立ち向かう銃を持て。(二百文字詩)
比喩的に銃を用いています。
うち砕け
手にするのだ
この霧を霞を破るものを
立ち向かう銃を持て
矢でなく
刃でなく
君は火だ
きずつくことはない
すでに負うものがある
弾丸が尽きたとき
闘いは終る
君は限りなく
込めるだけでいい
痛みを
傷みを
悼みを
撃て
打て
討て
悲しみは
哀しみを包み
愛しみに眠る
おそれるな
境界をこえるのは
いつだって君だ
ためらうな
愛しみを抱け
嘆きの奔流へのまれようとも
嘲哢を流転せしとも
君は火だ
さあ引くがいい
本源を知る者よ
創まりを見よ
君は火だ