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どうでもいい話

作者: 村上圭吾

 冴えない45歳の佐藤は、今日も定時で帰る。

 家に帰れば冷めた弁当、テレビのワイドショー、スマホゲーム。特別な出来事はない。

 だが電車で隣に座った女子高生が咳をした瞬間、「風邪がうつるかな」と考えただけで一日を振り返る理由になった。どうでもいい話だが、それが彼の世界の全てだった。


 翌朝、鏡に映る顔に小さな吹き出物を見つけた。

 思わず「若返ったかな?」と苦笑する。

 そんな些細な錯覚さえ、佐藤にとっては十分なドラマだった。

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