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黒い白百合  作者: 髙津 央
第五章 心の罪業
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主な人物

 【警察関係者】

 ◆三千院澄慈(さんぜんいんきよしげ) ※主人公……そう言えば、フルネームが出て来なかった。

 魔力はないが、霊視力を持つ見鬼。

 古都(こと)府警、魔道犯罪対策課の刑事。印暦(いんれき)2202年4月に配属されたばかりの新米。

 霊視力があるから、と親戚の勧めで古都大学の魔道学部に進学した。

 魔力がない為、魔法の道具の仕組みを研究していたが、メーカーや専門の商社には就職せず、警察学校に進んだ。

 卒業後の2年間、そんな能力や学歴とは無関係に、古都市内の交番で「普通のお巡りさん」として勤務していた。

 今年度、魔道犯罪対策課に配属されたばかりの三千院には、「一般的な魔術の知識」はあっても、実務の経験が少ない。

 幽界に属するモノが視えるだけで、霊能者や聖職者のように、除祓や浄霊ができるわけでもない。

 以前は魔物などを恐れていたが、現在は人間が一番恐ろしいと思っている。


 ◆嵐山紅葉(あらしやま くれは)鬼女紅葉(きじょもみじ)=課長

 魔力はないが、霊視力がある見鬼。

 古都府警、魔道犯罪対策課の課長。課が新設された際、課長とする辞令が出た。

 捜査二課で勤続15年、数々の経済犯を挙げてきたベテラン刑事。

 ハメられて吊った被害者等から、手口や証拠の在り処を聞き取り、入念な裏付け捜査の上で逮捕する。

 嵐山紅葉が挙げた被疑者の有罪率は、ほぼ100%。

 「鬼女紅葉(きじょもみじ)」と呼ばれ、詐欺師達からは恐れられ、警察や司法関係者からは敬われていた。


 ◆鴨川静流(かもがわ しずる)=ホトケのカモさん

 魔力はないが、霊視力がある見鬼。

 古都府警、魔道犯罪対策課の先輩刑事。

 組織犯罪対策課から異動してきた。

 長身痩躯の中年男性。風采の上がらない大人しげな外見からは、マル暴対応をしていたなどと、想像もつかない。

 組員に憑いた死霊、生霊、守護霊などから、発覚していない事件の詳細を聞き取り、綿密な裏付け捜査の上、逮捕する。

 逮捕後、取調室で被害者の怨嗟(えんさ)の声を()に入り(さい)穿(うが)ち、語って聞かせる。

 どこから手に入れるのか、霊視力を持たない【半視力(はんしりょく)】の者に一時的な霊視力を与える呪符を使い、どんな霊に憑かれているか、本人に視せていると言う噂もあった。

 鴨川自身は、否定も肯定もせず、笑っている。

 嵐山同様、、冤罪や証拠不十分で不起訴になる事件は、ほぼなかった。

 逮捕した被疑者の服役中は時折、面会に行き、憑いている人々の言葉を伝える。

 受刑者は出所後、精神を病んで元居た組織から破門されるか、足を洗って仏門に入るか、ふたつにひとつ。

 「ホトケのカモさん」として、恐れられている。


 ◆大原(おおはら)刑事

 古都府警川端署、生活安全課所属のベテラン刑事。魔力も霊視力もない。怖がり。

 捜査の初期段階で、魔道課の三千院と組んで、聞き込みのイロハを背中で語る。


 ◆(たちばな)警部

 古都府警、捜査一課の課長。連続女性行方不明事件合同捜査本部の本部長。

 魔力も霊視力もない。ベテランのおっさん刑事。


 ◆二本松(にほんまつ)刑事

 古都府警、捜査一課の捜査員。魔力も霊視力もない。

 わりと冷静なおっさん。反射神経がいい。


 ◆神楽岡(かぐらおか)刑事

 古都府警、捜査一課の捜査員。魔力も霊視力もない。

 せっかちなおっさん。


 ◆中大路(なかおおじ)刑事

 古都府警、捜査一課の捜査員。魔力も霊視力もない。

 新人刑事。空気は読まない。


 ◆河原(かわら)刑事

 古都府警、捜査一課の捜査員。魔力も霊視力もない。地味に活躍。

 新人の中大路の面倒を割とみている。若者のノリについて行けないおっさん刑事。


 【行方不明者】

 ◆江田英美(えだ えいみ)

 19歳。古都春菜(ことはるな)女子大学の二回生。

 大学付近のアパートに下宿し、古都市左区のコンビニ「フレンドマート川端病院前店」でアルバイトをしている。

 色白の瓜実顔(うりざねがお)が、艶やかな黒髪に縁取られている。小柄で華奢で、思わず守ってあげたくなる。やや古風な美人。


 ◆備東安美利(びとう あみり)

