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変わる僕ら、変わる世界

どこかで一つの物語が終わりを迎えた…


しかしここは別の世界


もちろん、 望月颯太という人間は存在する、 しかし神崎天美という人間はこの世界には存在しないのだ


ここにいる望月颯太は、 別の世界の望月颯太とは全く別の人生を歩んでいる


この世界は変人の集まり? の世界なのだろうという気もしてきた


でも、 この世界の望月颯太をこの世界で本当に必要としている人間がいる


とりあえず進もう、 そうじゃなきゃ始まらないそんな気がしたのだ


この世界は…変人が多いのだ


だから変人の周りには変人が集まる


そんな感じの世界だ


さぁ始まる


変人による変人のための世界が…


Another school:主人公 冒険


俺は今非日常の真っただ中にいる、 そしてとてつもなく興奮している。


そして懐かしい感覚、 もしかしたらここは秘密結社の基地という気もしてきた。


【颯太】「ひゃっほうう!!!!!」


こんなことになったのは30分前にさかのぼる。


何か授業中ケータイをいじっていたら変なメールが来た。


内容がとても中二くさかったが俺は感動した、 何かヒーローみたいでかっこいいと。


で、 きたメールがこれ。


受信時間12:00



Re:選ばれし者


君たちは人生に退屈、 不満、 そして嫌悪を持っているはずだ。


そこで君たちにはAnother schoolという世界で「罪」を巡って戦ってもらう。


「罪」をどのように感じ取ってもかまわない、 君たちの「得」になる存在だ。


君たちは不規則存在(イレギュラー)と呼ばれる特殊な存在だ。


そして君たちには特殊な能力がある、 それは「感情」を武器にした能力だ。


その能力は君たちの感情によって力は変形する。


だがその能力はAnother school でしか使えない。


そして君たちの感情を公表する。


希望:二宮 正樹


絶望:常盤 由香


無望:望月 颯太


正義:都幾川 正義


破滅:矢島 彩花


愛憎:坂本 レオ


革命:山野・アイシア・フォール


堕落:藤原 元気


渇望:園田 麻子


非情:城島 秀樹


無情:楊 外舘


嘘:澤田 順一


偽:黒沢 優太


以上13人のメンバーだ。


ゲームは4日間、 ファイナルステージで生存者が二人以上いる場合より感情が強いものに「罪」を与える。


君たちなら面白いゲームを見せてくれそうだ、 期待しているよ。


以上



そしてなぜか学食に行く途中で世界が回ってここに今いる。


考えてみれば、 ずいぶん国際的なゲームだ、 なぜか桜田校の外国人も参加しているんだもの。


特にこんなかで書かれてるやつは…とくに知らないぜ。


ということは、 関わりはないのだろう。


しかも俺たちには特殊な能力があるらしい、 ヒーローみたいだ。


でも「罪」ってなんだ? まぁ今はそんなこと考えなくてもいいだろう、 俺はAnother schoolを探検することにした。


【颯太】「ここすげぇな…」


教室やトイレまるで石のように固いガラス、 不思議だらけだ。


でも、 俺の他にメールに書いてあった人物たちがここにはいるのだろう。


【颯太】「とりあえず、 探してみるか」


俺は新品のおもちゃをもらった子供のように校内を走り回る、 体が風を切って興奮していた。


しかし、 だれもいない、 俺がいるのは一号棟、 すべての廊下は走った。


だとすると人がいるのは二号棟だろう。


【颯太】「あぁ…のどかわいたぁ…」


俺は一階の自動販売機に向う。


【颯太】「一万円しかない…、 入れても大丈夫だよな」


俺は石のように固い自動販売機に無理やり一万円を押し込む。


ボタンを押してもジュースが出てこない…、 見事にのまれてしまった。


【颯太】「返せ! 俺の一万円!」


そう言って俺は自動販売機をけったりするが反応しない、 諦めた瞬間。


その時だった。


世界がぐるぐると回り始める、 今の気分だと最高に気持ち悪い…。


そして完全に世界は回った、 そして戻っちゃったよ」。


このありきたりな日常に……。


月曜日 学校:主人公 長谷川 田島 ヒーロー部の始動!!


