リオンに絡まれました
さっき会計を済まして出て来た店に再度入店して俺たちは魔術協会のリオンから尋問を受けていた。
「おい!あの女はどうした?」
スピカ(仮名)の事を言っているのだろう。
すると店員が来る。
「ご注文は?」
リオンは話を中断されて不機嫌そうにしながらも、酒といくつか料理を頼む。
そして俺に向き直る
「スピカって偽名を名乗ってた女ですか?」
そして予想通りにリオンは驚く。
「お前!なぜその事を……」
特に隠す必要もないので俺は正直に答える。
「ステンノさんから聞きました」
「あの女は……だから裏ギルドの協力なんて不要だったんだ」
そしてリオンはハッとして言う
「その事を知ってるって事はもしかして逃げられたのか!?」
「はい。昨日」
「クソ!あと一歩でお嬢様暗殺の犯人に近づけたのに!」
リオンは感情をむき出しにして机を強く叩いた。
店内の客の視線が俺たちの机に集まる。
そして店員に言われる
「周りのお客様のご迷惑となりますのでもう少しお静かにお願いします」
程なくして酒と料理が来る。
俺たちはついさっき食べたばかりなので水を飲んでいた。
リオンは酒を一気に飲み干していた。
「お前たち遠慮しないで何か注文していいぞ」
「いや、俺たちさっき食べたばっかりだし」
すると何がツボだったのかリオンが大笑いする。
「店員はさぞかし不思議だっただろうな。店を出たと思ったらすぐに入って来て……ハハハ!」
もしかしてこの男既に酒が……
そして俺の予想は的中する。
「お〜い。もっと酒持ってこ〜い。今夜は飲むぞ〜。飲んで飲んで吐いてやるー」
一体何を言っているんだろうか。
そして完全に酔いつぶれて今にも寝そうな状態なので、今がチャンスだと思い俺たちはそっと退席する。
すると席を立ちリオンの横を通り過ぎる時にリオンが突然腰に抱きついた。ラティスに。
「いかないで〜。一緒にお酒飲もうよ〜」
ラティスは抱きつかれた腕を離す。
そしてリオンの目に目潰しをして、頭に水をかけ低い声で言う。
「目は覚めたか?行くぞフィン、翔也」
俺たちは無言で下を向いてラティスに続く。
なんだかすごく怖い光景を見た気がするけど忘れよう。




