天体の運行と魔術の発動
天体の運行は、魔術の発動と関連がある。特に占星術は、天体をもとに運勢を調べるため、運行については敏感にならなければならない。まず基礎であるが、占星術においては、角度を重視する。それぞれの天体同士の角度である。この角度のことを座相と呼ぶ。この項では、単純化するために、最小限のものである太陽を含む太陽系の惑星、それに冥王星についてのみを考えることとする。なお、以下で角度の実数を表すが、これはホロスコープ上での角度である。右回り、左回りということを考慮に入れないために、最小は0度、最大は180度となる。
運行には特徴的な状態がいくつかある。重要となる角度に惑星や太陽がくると、それから運勢を読み説く事となるのだ。重要な角度と言われるは、0度、60度、90度、120度、180度の5つである。また、その他にも諸説あるのだが、中世ヨーロッパの著名な魔女である「ユフラ・ガラシ」によれば、30度、75度、150度も重要視するべきとなっている。これらの角度は、ユフラによれば、運命的な数値であり、きわめて重要視するべきものだとしている。
このように複数のものがあるが、これらは全て魔術の発動とも関与している。太陽系の惑星、冥王星及び太陽はそれぞれ掌っている魔術の系統が存在する。例えば太陽ならば陽、月ならば陰といった雰囲気である。これらのため、運行で重要な角度に位置する場合、魔術の発動にも、良い影響、悪い影響を与えるということなのだ。