世界がぐるっと回ったときにはすでにもう時間は午後3時半を過ぎていた。


あの世界で2時間も暇がつぶせたのだ、 一万円は失ったが…。


ぞろぞろと、 部活組が教室を出て行っている。


【颯太】「やばっ! 俺も今日仕事あるんだった早く行かないと!」


俺は荷物をもち慌てて教室を飛び出しヒーロー部の部室がある二号棟の四階へと向う。


ヒーロー部というのは俺が立ち上げた部員3名のいわゆるお助け部だ。


俺は昔からヒーローに憧れていて誰かを助けるということが好きだ、 そんな気持ちからヒーロー部を立ち上げた。


活動内容はいたってシンプル、 うちの学校の生徒が困っていたり、 悩んでいたり、 まぁ事件に巻き込まれたり押したら助ける、 最近なんかは陸上部の大会に出るメンバーが足りないということで参加した、 あとはペット探しとか。


毎日のように依頼があり俺たちはその仕事を全うする、 大体がかなりハードだが…。


そんなことを考えてるうちに部室についた、 俺は元気よくドアを開けた。


【颯太】「俺、 参上!!」


【長谷川】「はいはい、 そんなバカやってないではやく仕事に取り組んでよ」


今、 「早く仕事をしろこの豚野郎!!」と言ったのがうちの誇る頭脳派長谷川英子だ。 こいつはけっこう依頼をちゃんと受け持ってるこんな他者から見たらふざけた部活なのにこいつはちゃんと参加してくれている、 まぁ要するにこいつは俺と同じ変わりもんなのだ。


【長谷川】「今、 変なこと考えてたでしょ」


【颯太】「いやぁ、 全く、 ってか田島は?」


田島真はうちの部活が誇る学校一の馬鹿…じゃなくて肉体派だ。 こいつにはいつも人間がほんとにできるか分からない依頼が回ってくる、 しかし本人は気にしていない、 田島もこの部活には積極的、 なのでこいつも変わりもんだ。


【長谷川】「なんか科学部から依頼があって忍者服部君のように凧で人は飛べるのかって、 実験に手伝ってる」


【颯太】「それ…生きて帰れるのか?」


【長谷川】「大丈夫じゃない? あとあんたに依頼、 今回は男子にとってはうれしいんじゃないの?」


【颯太】「どんな依頼っすか?」


【長谷川】「新聞部からの依頼でね、 今活動できないからかわりに取材してきてほしいんだって」


うちの新聞部は校長が大人のお店に入ったことを写真入りで記事にして配ったことで今活動停止を食らっている、 まぁ校長も自宅待機だが。


【長谷川】「たしかうちの学年に外国人のすっごい可愛い転校生来たじゃない? その人について取材してきてほしんだけど」


【颯太】「…初耳」


【長谷川】「あんた集会さぼってたでしょ、 ちゃんと挨拶してたの見てないみたいだし」


集会は最近で言うと二週間前にあった、 俺はそのときたまたま遅刻して集会には参加できなかった。


【長谷川】「アポはちゃんととってあるよ、 今から図書室に行けば会えるからこの用紙に取材内容書いといて」


【颯太】「そいつの名前は?」


【長谷川】「たしか…アイ…なんとか」


【颯太】「わかんねーよ、 まぁとにかく今から図書室行ってくるわ」


【長谷川】「はいはい、 いってらしゃい」


【颯太】「おう!」


俺は部室を飛び出し、 小走りで図書室に向かった。


図書室は俺のお気に入りの場所に一応入ってる、 部室程じゃないが、 まぁエアコン完備は評価してやろう。


図書室につく、 俺は勉強している生徒が大半なので静かに図書室に入る。


俺は今回取材する人物が図書室に入って一目でわかった、 長いきれいな金髪の地毛、 そしてきれいな瞳、 そしてスタイルのいい体と、…………でかいおっぱい。


こういうのを可愛いというのだろう、 俺は普段あまり女子に興味を持たない、 でもその娘は違った。


よくわからないもやもやとした感情、 そしてどこかほかのところでつながっているような感覚。


今まであった中の人間でこんな感情を抱いた人間はいただろうか? …いた俺の両親、 俺の両親はジャーナリストとして世界を回っていた、 たまに帰ってきてくれることもあった、 だから俺はいつものようにふるまった、 そんなとき両親は笑って接してくれた、 でも今はいない、 どこかの国で流れ弾が当たって死んだらしい、 俺は両親の死んだとき顔も見れなかった。 どこにいるかもわからなかったし、 俺なんかが行っても邪魔だろうと思っからだ、 両親と同じ感覚がするような女の子だった、 とりあえず今は取材だ取材に専念しよう。


