やめよう、クマ種差別!
十年単位で契約が延長されるパンダのレンタル。
現在、日本にいるパンダは、上野動物園の2頭と、和歌山のアドベンチャーワールドの4頭。今回は、和歌山の4頭が返還されることとなったが、上野の2頭も、来年の2月には契約が満了する。
今年8月に「繁殖共同プロジェクト」の契約が満了することを受けての今回の措置。高額のレンタル料を嫌っての返還なのか、それとも政治的圧力か、とも思ったが、プロジェクト自体が満了なら、致し方ない。
―― ところで、パンダである。
筆者からすると、何がそんなにカワイイのか、さっぱりと理解出来ない動物。
白黒のクマが、なぜ客寄せになるのか?
目のフチ取りが、タレ目に見えて、カワイイ?
今や絶滅種となった「マンバギャル」を彷彿とさせる目元なのに? よく見るとマンバギャル同様に、非常につぶらな目をしている。遠目には、おどけて見える顔立ちでも、近くで見た時の「ガチ感」には、なんとも言えないものがある。
しぐさが、カワイイという説には、一定の理解も出来る。しかし、日本の在来種であるクマには、恐怖の意味合いでの悲鳴が上がる。それが、たとえ子グマであっても、TVショーでは、カワイイよりも「危険」が喧伝される。
おそらく、野生のパンダなら、危険度も同じだろう。だとすれば、動物園で、人の手で育てたクマなら、同様に安全でカワイイ動物ということになる。
これを機に、繁殖力の低いパンダよりも、もっと動物園でクマを飼おう。何ならクマだけのパークを作っても良いかもしれない。子グマとか、まじでカワイイやん。
人種差別ならぬ、クマ種差別をするな。
しかも、おかしなことに、国民から差別を受けているのは「在来種」という皮肉。山にエサがないのなら、安心して暮らせるように保護区でも作ればいい。1頭あたり年間1億円という法外なレンタル料を白黒クマに払うくらいならね。
リラックマとか、くまモンには、ワーキャーいうクセに、なんで在来のクマには冷たいのか。よく分からん構造だ。
―― 何なら在来種のクマたちにも、フチ取りメイクとかしてみるか? どこぞの団体が怒りだしそうだが、それでクマが救われるのなら、彼らの活動よりも、よっぽど、クマにとってもいいだろう。