序章
完全なる序章です。続きはゆっくり書いていくので長い目で見てください。
――――2050年5月15日午後18時45分。
関東近郊にて大地震発生。
地震による死者数は、20万人以上にも上った。
その為、政府は主要機能を京都へと移動。
それに伴い、日本の首都は変更され東京は一地方都市へと変わった。そしてその数年後、都市機能を回復しつつあった東京にて奇怪な事件が起こり始める。
最初に確認された事件は、ある屋敷での大量殺人事件。
警察は、当初怨恨の線で事件を追っていたが、現場の状況や遺体解剖の結果、科学では説明のつかない手段が用いられたことが分かり、捜査は暗礁に乗り上げる。結果、事件は迷宮入りすることとなった。
この事件をきっかけに都内での特異な手段を用いた事件の件数は格段に伸び始める。
この事態を重く見た政府は秘密理に調査を開始。その結果、事件の裏に、特異能力者の存在が確認されたのだった。
この特異能力は、地震以降、後天的に備わった人々がほとんどで力を手にした彼らの行動は、主に二つのパターンに別れる。
まずは、自分が手にしたその力に怯えひっそりと暮らす者。彼らは、周囲の人々からの偏見の目を恐れ、その力をひた隠しにしていた。
そしてそれとは反対に、手にいれたその力を有効に使い社会的にのし上がろうとする人々がいた。
しかし、その中の一部には、危険思考を持つ人間もおり、彼らが犯罪に手を染め始めるのにそう時間はかからなかった。
しかし、能力者の発見が東京のみに限定されていた為か、政府の対応は遅かった。しかし、彼らも年々増加する犯罪についに重い腰を上げた。
それにより、政府直属の捜査機関・特異能力犯罪捜査課(略して特異課)が誕生することとなる。
そしてこの物語は、一人の青年が特異課に配属された日から始まった。