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プロローグ 終わりの始まり

初投稿です!

文章や言葉が変なところがあると思いますが、

皆さんよろしくお願いします。




その日、その場所で最強vs最強の対決がおこなわれていた…


方や神の頂点…平行世界、生命、自然、そして神そのものを

産み出した正に最高神と呼ぶにふさわしい男…


その姿は白髪の老人の用に見えるが、その気迫は生半可なもの

では立つことも見ることすらできなくなる。

無駄な肉がついていなく、さりとてムキムキと言うわけではない、理想的な体型である。白く長い髭は絡まることなく真っ直ぐ伸びている。

…ただしそれは本来の状態であればの話だが


「…信じられん」

「奴め…本当に人間か?」



それはどの神が言った言葉だっただろうか?


無理もない…彼らの先祖である最高神が今戦っている人間と同じようにボロボロになっている姿を見れば誰もがそう思うだろ。


引き締まった体のあちこちが傷だらけ…髪も髭も汗や汚れでぐちゃぐちゃになっている。


だが、他の神々が真に驚いたのはそれではなかった

そして、一番驚いていたのは最高神だった。


(…何故その状態で戦えるのだ!?)


そう、神々は今戦っている人間に対して驚いていた。


容姿は銀髪で、きれいな赤い目と青い目を持つオッドアイである

顔は整っており、大人びているがどこか少年のようなあどけなさがある。


そして、彼の今の状態は…


身体中のありとあらゆる骨は砕け、穴が空き、血が噴き出している。そして胸にはひときわ大きな穴が空いていた。気管、肺、心臓…それらが機能しなくなるほど大きな穴が。

だが彼は止まらなかった。

骨が折れようが穴が空こうが彼にはどうでもよかった。

自分の中にあるどうしようもないものを相手にぶつけなければならなかった。

故に彼は攻め続けることを止めなかった。


そうして戦いは続いていく。死闘と言う名の戦いが。


そして遂に…


決着はついた。


カランカラン…

武器が落ちる


ドサッ…

誰かが倒れる


そうして立っていたのは…神だった


互いの力は互角だった。しかし神の体はとても頑丈であった。

その頂点である最高神なら正に最硬と言っても過言ではない。

更に自然治癒の速度も半端ではなく、大きな怪我で無ければものの数分で完治できる。

それらの差が彼の敗因になった…

人間と神の決定的な差が


彼は思った。自分はこのまま死ぬのだろうと。

だが、不思議と悔しく無かった。

あれほど渦巻いていた自分の中の感情が消えていくのを感じた。


そして、自分を打ち負かした神を見た。


(…勝ったのに何て顔してんだよ)


少なくとも勝者の顔ではなかった。

顔は悲しみに歪め、今にも泣きそうな顔をしていた。


「…勝ったんだから…そんな顔…すんなよ」


見るに耐えかねてそう呟いた。


「…何故ワシと戦った?貴様は分かっていたはずだ!ワシには勝てんと!何故だ!?何故…」


そして神は涙を流した。


「何故だ…友よ」


神は彼を友と思っていた。自分がどんな存在か知っても態度を改めなかった彼を好ましく思っていた。


自分より下はいても、対等に喋ろうとしてくるものはいなかったからだ。


「友か…気の遠くなるような昔…俺にも友と呼べる者がいた…

家族と呼べる人達がいた…優しい村のみんなも…そして…一生愛すと誓った相手もな……お前達がすべて奪ったんだよ…村の皆を八つ裂きにし、ともを焼き両親を絞め殺し、そして…!」


彼はそう叫び、神を睨んだ。

もし四肢が動かせていれば、彼は飛びかかっていただろう。


そして彼は叫ぶ…


「…妹と彼女を犯した!俺の目の前で!犯して犯して犯し続けそして…殺した!」


彼は涙を流し叫んだ。自分の中に再び芽生えた恨みを周りに撒き散らすように。


「…なぁ、教えてくれよ…何故あいつらが死ななきゃなんないんだ?…何で両親は苦しみながら死ななきゃなんないんだ?…何で妹は…彼女は…死ななきゃなんないんだ!?答えろよ!?」


神は答えない。

だが、その顔は悲痛に歪んでいた。


「今何故と言ったな…答えてやるよ…復讐さ!…決まっているだろう?俺はあの日全てを失ったんだ…だから今回は逆だ…お前らから全てを奪ってやりたかったんだよ!」


彼は笑いながら叫んだ。

泣きながら嗤った。

彼は狂っていたのだ。

あの全てを失った日に。

そして彼も自分が狂っていることに気づいていた。

だが、彼は狂わずにはいられなかったのだろう。

何故ならそうしなければ自分が壊れていたのだから。


「…でも、この世界に来たとき…みんな笑っていた。人間も神もそれ以外の種族も…それを知った俺は憎しみが薄れていくのを感じた…俺の全てを奪った神は処刑されたようだしな…」


そう、彼の世界を奪った神は同じ神によって裁かれ、処刑された。

神々の掟で、他の世界での略奪、侵略を一切禁止していた。

故に処刑されたのだ。欲にまみれたものの末路であった。


「ならば何故…?」


神は問う。


「…俺の見ていたものは、神の一部分だったということを知った…他の神々の大半は侵略行為をしていたんだよ…他種族を奴隷にして、土地を奪い、殺し合いをさせ、そして飽きたら捨てる…そんなことをな…」


