忘れられた地・オルファナ
「や、やっと着いた……。陸地がどんなに恋しかったことか……」
船に揺られること三時間ちょっと。
ようやくオルファナ地方に到着し、リリスさんは覚束無い足取りで船から降りると、ぐったりした様子でボラードの上に座り込んだ。
「大丈夫ですか?というか、リリスさんが乗り物に弱いなんて意外でした。ギルドの人だから全国各地を飛び回っているものかと思っていたので」
「自警団みたいにうちらも管轄があるからね。特に王都支部は殆ど都市部内での仕事だから、こういう遠征は珍しいの」
だから、あそこまで嫌がっていたのかと。
今更ながらに理解した私は、ここまで無理をさせたことに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「それじゃあ、少し休んでから行きましょうか」
何はともあれ、リリスさんの顔色がまだ良くないので、まずは彼女の回復を待ってからにしようと。何処か休憩出来る場所はないか辺りを見渡す。
その時、突然前方から走ってきた子供に勢いよくぶつかり、私は軽い悲鳴をあげて尻餅をついた。
「おい!そこのクソガキ!人にぶつかったらまずは謝りな!」
その一部終始を隣で見ていたリリスさんは歯を剥き出しながら、体調不良にも関わらず、走り去る子供を追いかけようと立ち上がる。
すると、子供が若い男の横を通り過ぎようとした瞬間、あろうことか、男は不意に子供の首根っこを掴み、そのまま軽々と持ち上げた。
「おい、いきなり何すんだよ!離せ!」
年齢的には十歳に満たないくらいだろうか。
突然猫のように摘み上げられた男の子は、その手から逃れようと必死に抵抗する。
「それなら、早く盗んだ物を出せ」
一方、男は動じることなく終始冷静な様子で、信じられない一言を放った。
暫くして、男の子は堪忍したのか。
大きく舌打ちをすると、ポケットから私の財布を取り出し、地面へと放り投げる。
それから、男はあっさり手を離すと、男の子は一目散に何処かへと逃げ出して行った。
…………一体、何が起きたんだろう。
男の子とはぶつかっただけなのに、いつの間にか財布が抜き取られていたなんて。
まるでマジックみたいな出来事に、私は状況が理解出来ず、暫しの間呆然としてしまった。
「まったく。ここは観光地じゃねーんだよ。そうやってボケっとしてたらあっという間に身ぐるみ剥がされるぞ」
そんな私を心底呆れた目で眺めると、男は仏頂面で落ちた財布を私の前に差し出す。
「……あ、ありがとうございます。今度から気を付けます」
その威圧的な態度に少しだけ押された私は、軽く頭を下げておずおずと財布を受け取った。
「なんだ。迎えに来てくれたの?」
「たまたま近くで仕事してたから、ついでだ」
「相変わらず愛想ないよねー。素直にそうだって言えばいいのに」
「その台詞、お前だけには言われたくない」
どうやらこの人はリリスさんの同業者だったようで。
私の横で淡々とやり取りをする二人に、またもや呆然とする。
「ということは、あんたが依頼人か。どんな事情があってか知らないけど、あんたみたいな人間がこんな無法地帯によく来たな。俺はアルト。よろしく」
「クレスと申します。こちらこそ、何かとご迷惑をお掛けすると思いますが、よろしくお願いします」
アルトさんは私の方を一瞥すると、にこりともせずにさっくり挨拶をしてきたので、とりあえず私も恭しく頭を下げる。
見たところ年齢はリリスさんより少し上なのか。
体格は細身だけど、ギルドの人らしく引き締まった筋肉質の体に、身長はリリスさんの頭一つ分ぐらい高い。
綺麗なへの字の眉とアーモンド型の吊り目が何だか少し高圧的な上に、サイドを刈り上げた髪ヘアーと、両耳にいくつもピアスを開けていて、綺麗な顔立ちをしているけれど、少し近寄りがたい印象。
「……で、あんたはここで何を知りたいんだ?」
すると、不意に鋭い眼光を向けられ、私は思わずびくりと肩が小さく震えた。
「え、えと。レーテ教はオルファナが発祥だと知って、 それについて更に調べたくて……」
「何の目的で?」
「え?も、目的ですか?」
まさか、ここまで深掘りされるとは思いもしなかった。
リリスさんの所で依頼した時は詳しいことなんて聞かれなかったのに、この人はやけに人の事情に踏み込んでくる。
「俺は依頼の趣旨を理解しないと動かないタチだから。それに、この地でレーテ教のことを調べようとするんじゃ尚更だ」
何この人。
見た目と違って、やけに理屈っぽい。
それに、最後の発言はどういう意味なのか、とても気になる。
それよりも、この場をどう切り抜けよう。