俺は彼女に近寄った、 おそるおそる…一歩二歩と。


【???】「あなたが新聞部の方ですか?」


向こうから話しかけられた、 少しドキッとする。


【颯太】「はい、 まぁ新聞部の代理のヒーロー部のものです」


【颯太】「まぁ立ち話もなんですから座って話しましょう」


そして俺は彼女の前の席についた。


【颯太】「えぇーと…はじめまして、 ヒーロー部部長の望月颯太です、 今日はよろしくお願いします」


【???】「!? あなたが…颯太…」


そういうと彼女は真剣な顔でこちらの顔をずっと見てくる。


【颯太】「あっあの俺の顔になんかついてます?」


【???】「い、 いえなんでもないです、 えっと山野・アイシア・フォールです、 よろしくお願いします」


山野? どこかで見た名前だ…思い出せない…。


【颯太】「えーとじゃあ一つ目の質問行きます、 あなたはなぜこの学校に転校してきたのですか?」


俺は紙に書いてある文章をそのまま読みメモをとる準備をした。


【山野】「それは…」


彼女はもじもじしている、 何かかわいく見えてきた。


【颯太】「あの答えずらかったらいいすよ、 何か適当に書いておきますんで」


【山野】「はい、 どうもすみません…」


【颯太】「二つ目の質問、 ズバリ今付き合っている彼氏はいますか?」


まぁ妥当だろうな、 こんなの来ると思った。


【山野】「えっと、 …私は男性とお付き合いしたことは一度もありませんから」


【颯太】「えっ!? うそでしょ! まぁ間違いなく男子から告白コンボ受けますよ」


【山野】「ふふふっ、 颯太さんは面白い方ですね」


なぜか笑ってくれた、 てか颯太さん? 俺なんで下の名前で呼ばれてんだ? 外人だからそうなだけか…。


【颯太】「三つ目の質問、 この学校に来て一番よかったことは何ですか?」


うむ、 普通だ。


【山野】「やっぱり、 皆さんとお話しできることです」


【颯太】「いい答えっすね」


【山野】「颯太さんはこの学校にきて一番良かったことって何ですか?」


えっ!? 質問が返し!?


【颯太】「俺は…うーんやっぱりヒーロー部を立ち上げあげられたことかな、 今最高に楽しいし」


【山野】「ヒーロー部って何をされる部活なんですか?」


【颯太】「しいていうなら…お助けや?」


【山野】「なるほど…」


山野は何故かこんなふざけた? 部活にちゃんと感心してくれてる、 ちょっとうれしい。


【颯太】「じゃあ次の質問行きますね、 えっと中学時代はどのような感じでしたか?」


【山野】「私は…中学時代あんまり覚えてないです」


【颯太】「へー、 山野さんかわいいっすから男子からちやほやされたんじゃないっすか?」


【山野】「そっ、 そんなことないです! 私可愛くないですよ…」


そういうと顔を隠し赤らめてしまった。


【山野】「そっ、 そういう颯太さんは中学時代どうだったんですか?」


質問が返しか…、 今インタビューしてるのはあなたなのに…。


【颯太】「中学時代は自宅早急帰宅部で全国優勝したんだ、 俺のその時のタイムが2分台で世界で3位らしいんだ、 メジャーからもオファーが来て学校大変だったんだぜ、 結局俺はやめたけど」


