沖田さんって女の子なんですかあああああああああああ!!
『おい。では早速稽古じゃ。』
宮本さんに引っ張られる。
「ちょっ、なんですか?」
慌てる行。
『行って参れ。それと御主、私の名を考えといてくれないか?』
そう言ってどっかに消えてしまった。
『だそうですね。』
結局、沖田さんと宮本さんと俺の3人で道場に行く事になった。
えっと、確か俺はこっちでは現世の3倍だったはず。
剣術の嗜みはある。・・・がっつり。
行の家は昔から続いている、剣術の名門。
古谷流剣術を継ぐはずの7代目。
それこそ死ぬような訓練をした。
だからといってこの2人は格が違う。
3倍ごときで叶うはずもない。
『ではまず総司殿とお前・・・いや、行殿が打ち合え。』
・・・すげぇ。天然理心流をこの目に。
「お願いします。」
木刀を持ち構える。
沖田の木刀が一撃を入れに、わき腹を狙ってくる。
一応見える。
目も強化されてるみたいだ。
咄嗟にはじき返す。
腕が重い。相手は男の子、黙れるな。女の子じゃない。
『うん。』
何かに頷き突進してくる。目も強化されてるがそれでも速い。
ここで俺は思い切って―――。
「沖田さんって女の子なんですかあああああああああああ!!」
聞きたくて仕方なかった事を聞いてみた。