登場人物紹介。1※読まなくても大丈夫です。
現時点での登場人物紹介です。
主人公…姫津百合也。
『大国に翻弄され、非業の死を遂げた美姫とその婚約者だった騎士』という、前世の記憶らしきものを幼少期に思い出した高校二年生。
超絶美少女の妹と、すぐに身内と判る容姿をしている為、なかなかの美形。
シスコンで、妹の羽唯を愛してやまない。
普段はどちらかというと冷淡気味な言動が多いが、シスコンなので妹が絡むと・・・
成績優秀で運動神経も良く、文武両道。
武術は『前世』でも少々嗜んでいたようで、今世では合気道と古武術の黒帯。そして、キックボクシングもちょっとかじっている。
女子には親切で、名前をもじって『姫百合の騎士』として主に女子達に人気を博している。
しかし、基本他人には警戒心強め。特に、妹といるときには周囲の男に対してピリピリしている。
今のところ、ユリヤが警戒しない例外の男は、幼馴染みで弟分の瑠威だけ。
一応シュッとしたイケメンなのに、なぜか年中ジャージ登校で、品行方正とは言えないプチ問題児。
無駄に絡んで来る輩や妹に近付く野郎共とは、拳で語らうことも辞さないらしい。特に、妹絡みになると、やたら血の気が多くなったりする。
男子には面白くない存在かと思いきや、実は地味系男子達からは、密かに支持を得ている。
イキっている輩や粗暴な輩と、人目を憚りながら拳で語らっているところをこっそり目撃されているからなのかもしれない。
野郎共との拳での語らいがバレると、確実に問題児扱いされることだろう。
「俺はユリヤの親友だ」と言って、やたら絡んで来る同級生の土御門高輝と、「俺と仲良うしたってや、ユリちゃん」と言って来る倖白には塩対応。
ちなみに、ウイとルイにはすごく優しい。
幼少期に妹が誘拐されそうになったのを阻止。
そのとき、妹と一緒に誘拐されそうだったユキシロと出会っているのだが、ユリヤはユキシロのことを覚えていない模様。普通に女の子だと思っているのかも?
年中ジャージ姿なのは、動き易さ重視と、制服を汚すと母に叱られるから。
躊躇いなく他人へ飛び蹴りをかます様子から、制服を汚すようなことをしょっちゅうやってるのだろう、とユキシロに思われている。
口調が少々古風なのは、時代劇好きが影響しているからなのかもしれない。
前世では、『姫』達の輿入れ一行が襲われることを『知っていて見殺しにした』らしく、『エルネスト』達へは罪悪感を抱いている模様。
岸原にはちょっとだけ優しくしてやろうか検討中。でも、パシることは決定。
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ユリヤの妹…姫津羽唯。
超絶美少女の高校一年生。
黒髪黒瞳で色彩は異なっているが、前世で非業の死を遂げた『金とサファイアの姫君』と、同じ顔をしている。
成績優秀。運動神経は並み。
足はあまり速くないが、持久力はそこそこ。よく男に絡まれて走って逃げたりする為、鍛えられた。
幼少期からユリヤと瑠威にずっと守られて来た為、ちょっと二人に依存気味かもしれない。
ユリヤとルイには感謝しているが、同時に罪悪感も抱いており、守られているだけの状態をあまりよくないと思っている。
しかし、幼少期の誘拐未遂がトラウマになっていて、今でも男性恐怖症の気がある。
身内以外の男の人は苦手だが、ルイは平気。多分、頼もしい弟のように思っている。実質、早生まれのルイの年齢はウイの一つ下。
男子は苦手だが、女子同士のあれこれはちゃんと自分で解決できる模様。ルイも、女子関係については特に心配していない。
自分には、容姿とユリヤの妹であるということ以外での価値はあるのかと悩み中。
いきなり忠誠を誓うと言い出した岸原にはドン引きしたが、バカスカ殴られて気絶させられている彼を見ても特になにも思わない辺り、色々と慣れているのか・・・案外、割とイイ性格をしているのかもしれない。
箱詰めされた、『金髪で綺麗な顔をした人形の頭』へと恨み言を言う女性の悪夢を見ることがあり、その夢を怖がっている。