【山野】「!? すごいです!! なんでやめちゃったんですか?」


おいおい、 マジで信じちゃった、 もう引き返せねぇな。


【颯太】「実はな…俺スランプになったんだ、 その挫折から立ち直れなくて…」


【山野】「でも…すごいです」


目をこちらにキラキラと輝かせてみてくる、 どうやら本当に信じ込んでしまったようだ。


【颯太】「えっと、 時間ないので早急に行きます、 スリーサイズを教えてください」


何だこりゃ、 超悪質だな…。


【山野】「えっと…バストが…E…で」


【颯太】「こんなふざけた質問答えなくていいよ!!」


【山野】「そっ、 そうですか…すいません」


【颯太】「いっいえ、 謝らなくても…」


でも、 山野のバストが知れただけで大満足っす。


【颯太】「えっと本日はどうもインタビューご協力ありがとうございました、 俺いつでも暇ですから話しかけてあげてください」


【山野】「あっあの…よかったらメールアドレスとか教えてもらえませんか?」


【颯太】「かまわないけど…、 俺の知ったって何の得にもならないぜ? それに俺メアド3人くらいしか持ってねぇし…」


【山野】「いえ、 そんな…今日お話ししてとてもよい方だと思いました、 もしよかったらお友達になってくれませんか?」


【颯太】「山野…友達は俺みたいなやつじゃなくて……選んだほうがいいぞ」


俺は一応田島と一緒で、 学校では変人の類の中に入ってる、 そのため女子からは全くと言っていいほど話しかけない、 田島は自分から話しに行こうとするがいつも「キモい」とか「うざい」とか言われて帰ってくる。 まぁ俺たちは他者から見たら残念な奴らだ。