「…!」


彼の言ったことは事実であった。当然最高神も知らないはずはなかったが、それらを証明するための証拠がなかったのだ。


「…あんたが動きを掴んでいたのは分かっていた…そして証拠がなかったこともな…だけど、それだけはで俺は動かなかっただろうな…」


「…?」


最高神も彼の話を聞いていた他の神々も疑問を持った。

では何故彼はこのような事件を起こしたのだろうかと。

しかし…それは彼の一言で全員が納得することになった。


「奴らは…俺が世話になっていた家族を全員殺した…」


「「…!」」


それを聞いて皆言葉を失った。

それもそうだ。彼が世話になっていたのはこの世界で最も小さい宿だが、誰からも好かれるような宿だった。

その理由は、宿を経営している一家の人柄のよさからだった。

宿のなかは毎日笑いがおきていた。

高位な神も正体をかくして泊まりに行くほどだった。

しかし、父親が通り魔に刺されて死に、母と娘は首をくくり死んだ。こうして宿は潰れた。しかし、その事件に神々が関わっていたとは誰も思わなかった。


「…死んだ二人の爪に固まった血が詰まってたんだ…けど二人には掻きむしった後は何処にもなかった…俺は他殺だと思い調査使用としてたんだが…その時にやつらの隠れ家を見つけた…聞き耳をたてていたら、奴らは笑いながらほざきやがった……“あのような屑が死んだところでどうと言うことはない、むしろ我らの役にたったのだからやつらも幸せだろう”ってな…!それを聞いた瞬間俺は怒り狂った…こいつらの下らない野望のせいであいつらは死んでしまったことと…あいつらを巻き込んだ俺の無能さにな!」


全て……全て合点がいった。

彼はまた失ってしまったのだ。

家族、仲間と呼べる存在を…


「だから俺は殺した!殺して殺して殺しまくった!もう二度と悲劇を繰り返さないために!もう二度と後悔しないように!…もう二度と…失わないように…」


自分の甘さが皆を殺した

だから甘さを捨てよう。

誰にもココロを開かないようにしよう。

全て一人で解決しよう。

誰にも迷惑をかけないように…


「「……」」


神々は何も喋らなかった。

否、喋れなかった。

何故なら、彼にその道を歩ませてしまったのは自分達の甘さ故だったからだ。

もし、彼らがすぐに断罪していれば、彼は再び大切なものを失うことも、そのせいで神々を殺していくこともなかったからだ。

神々は恥じた…自らの愚行を。

神々は後悔した…自らの甘さを。


そして、頂点である男は…


「…すまない。」


涙を流し、そう呟いた。

そう、本来なら彼が背負った罪は本来自分達が背負わなければならないものだからだ。

しかし、彼に背負わせてしまった。

深く後悔した。

この時ほど自負の無力さを痛感したことはなかった。


この時最高神は罵られる子とを覚悟した。

しかし…


「…後悔しているか?」


この時の彼の声はとても優しいものだった。

神は彼の顔を見た。

彼は真剣な顔をしていた。

そして、呟いた。


「…ホントに…後悔してるなら…頼み…が…ある…」


声が小さくなっていく。

恐らく、もう限界が近いのだろう。


「あぁ、何でも言うがいい」


神は彼に近づき、そう言った。

彼の言葉を一言一句聞き逃さないために。


「……もう…二度と…俺のような人を…産み出さ…ないと…誓ってく…れ……そして…今度は…罪…を……背負うことを…恐れないと…誓ってくれ……!」


「……!」


神々は理解した。

これは彼の願いであると同時に、自分達に課せられる呪いであると。


「ワシの名において誓う。二度と貴様と同じ者を産み出さぬと!罪を犯した者を決して許しはしないと!」


最高神はそう告げた。

もう二度とこのような悲劇を起こさないと。

ココロにそう誓った。

そして、そう誓ったのは最高神だけではなかった。


「私も、この名に誓う!お前の願いを刻むと!!」


一人の神が立ち上がり、そう叫んだ。

他の神々はその光景に驚愕した。

何故なら、自分達が知っている彼は、決断ができるような性格ではなかったからだ。

そして、彼の神の位は高くはない。

むしろ低い部類に入る。

しかし、彼は決断した。

自分の全てを彼の願いに捧げると。

自分の名に懸けて誓うと言う行為はそれほど思い行為だった。

そして、他の神々は思った。

自分達より位の低い神が名を懸けて誓ったのに、自分達がそれをできなくてどうすると。


「私も誓うぞ!」

「私もだ!」

「安心しろ少年!君の意思は我々が引き継ぐ!!」

「だから君はもう安心してくれ!」


神々は叫ぶ。

もう二度と道は違わないと。


そして、少年は……




涙を流した。


「……ありがとう……………ありがとう……!」


「ワシも……ワシも誓うぞ。この“ナハク”の名において!」


最高神もそう誓った。

自らの名前を明かして。


「そっか……今の…あん…たな…ら…安心し…て…逝け…る…………

任せ…た…ぞ………………………友よ…………………………………………………………」


こうして彼は生涯を終えた。


彼が起こした事件のお陰で、神々の侵略は以前の1割まで減り、罪を犯した神々は例外なく断罪された。


彼は英雄になった。


しかし、彼の物語は終わりではない。

むしろここから始まったと言えるだろう。


彼の名はーーーーーーーーーーーーーー








ーーーーームラクモ・カナデ




最強で最恐……そして後に“死神”と呼ばれる人間?である

このシリーズは不定期投稿です

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