こんなに可愛い子が女の子のわけがない。
目を覚ますとそこは和室~ではなく病室。
「あれ?」
『生き返ったぞおおおお』
親父が叫ぶ。
俺、戦国時代を制したんだね。
でも、体が痛すぎる。
『違うわ、たわけ。』
後ろから声が聞こえる。
「はっ?」
話を聞くと、俺はしばらく目を覚まさないから挨拶しとけとのこと、
『どーしたの?』
姉ちゃんが言う。
「なんでもない。でも・・・俺また、しばらく意識失うから。後は母さんに宜しく。」
『なんじゃ、もう良いのか?』
市桜宮神が言う。
「あぁ。んじゃ皆しばらく我慢してくれよ!」
目を閉じる。
また意識が途切れた。
今度こそ戦国時代。
目を覚ます。そこは見慣れない和室。
俺は布団を取りあたりを見回す。
覚悟はしていたつもりだったけど、・・・本当は凄く寂しい。
「市桜宮神。居るんだろ?」
すると部屋に沖田さんが入ってきた。
『改めてこんにちは。沖田 総司です。』
「えぇ。宜しくお願いします。」
なんつー可愛い子だ。って、イカンイカン。
こんなに可愛い子が女の子のわけがない。
『・・・私があなたの世話をしますんで。』
「あっ、そんな結構です。」
『いいえ。私がしたいんですから。』
なんつーいい表情してやがるんだ。
話を聞くと、何でも市桜宮神が指名したらしい。
・・・ありがとう。
「それで、俺たちはどうしたらいいんですか?」
すると、襖ががんっと音をたてて、市桜宮神が入ってきた。
『やっと起きよったか。』
後ろに宮本さんが立っている。
怖すぎる寝起きだった。