流石に、初対面で事実を話すわけにはいかないし、かと言って適当なことを話しても怪しまれそうだし……。
なんだかリリスさんと違って凄くやりづらい。
「実は、このお嬢さんはとんでもない歴史マニアなんだよねー。今回の依頼も謎が多いレーテ教とオルファナ地方について追求したい熱量が凄くて。危険だって言っても聞かないから、仕方なくここまで連れてきたの」
すると、すかさずリリスさんが助け舟を出してくれたことに、ほっと胸を撫で下ろしたのも束の間。明らかに嘘だとバレてしまう内容に、私は慌てて彼女の服を軽く引っ張った。
「り、リリスさん。流石にそれは……。色々聞かれても私何も答えられませんよ」
「安心して。あいつ人に全く興味ないから、余計な話は一切してこないよ」
そして、小声で文句を言おうとしたら、やけに自信満々で返答してきたリリスさん。
「分かった。それじゃあ、俺が知る限りの場所を案内してやるから付いてこい」
それから、アルトさんはあっさり納得すると、リリスさんの言う通り雑談等は一切なく、無言で私達の前を歩き始めた。
◇◇◇
「……あの。ここはそんなに治安が悪いのですか?」
歩き続けて数分が経過。
一向に何も喋らないアルトさんに痺れを切らした私は、妙な沈黙に耐えきれず、こちらから話を持ちかけた。
「さっき物取りに遭っただろ。あんなの日常茶飯事だ。ここは政府の統制が行き届いていないし、資金もないから地方全体が貧困化していて、大人子供関係なく犯罪が絶え間ないんだよ」
アルトさんに言われ、私は改めて辺りを見渡す。
今私達が歩いているのはオルファナの市街地だけど、王都やカラニアに比べてお店の数は圧倒的に少なく、代わりに廃墟と化した空き家や、トタンで出来た簡易的な住宅がひしめいている。
そして、道端には空き瓶を前に項垂れている物乞いの人達がちらほらいたりと。活気は全くなく、街全体が廃れていて、空気も何処か淀んでいるような気がする。
正直、想像以上だった。
オルファナはエーデル国家の元敵国だからなのか、この土地の情報は殆ど入ってこないし、史書もあまり残っていない。
だから、目立った特産物もない、荒廃した土地であるということくらいしか知らなかったけど……。
「なぜ王都はこの土地を放置しているのでしょう。いくらでも改善しようがあると思うのですが……」
オルファナ地方はエーデル国家でもそれなりに面積が広く、平坦な土地が多いので、色々と開発する要素は沢山あるはずなのに。
「ここは元敵国としてのプライドが根深く残っているが故に、敢えて国は放置している。その意味が分かるか?」
すると、一際低い声で尋ねられたアルトさんの質問に、私は思わず動かしていた足を止めた。
「まさか……。オルファナ地方がいずれ滅びゆくのを待っているとか……?」
そんなことは考えたくはないけど、エーデル国家が成立してから百年以上は経過しているのに、まるで時が止まったようにこの場所だけが文明発展に取り残されている。
つまり、邪魔者は排除するという理念だろうか……。
「まあ、政治なんてそんなものでしょ。表では綺麗事を並べているけど、裏では自分達の都合のために手段を選ばない。そんな驚く話じゃないと思うけど」
私達の話をあまり興味なさそうに聞いていたリリスさんの何気ない言葉が、ちくりと胸に刺さる。
確かに彼女の言う通り、こんな政治のやり方は歴史上何度も繰り返されること。
それはよくわかっているけど……。
そんな闇にリオス様もこれから関わっていくことになるのかと思うと、何だかとても悲しくなってくる。
それは、私がまだ幼いからそう感じるのかもしれないけど、リオス様にはずっと純白のままでいて欲しかった。
「それで、あんたはレーテ教のことが知りたいんだよな?」
「は、はい」
すると、何やらいつにも増して神妙な面持ちで尋ねてくるアルトさんに、私は少しの緊張が走る。
「言っとくけど、さっきの話よりも酷な事実を知ることになるけど、それでもいいのか?」
「え?それはどういう意味ですか?」
「今のでショックを受けているんじゃ、その先は知らない方がいいんじゃないのかって意味だよ」
そこまで言われてしまうと、躊躇わずにはいられない。
一体レーテ教には何が隠されているのか。
アルトさんはこの土地の何を知っているのか。
考えれば考える程段々怖くなってきて、私は思わず視線を足下に落とす。
だけど、ここで怖気付くわけにはいかない。
それに、言葉に出来ない程の怖いことはこれまで沢山経験してきた。
周囲の反対を押し切ってまでこの地に降り立ったのだから、その時点で覚悟は十分出来ているはず。
「私なら大丈夫です。そこは気にしないで、アルトさんが知っていること全部教えて下さい」
