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重力的魔術特性
重力も、当然魔術元素に影響を与えるため、それようの魔術特性が存在している。それを学術上では、「重力的魔術特性」と呼ぶ。
重力と魔術元素の関係は、引力と斥力のつり合いによる静止状態、すなわち「静常状態」と呼ばれる状態に落ち着くことになる。運動エネルギーと位置エネルギーによる魔術元素の優位状態は、重力による引力に対抗する形で魔術元素自身の斥力が発生する。これは、魔術元素のブレーキがかかるためである。一方で、ブラックホールによって発生する降着円盤には、魔術元素も巻き込まれており、また、当然に光よりも速く動く事はない。影響は早く進むこととなるが、魔術元素自身は量子力学に束縛されるということで、最上速度は光の速度である約秒速30万キロメートルとなる。遠距離になると、常に考慮をしなければならない事柄であり、極めてミクロ範囲、おおよそ数マイクロメートル以内であれば、同様に考慮をする必要がある魔術特性である。




