長かった異世界生活初日がやっと終わった
ギルドで俺たちは食事をとっていた。
「翔也、今日は時間ないから無理だけど明日から早速クエスト受けるわよ。」
「ちょっと待って装備もなしに俺たちまだ闘えないぞ」
ちなみに俺たちの服装はパーティーで着ていた服なので俺がスーツ、文香が青のワンピースだ。
そして思案顔になって文香は言った
「それもそうね。回復魔法早く使えるようになりたいし明日は準備にしましょうか。あ、でも格闘家は殴るだけだから何もすることないわね。(笑)」
こいつ俺の心をえぐるようなことを。
格闘家だって技とかあるだろうし、魔法を使った体術だってあるみたいだし。
武器がないから防具に金かけられるし、格闘家なめんなよ!
それから食事を終えた俺たちはギルドを出て宿を探すことにした。
「すみません。空きが1部屋しかないんですけどよろしいですか?」
そして文香は言った。
「大丈夫ですよ」
俺は目を見張った。
も、もしかしてそれって女子と2人同じ部屋で寝ると言うことですか。
性格はアレだけど見た目は美少女の文香と2人同じ部屋。
何もないと分かっていながらも期待してしまう。
そしてドキドキしながらも部屋に入る。
ベッドは2つあり、広さは一般的なビジネスホテルと変わらない。
「てか、何当たり前のように入ってるのよ」
ですよねー。部屋代全額文香が出した時点で薄々そんな気がしてたけど。
それからいくつか宿を回ったがどこも満室で、俺は異世界生活初日にして野宿をするのだった。