原点
下手くそですががんばっていきます(*´`)
曇天の空。
荒れた大地を照らすのは雲影から時々顔を出す満月の光のみ。
その大地に一人の男が立っていた。
黒い髪をしており彼の両腕には神鳥の紋章が刻まれた黄金に輝く篭手をしていた。
彼の名前は『トライゾン』
静かな空間を打ち破ったのは男達の雄叫び。
北の方からケルベロスの紋章が刻まれた黒の鎧を身につけた軍隊がこちらへ押し寄せてきていた。
数としておよそ1万。
その軍を率いるのは白の髪をしており彼の両腕にはケルベロスの紋章が刻まれた篭手をしていた。
彼の名前は『ギルティ』
トライゾンの幼馴染みであり、犯罪ギルド《クリミナルプリズン》のギルドマスターである。
「裏切り者のトライゾンよ。お前のせいで私の計画が狂っている。その神鳥の篭手を渡す。」
ギルティは軍の進行を止めトライゾンへ歩み寄った。
するとトライゾンは重い口を開いた。
「俺たちは全世界の冒険するのが夢だったのになぜ、過ちを犯すのだ。」
ギルティは怯むことなく威嚇するかのように答えた。
「冒険だけじゃ、つまんなくてね。この世界中の人を自分の物にしたいって思ってしまったんだ。」
トライゾンは悲しげな表情を浮かべた。
するとギルティが吠えた。
「返さないのなら力ずくで奪ってやる!!!!」
ギルティの篭手に黒紫のオーラが纏いとてつもない魔力を放ちだした。
するとギルティは低姿勢でとてつもない勢いで攻めよってきて、トライゾンのみぞおちにせいけんづきを食らわせた。
「ぐ......。グハッ」
隙を疲れたトライゾンは体勢を崩した。
しかしギルティの攻撃は止まない。
次から次へと疾風の如く拳の嵐がトライゾンを襲う。
トライゾンはただ身を守っていた。
「どうした?トライゾン、腕が鈍ったのではないか?そろそろ終わりにしよう。」
そういうとギルティは右の篭手に魔力を集中させた。
あまりの魔力のでかさに周りの岩石などは砕け散った。
右手を振りあげトライゾンに襲いかかった。
「カタストロフィ!!!!!」
爆発音が鳴り響き、大地が割れ、砂嵐が立ち込めた。
ギルティはトライゾンの _死 _を確信していた。
しかしギルティは砂嵐が止んだ光景を見て言葉を失った。全てを破壊したつもりだった。
しかし、トライゾンは破壊されていなかった。
全ての攻撃を受けて傷だらけになるも立ち上がり続けた。
ギルティは驚きのあまり体が動かなかった。
トライゾンの篭手に光のオーラが纏いはじめ、魔力を放ちはじめた。
そして、トライゾンはギルティに向かって歩き篭手を構えた。
「-------お前の心は何色だ--------」
「オリジンハート」
御観覧ありがとうございます。
この作品は作者の妄想の世界から作り上げました。
ちょっとありがちな展開な部分もあるかもしれませんが、ご了承ください。




