表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/35

その1.神様仏様、黒竜さま(1)

作者初の異世界召還ものです。

おバカなヤンキー兄ちゃんが、なぜか幻獣でも最強の竜に変身して召還されてしまいます。

とにかく魔法なんてわかんねーわ、飛び方しらねーわ。

そんな中で、隣国とバトル突入っ!!!

どーなりますことやら・・・

「ぎゃあぁぁぁあー!!」


「うわあぁぁぁあっ!!!」


 気が付いた途端、もの凄い絶叫にお出迎えされてしまった。って、なんなんだよっ、この騒ぎはっ!!


 訳が解らず、俺は痛い頭をぐるりと回す。見えるものは、体育館の二階部分のような、西洋風のベランダのような、手すりにご大層な彫刻がごってごてについた、回り廊下。


 ……なんつーか、とっても、視界が高い。


 ふつう、そういうベランダっつーか、回り廊下っつーもんは、首をぐいっと上げなけりゃ、見えねーもんじゃ?

 なんで俺、ふつーの、頭真っすぐ位置でそいつが見えてんの? おまけにベランダ、とっても近いし?

 それに、そこには、さっきのぎゃあぎゃあ言ってた奴らの姿が、ない。  

 てか、まだ、ぎゃー、とか、うわー、とか言ってんだけど、どうも下の方から聞こえる。  


 俺は頭を下げてみた。


 どちんっ、とベランダに何かが激突。多分、頭をぶつけた、みたい。

 けど、あんま痛くねーし。しかも、どちんっ、って、なんか金属音みたいだし。  

 なんなんだよーっ、と頭を掻こうと、腕を上げようとして。


 びっくりっ!!!!


 腕が短けーっ!! ってか、指が4本っ!! しかも、でっかくて鋭くて長い爪がにょっきり生えてっし!!


 なにげに真っ黒だしーっ!!!!


 どーしたんだよ俺?!  慌ててもう一方の腕も見る。

 ……おんなじだよな、やっぱ。

 どゆこと? と俺がパニくってる下で、騒いでた連中が何やら今度は言い合いを始めた。


「だからっ!! 絶対ルシィが悪いんだよっ!!!」


「なんでだよっ!! 呪文書き込んだの、アレクじゃないっ!!! 僕のせいじゃないってばっ!!!」


「僕の呪文は完璧なのっ!!」


「じゃあ、なんでナーガじゃなくって、こんな大物が引っかかってきちゃうワケッ?! どっかで書き間違えたからでしょっ!!!」


「うっるせーっ!!!! きゃんきゃんきゃんきゃんっ、子犬かおまえらっ!!!」


 俺は、そう叫んだつもりだった、が。  響いた声は、言葉じゃなかった。


「ウギャオオオオゥ!!! ギャギャギャギャァァァアッ!!!!」

 どう聞いたって、モンスターの雄叫び。しかも、超デッカイ級の。


 ショーボー(小学校)の終わり頃からグレた俺は、家でのんびりテレビゲームなんてやったこと、ない。だから、モンスターだの、魔法だのってのは、幼馴染みのゲーム好きの翼からしか聞いたことがなかった。  

 でも、今、俺が聞いた、ってか、発した声は、多分、ぜってー、テレビゲームのモンスターの雄叫びだ。


 俺もおっどろいて腰抜かしそうになったけど、下のキャンキャン連中も、もっとびっくりしたみたいだ。黙った。

 俺は、今度こそちゃんと下を見た。

 俺の真下に、やっぱ子犬っぽいガキが二匹、顔を引き攣らせて立っていた。

 両方とも、白っぽい真っすぐな髪を、チ○○ルコちゃんみたいな髪型に切っている。

 長ったらしいガクランみたいな上着を着て、木の棒を持っていた。  

 どー見ても、西洋人? しかも、ガッコの歴史の教科書に、似顔絵で乗ってそうな奴ら。


「…………ウ?」


 ほんとに、どーなってんの?

 俺は、抱えられないけど、取り敢えず両腕を上げて、頭を抱えようとする。


「……(ドラゴン)が、頭抱えてるよ、ルシィ」子犬の片方が、呟いた。


 ちょっと待て、その呟き。


 竜、だって? 誰が?


 竜っつったらアレだろう、あの、背中にコウモリみたいな羽根生やした、デッカイ角つけた、翼言うところの最強モンスター。  

 それくらい、俺でも知ってる。


 でも、それが俺だって?


 どーしてっ?!

 俺はただの、じゃない、県立吉田高校1年、安曇一輝。喧嘩上等のバリヤンキーだっ。  この状況になる前は、確か、えーと……。


 そうだっ!!! 兄貴が現場で事故ったんだっ!!!  ガッコにたまたま(?)居た俺は、センコーに職員室まで呼び出されて、また説教かよーって思いながら嫌々行ったら、電話出ろって言われて。何だろって出たら、病院の人から、兄貴の事故を聞かされた。  

 慌ててガッコを飛び出して、兄貴が運ばれたっていう、そんなに遠くない市立病院まで全力疾走していた最中で――


 軽トラに跳ねられた。


 思いっ切りぶっ飛ばされて、頭をビルのコンクリに、景気良くぶつけたらしいのは覚えてる。

 ……で、ふつーなら、気絶した俺が次に目を開ければ、病院のベッドの上、なはずじゃんよ。  

 なんで、気が付いたら竜になってるわけ?

 っていうか、俺こんなとこでのんびり記憶辿ってる場合じゃねーしっ!!!  竜はどうでもいいっ!! 兄貴の怪我っ!! そっちのが大事っ!!!


 早く病院に行かなきゃーーっ!! 


始まってしまいましたーー

結構思い付きで、突っ走って書いてしまいました(汗)ので、更新はめっちゃ遅いと思います。

(なにせ、まだこの1話しか、原稿上がっておりませんので^^;)


こんな遅筆ですが、よろしかったら気長にお付き合い下され。


あ、眼鏡っ娘魔女は、多分2話以降に登場となる、予定です。

調子が良ければ、来週辺り2話目が、掲載出来る、かな〜〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