だから、その覚悟を彼にも分かって欲しくて。
私は小さく深呼吸をすると、揺るがない真っ直ぐな目を向けた。
それから、まるで見定めるようにアルトさんは暫く私を見据えた後、軽いため息を吐いて視線を外す。
「まったく。あんたもとんだ物好きだな。まあ、いい。それなら、《《ある場所》》に連れてってやるよ」
そして、呆れた目でそう言うと、再び無言で前を歩き出した。
「……アルトさんって、オルファナ出身なんですか?」
暫く沈黙が続く中、ここまで案内してくれる彼の生い立ちが凄く気になってきた私は、隣を歩くリリスさんにそっと耳打ちをする。
「うん。あいつの祖先はまさにエーデル国との戦争に巻き込まれたらしいよ。だから、アルトは反国家主義で、オルファナについて聞くにはあいつが最適だと思う」
つまり、アルトさんは皇族に対して少なからず敵意を持っている。
そうなると、私の身分は何がなんでも知られてはいけないと。
そんな危機感が湧いてきて、これからは言動に気を付けようと自分を戒めた。
こうして、市街地のはずれまで案内されると、そこは更に荒れ果てていて、気付けば周囲に人は誰もいない。
瓦礫がそこかしこに転がっていて、建物には無数の刀痕とドス黒いシミが点在している。
しかも、よく見ると瓦礫の中には人骨らしきものが埋まっていて、その光景は以前訪れた廃村の時よりも酷く、長年経った今でも戦争の傷跡が生々しく残っている。
「クレス?大丈夫?顔色が良くないけど」
「は、はい……。ここまで酷い紛争地帯は初めてだったので、ちょっと気分が……」
まさか、こんな場所に案内されるとは思っていなかったので、あまりのショックに私は口元をハンカチで覆う。
「ここは最古のレーテ教会があった土地だ。そして、女神レーテが眠る土地でもあった。ただ、今はその両方が跡形もなく消え去ってしまったけどな。……というか、奪われたと言った方が正しいだろう」
そこまで話すと、アルトさんは一際瓦礫が積まれている場所まで向かった。
もしかして、そこが教会のあった場所なのだろうか。
しかし、そんな面影は何一つ残っておらず、真っ黒に焦げた木屑だけが無数に転がっていた。
「ここにはオルファナの奇跡である女神レーテの魂が込めれられたネックレスが祀られていたんだ。けど、エーデル国が攻めてきた時に全てを奪われた。レーテ教の尊厳から何もかも……」
そこまで話すと、アルトさんは言葉を詰まらせる。
それは、どういうことなのか。
その先を聞きたいのに、怖くて思うように言葉が出てこない。
アルトさんの言うことが正しければ、ネックレスがあった場所はカラニアではなく、このオルファナの地であり、しかもエーデル国がそれを奪った。
もしかしたら、カラニアの教会は奪ったネックレスの隠し場所だったのかもしれない。仮にそうだとしたら、あんな人気のない場所に教会が建っていたのも頷ける。
けれど、そこで一つ気掛かりなことが出来た。
それは、レーテ教の惨劇について。
もし、アルトさんの言うことが本当だとしたら、ネックレスは国が管理していた筈なのに、何故レーテ教徒がそれを奪い合ったのか。
なんだか矛盾だらけな話に、私は頭を抱える。
それに、アルトさんが最後に言っていた尊厳が奪われたとは、一体どういう意味なんだろう……。
「アルトさんは過去に起きたレーテ教の惨劇について何かご存知ですか?」
それから一呼吸置いた後、私は恐る恐る彼に尋ねると、アルトさんは口を閉ざしたまま一点を見つめた。
「あれは、エーデル国家が作ったまやかしの紛争だ」
そして暫く経った後、ポツリと呟いた彼の一言に、私は目が点になる。
「まやかしとは……。もしかして、それは全部エーデル国が仕組んだという意味ですか……?」
そんなことは考えたくないけど、彼が出鱈目を言っているようにも思えない。
もし、この話が全て真実なら、先程彼が私に警告してきた意味も分かる気がする。
本音を言えば、もうこれ以上のことは聞きたくない。
仮にも、私はエーデル国家の由緒ある公爵家なのに、この国の裏側を知ってしまったら、その誇りにヒビが入りそうで怖い。
それに、これ以上皇族に対して失望したくない。
……だけど、ここで逃げてはダメ。
もしかしたら、レーテ教惨劇の裏に求めている情報が潜んでいるかもしれない。
そんな根拠は何処にもないけど、何故か妙な胸騒ぎがする。
「更に詳しく話を聞きたいなら、俺よりも最適な人間を紹介してやるよ」
「……へ?」
てっきりこの場で答えが返ってくるのかと思いきや、予想外の返答に思わず間の抜けた声が零れる。
「その前に、そろそろお昼にしない?船酔い完治したらお腹がめっちゃ空いたんだけど」
