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第16話:提案

 「課長。現場の作業班からの連絡で侵入口は確保できたと」


 皐月が報告をする。

 すると、沙紀はその言葉を聞きある一つの作戦を思い立った。


 「課長、はっきり言って犯人の真の目的は本人に聞かなければ分りません。なので正面から私が遺骨のダミーと三年前の真実を話しに行くと伝えて中に入ります」

 「そんな! 無茶ですよ、沙紀さん一人でなんて………………」


 大祐の言葉を途中で制して沙紀は続ける。


 「そして、侵入口から別班を突入させます」


 課長は、しばらく考えあぐねていたが一つ溜息をつき言った。


 「それしかないか……………。では別班は、藤田君と田丸君にお願いするよ」

 「了解です!」


  名指しされた二人がさっそく装備などの準備にかかろうと部屋から退室しようとしたその時だった。沙紀がある一つの提案をした。

 その提案は大祐にとっては寝耳に水の提案だった。


 「その別班には大熊も入れてください。今回は三人一組でということで」

 「………………俺ですか!?」

 「さっちゃん、無理よ」

 「そんな素人を連れて行ったって死ぬだけだ!」


 沙紀の提案に三人は思い思いに言葉を発する。

 そんな反応をあらかじめ予感していたのか、沙紀は耳を塞いでいた。


 「言いたいことは分る。でも今回は、大熊を連れて行ったほうがいい。二人の安全の為に」


 そう言って沙紀はにっこりと微笑んだ。


 「そうだね、私もその案に賛成だ」

 「課長!?」


 当然反対するであろう課長までも賛成したことで三人はもう反論することは出来なかった。


 (………………何で俺なんだ?あれだけ俺のことけなしているのは沙紀さんなのに????)


 大祐には沙紀の考えていることがまったく分らなかった。

 


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