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ウイと同級生の一年男子…岸原直刃。
高校一年生。ウイと同じクラス。
成績は、良くもなく悪くもなく。運動神経は割といい方で、剣道有段者。
ウイへ、なぜか忠誠を誓おうとした平凡顔男子。
その直後、ユリヤに蹴飛ばされ、ユキシロに鳩尾を一突きにされて気絶させられる。
それから意識を取り戻すと、『エルネスト』を自称し出し、周囲をドン引きと困惑させた。そして、ユキシロに蹴られてまた意識を刈られた。
更には、勝手に催眠療法を施されて、『前世の記憶』を掘り起こされた。※本人の同意なく、催眠療法を勝手にするのは絶対に駄目だと思います。
前世は『金とサファイアの姫君』の元婚約者。騎士の『エルネスト』だったらしい。
どこぞの王様の横槍で、『姫』とは婚約解消させられる。その後、近衛騎士として付いて行った輿入れ道中の襲撃で、『姫』を庇って殺されたらしい。
『姫』を守れなかったことを悔いている。
催眠療法中のことや、掘り起こされた『前世の記憶』、ウイへ口走った「忠誠を誓います」などのことは、忘れている模様。
しかし、ユリヤは岸原のことを利用する(ウイの男子避けとして使う)予定。
前世の『エルネスト』は、腕が立ち、優しくて裏表の無い誠実な・・・けれど、間抜けな人物だっだったと、ルイには評されている。
前世から忠犬気質なのは変わってない模様。
ユリヤには逆らえなさそう。
岸原本人の登場回数自体は少ないのに、『エルネスト』の名前はやたら出て来る。
なんか色々と不憫。
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自称ユリヤの親友…土御門高輝。
どこぞの国のクウォーターで少し色素が薄めの華やかな美形。長身。大企業令息。
成績優秀でスポーツが得意。文武両道。
一年で同じクラスになったユリヤを一目で気に入り、一年間の塩対応にもめげず、執拗に絡んで来る同級生。
二年でも同じクラス。風紀委員。
尊大な性格で偉そうな口調をしているのに、重度の女性恐怖症でへたれという残念過ぎるイケメン。
姉や母、祖母など、タカキに近しい身内の女性は恐怖対象ではないらしいが・・・
女性恐怖症をどうにかしようとして催眠療法を受け、『アルベルト』という、女好きの国王だった『前世の記憶』を思い出す。
美姫と名高い『金とサファイアの姫君』を妾にしようとしたが、周辺諸国の陰謀で姫が輿入れ道中に殺さる。そして、手に入らなかった『金とサファイアの姫』に執着し、権力を盾に美女を次々と召し上げて行った。
最期は、無理矢理集めた美女達数十人に刃物で滅多刺しにされ、踏み付けられて殺された。
女性達の憎悪と怨嗟、狂気、そして与えられた苦痛の記憶が強烈に残っており、赤ん坊の頃から、『自分は女に殺される』と重度の女性恐怖症となっている。
土御門高輝自身としては、『アルベルト』のことを自業自得の最低クズ野郎だと思っているが、それが自分だったことに対しても嫌悪感を抱いている。それをユリヤの言葉で救われたと思ったのに・・・
イケメン且つ、大企業子息という立場なので、避けても逃げてもどんどん女が寄って来る。
なので、腐った姉が考案した女装姿のユキシロを傍に置く『偽装BL作戦』で女子避けをしている。
今のところ、作戦は上手く行っている。が、ユキシロには完璧頭が上がらない。
ユキシロに辛辣なことを言われてもめげないし、ユリヤに塩対応をされてもめげない。
多分、メンタルはそこそこタフ。
ウイのことも、一目で気に入った模様。
実は、風紀委員であることをフル活用してアホ共の喧嘩を買っているユリヤのことを、あまり問題にならないよう気を配っている。
女性恐怖症ではあるが、実は女嫌いではない。今世はなかなかに難儀な人生。
よく雑な扱いをされている。
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偽装男の娘…影井倖白。
高校二年生。タカキのイトコ。
ユリヤ、タカキと同じクラス。
女子の制服着用の風紀委員。
色素薄めの明るい天然茶髪。
