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雑用係は水晶玉に恋をする  作者: クソラノベ量産機
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四話 理不尽な世界

イジメ、ダメ絶対!

 翌朝、何時も通りの日常が始まろうとしていた。


「はぁ、あの子アルバスって名乗ってたな……良く見たら暗い顔してたし悪い事したかな?」


「梓! 何時まで寝てるの! 朝御飯食べたら早く学校行きなさいね!!」


「はーい、行きたくないな……皆私と同じ目に合わないと私の苦しみなんて理解できないよ。」


 私は水晶玉を机に置き、朝御飯を食べ重い足取りで学校へと向かう。


「あれ? なんだろ、皆靴箱の前に集まってる。」


 学校へ着くと何故か皆教室へ向かわず、靴箱の前でザワザワと話しをしていた。


(何かあったのかな?)


「アンタ一体どういうつもり?」


「え、私?」


 鳳凰院飛鳥が苛立ちながら、私へと詰め寄って来る。 横目で靴箱をよく見ると全員分の靴箱に私がされて来た様にゴミが満遍なく入っていた。 どうやら、皆私が犯人だと決めつけている様で周囲の視線が痛かった。


「そうよ、アンタしかいないでしょ! こんな事するの、仕返しのつもりか知らないけど皆に謝りなさいよ犯罪者!」


「わ、私じゃ……。」


「お前以外に誰がこんな事すんだよ!」


「そうよ! 幾ら何でもやり過ぎよ!!」


 私は自分がやった訳でもない事で責められ、この場から逃げ出したい気持ちが増大していくが、そこへ先生が通りかかり助けを求めた。


「せ、先生!」


「先生、言ノ葉さんが靴箱をゴミだらけにしたのに謝りません!!」


「ち、違!!」


「これは酷いわね、言ノ葉さん悪い事をしたら謝るのは当然の事よ? 皆は教室へ行きなさい、言ノ葉さんは汚した皆の靴箱を掃除なさい良いわね?」


(何で? 何で私ばかり悪者になるの?)


 この時、私の中で何かが切れる様な音がした。 今まで、散々私に対しての暴力やイジメを無視した癖に教師面したイジメ増長者やイジメに感化されて、私に攻撃的な態度を取ってきたクラスメイトは、もう私にとっては人間では無く悪魔に思え今まで受けてきた仕打ちを私はぶつけていた。


「なん……なのよ……、どいつもこいつも………人の革を被った化け物どもが!!」


「こ、言ノ葉……さん?」


「お前ら皆化け物だ! 何がイジメ撲滅だ!! 何が仲間だ!! もうこんな糞の掃き溜めみたいな場所に何時まで通わないといけないのよ!!」


「お、落ち着いて!」


 先生が私を宥めようとするけど怒りが限界に達していた私は言いたい事を全て吐き出す勢いで言葉を連ねた。


「これが落ち着いていられる訳無いでしょ!? 先生だって共犯なんだから! 何が“貴方の味方”よ! 先生のせいで今の状況になってるのに責任感じてる振りしないでよ、この偽善者!!」


「言ノ葉さん、いい加減に……。」


 この時、私はある人物に平手打ちされる。 そうイジメの現況でもある最低最悪の悪女、鳳凰院飛鳥だ。


「貴方、最低ね……皆これで分かったでしょ? こいつの本性が、やっぱり犯罪者の子は犯罪者って事がね……きゃっ!?」


「ふんっ!!」


「言ノ葉さん!?」


 私は散々犯罪者扱いをされ、心がまともな状態では無く鳳凰院の言動に殺意が湧き上がり鳳凰院の頬を拳を握り思い切り殴りつけた。


「痛った……、何すんのよ!」


「だったら、アンタの望み通り犯罪者になってやろうじゃないの!!」


 鳳凰院の髪の毛を鷲掴みにし、完全に殺す勢いで私は床に顔面を何度も叩き付けた。


「痛っ! 痛い!! やめて!!」


「言ノ葉さん止めなさい!」


「止めて? よく言えるわね! アンタは止めなかったじゃない!! 私が人殺しになるのが望みなんでしょ? 早く死になさいよ!!」


 周囲の生徒達は私の今まで見せた事のない行動に怖がり、鳳凰院から流れる血を見て叫ぶ者など様々な反応を見せていた。


「止めなさい本当死んでしまうわ!」


「離せ! 私はこいつに何度も心と身体を傷付けられたんだ!! こんな奴死ねば良いんだ!!」


「いい加減になさい!!」


 先生は私を鳳凰院から引き剥がし、暴れる私に平手打ちをする。 少しは冷静さを取り戻したが、それでも私の怒りが収まりはしなかった。


「何で、私ばっかり……。 お前ら全員私と同じ目に合わないと私の気持ちなんて分かる訳ない! 皆大嫌い、皆死んじゃえ!!」


 そう言うと不思議な事にその場に居た生徒や先生がパタパタと倒れていく。


「えっ? な、何……?」


 私は急に怖くなり学校から逃げる様にその場を後にし、家の近くの公園のベンチに座り込んだ。


「何だったの、あれ? 本当に皆死んで、ううん……もしそうでも私じゃない! 私のせいじゃない!!」


 私は不思議な現象を自分のせいではないと言い聞かせる事で落ち着きを取り戻していった。


「何だか、眠いな……。」


 何もかもが、どうでも良くなってきた頃に猛烈な睡魔に襲われベンチで眠っていた。


「ん、んぅ……私……寝ちゃってた。」


 目を覚ますと既に夕方で空が夕日で橙色になっており、カーカーと鴉の鳴き声が響いている。 公園の時計を見ると針は6時を指していた。


「はぁ、帰りたくないな……え?」


 私はベンチから起き上がった時に隣には何故か水晶玉が有る事に気づいた。


「あれ、私水晶玉なんて持って来てたかな?」


 そんな事を考えていると水晶玉が光出し、昨日よりも顔色が悪い男の子が映し出される。


(この子、日に日に衰弱していってない?)


 私は水晶玉に映る男の子アルバス君の方がもっと辛い目に合っていると思い、昨日の事を謝った。


 するとアルバス君は何故私が謝っているのか理解してない様で、このままだと自殺するんじゃないかと思い話し相手になる事にした。


(給料もろくに貰えない所で働いてるなんて可哀相。)


 どうやら、アルバス君はブラック企業で働いている様で私が決める事ではないけど事情も聞かずに辞める事を進めていた。 アルバス君は、何かを決めた顔付きになった所で水晶玉からアルバス君の姿が消えた。


「あっ、水晶玉が! 消えちゃった、もうこんなに暗くなっちゃってる。」


 私は重い足取りで家に入ると何時もとは雰囲気の違うお母さんが居た。


「……た、ただいま。」


「おかえり……梓……。」


 何時もと違い、何やら私に何を話していいのか困惑している様に感じた。


「何? お母さん……。」


「明日から、学校行かなくて良いわよ……。」


「うん……」


 お母さんの台詞から今日学校でした事を思い出し、私学校から退学処分を受けたのかもしれない。

何時も読んでくださり有難う御座います。


次回も不定期投稿になります。

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