 21歳。古都市左区のコンビニ「フレンドマート川端病院前店」でアルバイトをしている。

 雪のように白い肌、対照的に闇のように黒い髪、小柄で華奢で、思わず守ってあげたくなるような美人。

 但し、中身は相当に(したた)かで、異性が居る場と同性だけの場では、別人のように態度が変わる。カネとオトコにルーズ。

 同僚の江田英美は、備東を「性格ブス」と評している。


 ◆柴田詩乃花(しばた しのか)

 23歳。古都市左区、川端病院前の生花店「はぎや」勤務。

 家族、親族は全員、古都府蟹岡市に住んでいる。


 ◆出口芽衣(でぐち めい)

 24歳。古都市左区、川端病院の事務員。儚げな黒髪美人。


 ◆飯田珊瑚(いいだ さんご)

 古都市西区の宝石店「三光照輝宝飾(さんこうしょうきほうしょく)」勤務。隣の市から通勤している。

 白百合を思わせる清楚な美人。今にも消えてしまいそうな、儚げな雰囲気。


 ◆普家絵冬(ふけ えふゆ)

 23歳。会社員。下戸で酒は飲めない。

 実家で両親と同居。兄と姉二人は、結婚して家を出ている。父は長期の出張中。家族関係は良好。

 大学時代の同級生と交際中。双方の親に紹介済みで、間もなく結婚予定。


 ◆二谷代志華(じたに よしか)

 20歳。古都大学経営学部の二回生。華奢な身体。


 【発見者その他】

 ◆白神百合子(しらかみ ゆりこ)

 古都大学四回生。卒業制作で、災害救助ロボを作っている。

 小柄で、長い黒髪が印象的な和風の美女。

 巴経済の婚約者。大学院卒業後、就職が決まったら、結婚する予定。実家同士が近所。


 ◆巴経済(ともえ つねずみ)

 魔力はないが、霊視力がある見鬼。

 古都大学四回生。卒業制作で、水中探査ロボを作っている。

 明るい茶髪の眼鏡青年。男前。身長180センチ。瞳は青みがかった灰色で、顔立ちも日之本人離れしている。

 曽祖母(そうそぼ)が魔女。兄弟に【舞い降りる白鳥】の魔法使いがいる。

 白神百合子と婚約中で、双方の家族に紹介済み。大学院卒業後、就職が決まったら、結婚する予定。実家同士が近所。

 「野茨の血族」「汚屋敷の兄妹」などにも登場。


 ◆伏見(ふしみ)教授

 古都大学魔道学部の教授。三千院の恩師。

 魔力を持たない学者の【碩学の無能力者】。


 ◆梶井一真

 76歳。古都市左区吉田上町在住の老人。

 何故か、庭先に黒い白百合が生えてきて、近所で話題になる。

 黒い白百合を気味悪がるが、好奇心が勝り、そのままにしている。


 ◆川端東マンションの管理人のおばちゃん

 何故か、マンションの敷地に黒い白百合が生えてきた。

 気味が悪いので引っこ抜いて捨てた剛の者。店子(たなこ)思い。


 ◆コンビニの店長

 コンビニ「フレンドマート川端病院前店」の雇われ店長。

 真面目な江田の無断欠勤を心配している。

 備東の無断欠勤は忌々しく思い、解雇したがっている。


 ◆花屋の店長

 生花店「はぎや」の店主。柴田とは家の方向が逆。

 柴田を心配しているが、忙しくてそれどころではない。


 ◆新月賛治(にいつき さんじ)部長

 27歳。普家絵冬の上司。老舗企業の創業者一族のひとり。

 仕事の後で部下にステーキを奢るなど、太っ腹。


 ◆ヤマ

 備東安美利の男友達。小心者。


 ◆セノ

 備東安美利の男友達。備東安美利に金を貸している。


 ◆イオ

 備東安美利の男友達。カネとオンナにルーズで、遵法意識(じゅんぽういしき)が低い。


 ◆ベツ

 備東安美利の男友達。備東安美利に金を貸している。

 チャラく社会常識に疎いが、意外に堅実。捜査に協力。


 ◆サジ=〈匙〉

 魔術士の国際連盟「蒼い薔薇の森」日之本帝国支部の係員。

 「虚ろな器」に登場した〈匙〉先生。国立魔道学院に勤務する前は、ここで働いていた。

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野茨の環シリーズ 設定資料
設定の説明とイラスト置場。
地図などは「野茨の環シリーズ 設定資料『用語解説17.日之本帝国』
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