すると、タイミングよくリリスさんから豪快なお腹の音が聞こえ、緊張が一気に緩みだし、思わず小さく吹き出してしまった。
「そうですね。休憩もまだですし、一旦ここでご飯にしましょうか」
アルトさんは一体どんな人を紹介してくれるのか気になるところではあるけど、焦ってもしょうがないので、私はリリスさんの要求を快く呑むことにした。
それから、私達はこの場を後にして来た道を引き返す。
オルファナは観光地ではないので、飲食店は殆どなく、市街地にニ、三店舗あるくらい。
その中でも、アルトさんがお勧めする郷土料理屋に入ると、お昼時だと言うのにお客さんは二組くらいしかいなかった。
「ここはいつもこんな感じなんですか?」
適当に空いてる席に座ると、お店の経営が心配になった私は小声でアルトさんに尋ねてみる。
「ここがっていうか、飲食店は大体そうだな。最近では貧困化が更に加速してるし、外食出来る人間はかなり限られているから」
そう言われて、向かいに座る男女二人組のお客さんを覗き見すると、確かに他の市民と比べるて身なりが整っており、品も良さそう。
ただ、風貌は王都の一般市民と大差なく、上流階級者というには華やかさに欠ける。
もしかしたら、王都の一般家庭がオルファナでは上流家庭にあたるのだろうか。
思い返せば、道行く人の服装は布がすり減っていて、薄汚れていた。
一応身分がバレないよう今回も町民の格好に扮したけど、それでもここではかなり目立つのかもしれない。
だから、物取りのターゲットにされてしまったのか……。
いずれにせよ、あんな幼い子が犯罪に手を染めないと暮らしていけないなんて。それを放置して見殺しにしようとしている国のやり方に、私は段々と腹が立ってきた。
「それよりさ、この料理の中でどれが一番辛くないの?あたし唐辛子とか一切ダメだから。あと、野菜はあんまりないやつで、味付けは濃いのが良くて……」
一方、オルファナ事情に全く無関心のリリスさんは、メニュー表を広げてアルトさんに自分の好みをつらつらと語り始める。
度重なる要求に、そのうち堪忍袋の緒が切れるのではと心配になったけれど、意外にもアルトさんは素直に要求を受け入れて、彼女に合ったメニューを選んでいく。
始めはぶっきらぼうで怖い人だと思っていたけれど、話してみると面倒見がいい人だと分かり、彼の印象が大分変わった。
やっぱり、人は見かけで判断してはダメだと改めて思うと、私もご飯を決めるためメニュー表に目を向けた時だった。
「………リリスちゃん?」
不意に脇から聞こえた女性の声に、私達は一斉に振り返る。
そこには、腰の曲がった白髪のお婆さんが立っていて、私達の間に暫しの沈黙が流れた。
「お婆さん誰?」
数秒経ってから、怪訝な表情でお婆さんを見上げるリリスさん。
てっきり知り合いなのかと思いきや、リリスさんの反応を見た限りそうではなさそうで。もしかして、ギルド繋がりの人なのかと憶測し始めた時だった。
「その髪色とエメラルド色の大きな目……。間違いない。あなたはブライト家の子ね。良かった……。あなただけでも生きてて……」
突然涙ぐみながら最後に意味深なことを呟くと、お婆さんはリリスさんの顔をまじまじと眺め、彼女の両手に手を置く。
「え?ちょっ、あなた本当に誰?私の何?」
唐突な出来事に、リリスさんは狼狽えながら不審な目をお婆さんに向ける。
「私はあなたのご両親を昔から知ってるの。そして、その末路も……。とりあえず、ここじゃ何だからうちに来ない?」
「いや。急に不審者みたいなこと言われて、のこのこ付いて行く程バカじゃないんですけど」
流石はリリスさん。
こんな状況でも情に流されず、辛辣なツッコミを平然と出来るところが相変わらず恐れ入る。
「……この人は、レーテ教創設者の末裔なんだ」
すると、これまでずっと黙っていたアルトさんから溢れた一言に、私とリリスさんは一斉に彼の方へと視線を向けた。
「アルトさん……今なんて?」
「だから、この人はレーテ教創設者の子孫であり、俺があんたらに紹介しようとした人だよ」
何かの聞き間違いかと思って、念の為確認すると、今度は語尾強くそう言われてしまい、再びこの場に沈黙が流れる。
まさか、ここでそんな人と遭遇するとは。
アルトさんの人脈にはかなり驚いたけど、何よりも一番驚いたのは……。
「え?ちょっと待って。突然そんなこと言われても意味分かんないんだけど。私の両親の末路って何?てか、私って何?」
未だ状況が全く理解出来ていないリリスさんは、先程から目を点にして微動だにしない。
私もここで彼女の両親に繋がるとは全くもって想像していなかったので、暫くこの場の空気は混乱に満ちていたのだった。




