頭がむずむずするぜ。
午後からは桜姫と兵法のお勉強。
幸い兵法書は昔に、少し読んでいた・・・読まされていたので
話にはついていけたのだが、う~ん。
『・・・疲れたのか?』
桜姫が聞いて来る。
「まぁ、そこそこだなぁ。でも、お腹はすいたかも。」
ふぅーと一息つく。
『ちょっと待っておれ。』
そう言って桜姫はどっかに行ってしまった。
「頭がむずむずするぜ。」
桜姫の話によると、今俺たちがいるのは北条が居た地らしい。
それを神の力を強引に捻じ曲げたらしい。
そして次の目標は甲斐武田。
とは行かず、佐竹を叩く事に、らしい。
しかし兵力はこちらが優勢の為に、軍備を整え次第進軍するという事。
・・・鬼義重か。
『待ったかの?』
桜姫が入ってくる。
「いいや。どうしたんだ?」
『夜食じゃよ。』
それはおにぎりだった。
ほかほかでとっても美味しかった。
そして軍議をしに広間に行った。
『皆、よく集まってくれた。』
重い空気。ここには重臣が集まっている。
俺はたいした経験もない。思わず飲み込まれそうになる。
沖田さんや土方さん等の新撰組や、剣豪の宮本さんなどは、桜姫と昔から知り合いらしい。
『では、佐竹についてじゃが・・・』
さすが桜姫は堂に入っている。
思わず辺りを見回す。
どの武将?剣豪も雰囲気が違う。
これが、殺し合いに向かう前の雰囲気みたいだ。
『中堅に行。』
「ちょっ、俺も出るのか?」
聞き返す。