成績優秀。本来は運動神経抜群だが、体育はかなり手を抜いている。本当は文武両道。
どこぞの国のクウォーター。低い身長、ハスキーなソプラノの声、可愛い容姿を活かし、タカキの女避けの為に女装と猫被りであざとい美少女キャラを演じ、身を呈して『偽装BL作戦』をしている。
見た目に似合わず、空手の赤帯(弟子を取って道場を開ける腕前)持ちでタカキの護衛も兼ねている。
猫被り時は間延びした丁寧語を話しているが、本来は関西弁でなかなか口も悪かったりする。
幼少期、ウイが誘拐されそうな場に居合わせる。助けようとしたが、大人の変態男に怯み、ウイ共々連れて行かれそうになった。
そこへ颯爽と現れた『ゆーちゃん』に助けられ、憧れて強くなりたいと奮起し、空手を始める。
適性があり過ぎてとても強くなった。が、可愛らしい見た目は然程変化せず。
可愛らしい見た目でユキシロを侮ったり、喧嘩を売ったりして来る連中、または寄って来る変態共は軒並みボコッて泣かせ、キッチリと謝罪させている。
S寄りでお茶目な武闘派腹黒。
自分で自分のことを可愛らしいと言ったり、女装を楽しんだりと、なかなかイイ性格をしている。
自身の容姿に対してのコンプレックスは、あまり無さそう。強いて言えば、タカキに見下ろされるのが気に食わないと思っているくらい。
女装は中学から開始。
L・G・B・TのうちのTな人だと思われており、教師達から微妙に腫れ物扱いで女装を黙認されている。
女装に寄って来る野郎共(必ずしも好意とは限らない)を一々締めて回って問題児扱いされるのも面倒なので、タカキを説得して(という名の脅しで)一緒に風紀委員に入った。
取り締まられるくらいなら、自分が取り締まる側になればいいという逆転の発想。
幼少期はタカキのことが嫌いだったが、女子に近寄られて過呼吸を起こしたタカキに同情。なんやかんやで腐れ縁になって面倒を看てしまっている。
無論、イイ性格なのでめっちゃ恩に着せる。
高輝へのサマには、実は(笑)が隠れている。
百合也への様には、憧れと好意が隠れている。
再会した憧れの『ゆーちゃん』ことユリヤと仲良くなりたいのに、ユキシロ自身の腹黒な性格のせいで塩対応されている。
更には、初対面のウイにいきなり告った為、ユリヤに絶賛警戒され中。
見た目に反し、性格は割と剛毅で漢らしい。
実は、高輝共々風紀委員であることをフル活用してアホ共の喧嘩を買っているユリヤのことを、あまり問題にならないよう気を配っている。その辺りは、ユリヤに恩に着せようとは思っていない。
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ウイを守る同士…大宮瑠威。
高校一年生。ウイとは別クラス。
ユリヤとウイの幼馴染み。
一応ちゃんと日本人だが、色素薄めのふわふわな栗色猫っ毛。小柄で可愛い小動物系の美少年。
早生まれなので、これから伸びるかも?
成績優秀。運動神経も良い。
にこにこほんわかした雰囲気でユリヤとウイに接しているが、ほわほわしつつ、少々言い難いようなこともズバッと言ってのける。
裏で男子達にあれこれなど、実は腹黒。
ユリヤとウイにはほわほわ口調だが、内心での地の話し方は丁寧語だったりする。
ウイに気のあるようなタカキと、腹黒な匂いのするユキシロを警戒。
岸原は情報を集めて様子見予定。
ウイ曰く、ルイは同学年の自分よりもユリヤと仲が良い、とのこと。
大宮瑠威より以前(前世)の記憶があり、『姫』と『エルネスト』の二人を知っている。
そして、『前世』から『姫』のことを愛しているが、同時に憎んでもいるらしい。
ルイ曰く、二人には置いて逝かれた、とのこと。
『姫』を守れなかった上、遠ざけようとした『姫』の真意に気付かず、むざむざ死んでしまった『エルネスト』を間抜けだと評しているが、『エルネスト』のことが嫌いではなさそう。
『姫』を守れなかった『エルネスト』よりも、自身のことを罪深いと言っているが・・・?
『姫』の願いはできればなんでも叶えてあげたいが、『姫』自身に思うところがあるようで・・・
読んでくださり、ありがとうございました。




