表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

孤独刑

作者: おじゃ元

 20XX年死刑制度を廃止した日本に、ある事件が起きた。

  三十人以上を殺し、その手段を選ばない犯行。

犯人は捕まったが、死刑制度を廃止にした日本では、犯人を死刑にすることができなく、

 裁判ではどのような刑にするか決めかねていた。

  「二度とこのような事件を起こすわけにはいかない」と死刑制度の復活を訴える者もいれば、

  「懲役刑で済まし様子を見よう」と楽観的な意見もあった。

さんざん議論した結果新しい刑罰を作ることによって、みな一致した。

 その刑の名前は孤独刑。高く作った塔の中に犯人を入れるという刑であった。

  食べ物もつくし、なんて面白い刑なんだと笑っていた犯人も、中に入りしばらくたつと犯人は

 こう泣きながら訴えた「何もやることもなければ、話す人もいない。すべては暇な日々だと・・・」

三日後、犯人は壁に頭を打ちつけた遺体となって発見された。自殺だ。

 その頃刑務所の中からひそひそと

   「うまくいったでしょう」

   「あぁ、名前では孤独刑だが、外から見たら自殺の強要などだれも気づく人は・・・」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