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翔也はヘタレである

俺たちはマスク滝に来ていた。

ちなみに今回はかなり遠い場所に滝があるので1泊2日の予定だ。

時刻は15時、ここに来るまで6時間かかった。

早速俺たちは滝壺の脇の草原でマスク草を探す。


「もしかしてこれじゃないですか」


シャウラが見つけたらしく指を指す。

それはとても綺麗でエメラルド色の葉が輝いていた。

思ったより早く見たかったな。


それからも俺たちはいくつかその葉を見つけ、日が暮れるまで集め続けた。


「こんだけ集めれば上出来だろ」


クエストの内容はマスク草の葉の収集で報酬は集めた量で決まる。

ちなみにこの葉は決して麻薬などではなく、薬草になるらしい。


それから袋いっぱいに葉を集めた俺たちは近くにテントを張り夕食を食べ、今日はもう寝ることにした。


「じゃ、俺外で寝るわ」


当たり前のように俺が言うとシャウラが不思議そうに言った。


「なんで、外で寝るんですか?」

「いや、でも」


俺はチラッと文香を見る。すると文香は言った。


「外なんかで寝たら風邪ひくわよ」


マジですか!

それから入り口から俺、文香、シャウラの順で小さなテントで身を寄せ合って横になる。

なんてことだ。女2人とこんな近くで寝るなんて、色々とヤバイ!興奮のあまり俺は顔が熱くなる。


どのくらい時間が経っただろうか。俺は寝れなかった。

だって無理じゃん!美少女が隣に寝てて、何ともおもわず寝れるわけないじゃん。

すると突然寝返りをうった文香が俺に抱きついて来た。


「し、死ねる」


あまりの興奮に耐えきれなくなった俺は思わずテントの外に出る。

外は朝日がのぼっていた。

時刻を確認すると6時だった。


「俺、徹夜したのか」


ヘタレすぎる。女に興奮して寝れなかったとかラノベの主人公じゃねぇかよ。


それから俺たちはテントを畳み片付けをする。


「翔也、ひょっとしてあまり寝れませんでしたか?目の下にクマができてますよ」


興奮して寝れなかった。とは言えないので早く目が覚めたと言う。

すると文香がからかうように言った。


「ひょっとして女子2人が隣にいて興奮のあまり寝れなかったんじゃないの?」


何でわかるんだよ!

文香は冗談で言ったつもりだろうけど思いっきり的中してる。

勿論よく分かったな。なんて言えないので


「そ、そんなわけないだろ」


と、否定した。


それから俺たちは帰路に着いた。


「それにしても随分と簡単に終わったわね。早く風呂に入りたいわ」


文香のフラグのような発言に俺は冷や汗かく。

すると唸り声が聞こえて来た。


「今、何か聞こえませんでしたか?すみません。やっぱり気のせいだと思います」


シャウラのフラグのような発言に俺はさらに冷や汗をかく。


「なんか私、嫌な予感がするわ」


俺たちが後ろを振り向くとドラゴンがいた。


「どうしてお前らはフラグをたてるんだー!」


そして俺たちは森を全力疾走で走る。

もちろん荷物は置いて来た。


「聞いてない!聞いてない!何だよあれ!」


するとドラゴンは炎を吹いた。

終わった。今度こそ終わった。


「アリア・スクルド」


文香がバリア魔法を張っていた。


「食い止めるわよ」

「何言ってんだ!俺たちが手に負える敵じゃない」

「そうね、でもこのまま森を抜けたらどうなると思ってんの?住民が今度は標的になるじゃない」

「でも!」

「いざってときに逃げたら冒険者失格よ!」


勝機はない。

だが助けが来るまでなら、時間稼ぎなら。


「分かった、やってやる!」


シャウラも俺に同意する。


そして俺たちはドラゴンと向かい合う。

ドラゴンは唸り声を上げ鋭い牙を光らせながら俺たちに襲いかかる。

それを危機一髪のところで避ける。

文香が言う。


「シャウラは助けを呼んで来て!」

「ですが、」

「早く、行け!」


俺は声を荒げた。


「わ、分かりました」


それから文香がスピードアップの魔法を放ち俺がドラゴンを挑発しながら逃げると言ったことを繰り返した。


「こっち向けドラゴン!」

「ヒィ〜」

「こっち向ヒィ〜」


そして俺と文香は限界はすぐに来た。


「スピード・フォ…ゥ」


文香が倒れた。


「文香!」


恐らく、魔力が欠乏したのだろう。

体力も限界で文香の魔法も使えない今、状況は絶望的だった。

そしてドラゴンの咆哮が容赦なく襲いかかる。

無理だと悟った俺はその場で立ち尽くす。

すると眩い光が辺りを照らし


「ルース・ランス」


ドラゴンに一撃を与えた。

どうやら助けが来たようだ。


「遅ーい!」

「そんなこと言わないでください翔也、でも無事でよかったです」


シャウラは半泣きになりながら言った。

それから俺はヨレヨレになって今にも倒れそうな文香に駆け寄り俺は肩を貸す。


「大丈夫か?」


文香は何も言わずコクリと頷いた。

するとシャウラが突然叫ぶように言った。


「翔也!避けてください!」


しかし気付いた時には遅かった。

どうやら俺はドラゴンの咆哮を喰らったらしい。

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