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魔法物理学  作者: 尚文産商堂
初歩的魔法特性
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魔術量の人体的限界

 個人差は存在するのだが、それぞれの魔術師が、連続して魔術を使う総量は異なる。通常、それは個人の体積と許容することができる魔術元素の量に比例することとなる。魔術元素は、1立方センチメートル当たり、おおよそ1mol程度となる。これを目安として、個人の体積を立方センチメートルに直したうえで、どれほどの魔術元素を蓄えられるかを確認することが多い。

 これに対して、大魔術師と呼ばれるようなランクともなれば、1立方センチメートル当たり、10molから30molを蓄えることが可能となる。これほどの量ともなれば、全力で最高レベルの魔術を使い続けたうえで、1時間は連続して戦えることが可能となる。これが魔術量の人体的限界と呼ばれる量となる。

 20世紀中盤、ソ連およびアメリカは、魔術量の増強を目的とした極秘の実験を行った。これは、一部のみ公開され、その研究の中核部分は未だに謎に包まれている。この実験によれば、体格がよく体力がある20歳前後が最も魔術量の許容量は多いことが判明している。訓練を積めば、最大で1立方センチメートル当たり、50molは魔術元素を入れることができる。

 さて、許容量という単語がたびたび登場しているが、これは、通常、ここまで入れてもその個人は死ぬことが無い量という定義となる。これを魔術元素許容量又は魔術許容量という。個人に限定せずに、死ぬことが無い量と言う定義の単語は、一般魔術元素許容量、一般魔術許容量又は一般許容量ということが多い。それ以上の量と言う意味合いの単語としては、半数致死許容量、全数致死許容量、確実致死許容量の3つがある。これは個人差を加味したうえで、その量に至ると半数が死ぬ一般許容量、ほぼ全員が死ぬ一般許容量、確実に全員が死ぬ一般許容量ということになる。ほぼ全員というのは、1パーセント程度の生存確率をいう。

 半数致死許容量は40mol、全数致死許容量は80mol、確実致死許容量は130molというのが研究結果としてあがっている。

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