俺もう要らなくないか?
今度はでっかいおじさんが出て来た。
『宮本 武蔵じゃ。』
豪快な感じがする。もう倒れそうだ。
「古谷 行です。宜しくお願いします。」
次はなんというか、ちょっとお茶目な女の子って感じの子だった。
『長倉 新八です。宜しく~。』
あぁ・・・失神だな。もう駄目だ、思考が持たない。二番隊組長だろ、龍飛剣・・・。
って、また出てきた。いかにもおしとやかな子。
『近藤勇です。』
もじもじしている。もう驚かない。驚くという意識がない。
『ん~残りは向こうでしようかの。』
市桜宮神は残りも全員後ろに下がらせた。
「おい。俺もう要らなくないか?」
すると市桜宮神はにたっと笑って。
『必要じゃ。御主は私の命を救った。・・・私が生涯添い遂げると決めた奴じゃからな。』
少し赤くなっている。神。
「ふ~ん。添い遂げるって何?」
だが主人公は気付かない。
『・・・御主は阿呆じゃったのう。』
いきなり阿呆扱いをされて少しむくれるチキン主人公。
「阿呆じゃないやい。馬鹿なだけだ。」
・・・ええ。行はちょっと残念な子なんです。
『まぁ、良い。いずれ分かってもらうつもりじゃ。』
市桜宮神はにたっと笑う。
『あぁ、御主の実力は戦国時代につくと今の3倍になる。』
「なんでっ!!?」
『そちらの方が楽しそうじゃろう?』
「死んじゃうだろうが!」
『大丈夫、御主は向こうでは死なん体になっておる。』
「俺、最早サイボーグかよ」
『まぁ、楽しむことじゃな。でも・・・切られたり、撃たれたりすると、痛いぞ。』
「ふざけんなよっ。嫌だよ。」
必死に抵抗を繰り返す、行。
『もう遅い。』
市桜宮神が、パンパンと手を叩いて
その真っ暗な空間から、意識が途切れた。
行の実力を3倍設定にしました。
ですが、しばらくは何も出来ません。
チキンですから。
残りの助っ人は進んでいくうちに現れます。
次はいよいよ戦国時代です。