 魔術の自動発動は、一般的魔術発動条件より、魔術粒子のみが必要となる。ただし、その濃度は、通常のCクラスの魔術であったとしても、数万倍が必要とされている。今からおよそ2億5000万年前に発生したとされている考古学上判明している中で最大の魔術事故が起こっているが、これはレベルとしては国際魔法事故事象評価尺度によれば、最高度であるとされる。いわゆるP-T境界である。この時発生した魔法事故は、偶発的なものであり、現在ではありえない規模である。今では、それは太陽側から飛来した大量の魔術粒子と、元々地球にあった魔術粒子が急激に圧縮反応を起こし、それにより発生した衝撃波がもたらしたものとされている。

 特殊的魔術発動条件としては、このよう原因はおおよそ地球外からのことが多い。魔術の自動発動を引き起こす条件ということであり、魔術元素が本来持っている斥力を上回る勢いでなければ起きることが無い。なお、P-T境界の際に発生した魔術事故の最大の要因である外部からの魔術粒子の飛来の原因については、未だに結論が出ていない。

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