【山野】「?」


【颯太】「いや、 いいんだ、 メールアドレスこっちも教えてくれたらうれしいよ」


そして俺たちは自分のケータイを出し合い、 赤外線で山野のメルアドをゲット。


【颯太】「…完了っと」


【颯太】「じゃあ山野ちょっと用事あるんで先あがらせてもらうわ」


【山野】「わかりました」


そう山野に別れを告げ俺は図書室を後にした……。


部室


【颯太】「取材終わったぞー」


俺は長谷川に取材した紙を渡した。


【長谷川】「まぁおつかれ、 田島ならすぐ戻ってくるから」


【長谷川】「そうそう、 また依頼が来ててね、 ちょっと今回のは厄介なんだよね」


【颯太】「どの辺が?」


【長谷川】「うーん、 依頼主が先生なのよね…」


【颯太】「何先生?」


【長谷川】「工藤先生なんだけど、 なんか最近夜中に生徒が暴行に会うのが多発してるんだって、 しかも集団リンチ」


【颯太】「まさかの犯人の撃退?」


【長谷川】「捕まえててくれればいいって、 あんたそういう依頼得意でしょ」


まぁ、 なんていうか俺は暗闇が好き?っていうのか知らんが俺は暗いととてつもなく強いだから結構こういう依頼が回ってくるときがある。


【颯太】「第一それ生徒にやらせていいのか? それ警察がやることだろ…」


【長谷川】「ヒーロー部だからじゃない?」


【颯太】「まぁ頼られてんのはうれしいことだよな、 田島も参加するんだろ?」


【長谷川】「あの馬鹿今日用事あるんだって、 だからあんた一人、 あぁ工藤先生からお金ももらったから成功したらあんたに全額渡すよ」


【颯太】「マジで! 今困ってたんだよな! 超嬉しいわ」


【長谷川】「またあんたあの仮面付けてやるの?」


【颯太】「しかたねぇだろ、 顔見られたらいろいろとまずいだろ」


仮面というのは俺がいつもこういう依頼の時に他者にばれないようつけているヒーローものの仮面だ、 俺は正直気に入ってる。


「ガチャ」、 田島が帰ってきた。


【田島】「死ぬかと思った…」


【颯太】「どうした? 凧から落ちたんか?」


【田島】「落ちたんじゃねーよ! 一キロぐらい先まで飛んで行っちまったんよ!! まぁ無傷だったけど…」


【長谷川】「あんた…人間じゃないわね」


【田島】「みんなひでーよ、 科学部もまた俺指名するって…」


【颯太】「それは良かったな」


【田島】「お前こんなことしてたらもたねーよ!!」


【長谷川】「そういや、 取材どうだった? 可愛かったでしょ?」


【田島】「そうだよおまえ!! 美少女転校生んとこ行ったんだろ!! 俺が行きたかったあぁ!!」


【颯太】「まぁ…可愛かったな」


【長谷川】「あんたが他人にかわいいとか、 興味もつの珍しく見た…」


【颯太】「まぁかわいかったし…」


【田島】「何でおれだけ…」


そうたわいもない話をして今日のヒーロー部はお開きになった。


校門


【田島】「じゃあな!」


【長谷川】「さよなら」


【颯太】「じゃ」


基本的に俺は二人は家が逆方向、 なのでいつも一人で帰っている、 二人は幼馴染ということいもあり、 いつも並んで帰っている…長谷川は嫌そうだが。


「ブーブー」、 どうやらメールが来たようだ、 しかもさっき別れたばっかの長谷川から。


受信時間16:56


長谷川 英子


Re:依頼


ちゃんとやっておきなさいよ


……



わかってることをいちいち……、 まぁ忘れないようにメールしてくれたことは感謝する。


「ブーブー」、 またケータイがバイブしたようだ。


受信時間17:00



Re:ファーストゲーム


本日の脱落者



以上


……・



あの世界のことだろうか、 脱落者って何だ? 今回はいないみたいだけど。


まぁ今は今日の依頼だけ気にしていればいいだろ、 俺は何もなかったようにケータイを閉じた。


帰宅する、 だれもいない、 さびしいっす。


俺は夕飯代りにカップラーメンを二個ほうばり、 今日の仕事の準備に取り掛かかる。


【颯太】「えぇーっと仮面仮面、 あった。 今回はベルトもするか」


まぁこんな感じでかっこいいぜ、 俺はリビングで戦隊もののビデオ3本くらいを見てから家を出た。


通学路:主人公 山野 不良の皆さん 野外活動


俺が家を出た時はもう7時を回っている。


そして不良たちが集団リンチの目撃証言が多い通学路に着く、 この辺は夜になると人どおりが少なくなるまぁ不良たちにとっては絶好の穴場だ。


俺はブロック塀に身を潜める。


誰か来た!、 雰囲気的にいうと女子だ。


その時だった、 バイクに乗った男たちがその女の子を取り囲んだようだ。


【不良A】「君桜高でしょ、 超可愛いね俺たちと一緒に遊ぼうよ」


【不良B】「今ここで気持ちよくさせてあげてもいんだぜぇ!」


【???】「やっやめてください!!」


もう、 ここいらで出とかないとな、 男がすたるぜ。


【颯太】「やめろお前ら!! その子に手を出したら俺のなにわのヒーロー魂が許さないぜ!」


かなり恥ずかしい…、 でも最高にかっこいい。


不良たちのバイクのライトが当てられた先を見るとそこにいるのは山野だった。


【颯太】「山野っ!?」


【不良たち】「そんな恰好して恥ずかしくねぇの、 そんなに俺らに凹されてぇのか? 息できなくなるまでぶん殴ってやっるよ!!」


男たちは数人中にはバットを持ってるやつもいる。


一気に襲いかかってきた、 まぁ暗闇は俺の得意分野、 しかも今は最高の武器もある。


【不良C】「なんであたんねぇんだ!?」


俺はすらすらと交わしてゆく、 そして…。


【不良A】「ぐはっ!!」


【不良B】「うっ!」


【不良C】「グっ!」


【不良D】「…」、 無言で倒れる


俺はスタンガン(気絶程度の)を使い全員を倒した、 そして110にすぐ電話、 内容を伝えて、 五分くらいで来てくれるそうだ。


【颯太】「大丈夫かい? 怪我なかった?」


山野は少し驚いた様に深々と頭を下げた。


【山野】「あっ、 あのありがとうございました!」


【颯太】「いえいえ、 御嬢さんに怪我がされては困る男の子もいるもんですから」


まぁ、 個人的に俺だけど。


【山野】「あの…お名前を聞いてもいいですか?」


【颯太】「えーと…もち…じゃなくて名乗るほどの名前じゃありませんよ」


俺はそうかっこよく言った。


ライトがこちらに向かってきている。


たぶん警察だろう、 俺も退散しなくては、 さすがにこんな格好だと不審者と一緒だ。


【颯太】「じゃあな! 山野!」


俺は全力疾走で家まで帰った、 てかしまった最後普通に「山野!」って言っちゃったよ!


家の中に逃げ込んだ。


【颯太】「やばい…どーしよ…ばれたら笑ものだよ…」


でも…山野を守ることができたんだ、 今はそれだけで十分だな。


でもあいつなんであんな遅い時間に…しかも私服だったし…。


おそらくあのあと山野はパトカーに家まで送ってもらっただろう。


【颯太】「今日は疲れましたな…」


俺はベットに潜り込む芋虫のように、 むくむくと・・。


【颯太】「俺…山野のこと好きなのかな…」


初めてあのときあったときから心の中がもやもやする、 すげー落ち着かない。


山野は確かに可愛い、 おそらくクラスでもちやほやされてるのだろう、 彼女を好きな男子は結構いると思う、 でも俺は…、 山野の外見を好きになったのではないのだと思う。 初めて会ったとき確かに可愛いとは思ったでも俺はそこで彼女の感情に惹かれたのだ。


【颯太】「恋愛ってわかんねー…」


俺はそんなことをずっと考えているうちに寝てしまった……。

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