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00 最後の審判。そんなにカッコよくない終わり。

カテゴリーランキング 日間 5位 応援ありがとうございます!

魔法のiらんど小説大賞 最終選考にノミネートされました

 

 答えは、そこに描いたはずだった。



 たった一枚の、ちっぽけな板の上。そんな場所に、世界の尊い真実の何もかもを描き出した、と。俺はそう、傲慢(ごうまん)にも思い込んでいた。



 普遍的な美とは、何だろうか。



 人はそれをモナリザの微笑(ほほえ)みや、そこに描かれた黄金比だとか、はたまたそれらを導き出すための数式に求めたりする。あるいは、海の雄大さや星空の輝き、山頂から見る日の出のように壮大な自然の姿。もっと抽象的に命の儚さや力強さ、それらが巡り巡って母子像(ぼしぞう)に見出され、古典絵画や彫刻へと回帰していく……なんてこともあるのかもしれない。



 普遍的であるということは、世界の裏側にいる人とでも共有し、理解することのできる一定の基準を持っているということだ。そして、それを『美』でもって表現しようとするということは、自ら基準を作り提示し続ける覚悟を持つということ。



 そんなこと、神でもなければ正気を保って続けられるはずがない。



 それだけの簡単な真実にたどり着く、ずっと手前で……俺は世界の美しさの何もかもを知ったような気になって、芸術なんて名付けたガラクタで世界を汚し続けていた。




 罪には、罰を。



 世界が今、俺に裁定を下す。





『審査の結果、受賞者なしとの結果に――』





 *





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本作品は22万文字で完結します。

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― 新着の感想 ―
[一言] ツイッターから来ました二遠たくです! 個人的に絵画が好きなので、これから楽しみ! «٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク ツイッター上でも気軽に絡んでください! (人´∀`*)お願いします。
2020/05/16 08:40 退会済み
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