忍ぶ蝉
「みんみん」
【解説、蝉は忍忍と言ってるつもりらしい
蝉は忍者になりきっている。
今、蝉もとい、蝉の化物は
森の熊を見ている
木に貼り付き擬態?して
普通のサイズに変身した蝉が貼り付いてる‥
そう吸着して牛や、羊に変身出来る様になった蝉のスキルは多少進化したらしく
大きさを、ある程度変える事が出来る様になった。
この、ある程度とは
本来の大きさを超えないサイズに変身出来る様になったと言う事の様だ。
つまり、今なら小さな本来の蝉の姿から牛の大きさまでは変身出来るのだ!
今の蝉の化物は、普通のアブラゼミだ
なので
熊も遠目に少し見るそぶりをしたが
無視している様だ虫だけに】
「熊のやつ、なかなか隙を見せないな」
俺は、木に貼り付きながら
熊が眠りにつき油断するのを待っていた
しかし、何だか赤い虎模様の熊は
油断して寝ている様に見えても
俺が近づこうとすると
キッとこちらを睨みつけるのだ
良く見ると巣穴には子グマらしき物が
チラチラと目に入る
子グマを連れている時の熊は危険と
ニュースで言っているのを見た事がある
そんな状況で不用意に近付くのは
自殺行為と言う他はないだろう。
そんな風にジリジリとした雰囲気で
熊を観察していたところ熊に動きが
クンクンと何かの匂いを嗅ぎつけた熊は
おもむろに立ち上がると
子グマの方を見てぐわっと小さく鳴き
ドスドスと歩き出していた
それは、俺が牛乳泥棒をした牧場の方だ
隙を見て子グマの血を吸おうかと思ったが
子グマとは言え、中型犬くらいの大きさ
本気を出せば牛にはなれるのだが
牛と子グマって、どっちが強いのだろう
2頭はいそうだから少し厳しいかも?
親熊に声をかけられて少し緊張状態の
様にも見えるし隙はなさそうだ
少し迷ったが
俺は親熊の方を追いかけてみる事にした。
そうして遅れて熊を、追いかけた
その時、グガオーッ
森よ木々を震わす様な
大きな地割れの様な
赤い熊の雄叫びが聞こえた!