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そうだ。今夜はカレーライスにしよう

作者: HERON

 今日は休日。しかし、何をしよう。休日といってもすることがない。

 ぽっかり空いた休日なんだ。仕方ないか……


 ……もう夕方か。結局、ここから一歩も動いてないぞ。引きこもりでもあるまいし、俺も少し運動と称して外をブラブラ歩こうかな。


 ん……隣の家からいい匂いが漂ってくるぞ。これはカレーライスか。う〜む。カレーライスなんて久しく食べてないな。

 そうだ。今日の晩飯はカレーライスにしよう。飯を作ったことない俺でもカレーライスくらいは作れるだろう。


 材料はそうだなぁ。思いつく限り、ジャガイモ ニンジン タマネギ トリニク……おっと、カレーライスのルーも必要だな。そりゃそうだ。ルーが無くちゃカレーライスは出来ん。ハハハハハ! なんだか、そう考えると楽しくなってきたぞ。早く材料を買いに行こう。


 これで気が紛れるのか? 本当に楽しくなってきたのか?……そんなことどうでもいいか。とにかく今日はカレーライスだ。


 よし、ジャガイモ ニンジン タマネギ トリニク 必要な調味料。そして、カレーライスのルーを購入完了。家にも着いた。さぁ。今からカレーライスを作るのだ!


 ご飯は予め炊いているから大丈夫だ。フフフ。いいタイミングだ。ふりかけご飯を晩飯にしようとして正解だ。準備が早くなる。早く食べたいぞカレーライス。


 まずは、フライパンでトリニクを炒めてしまおう。といっても、コンロを使うのなど初めてだな……どれくらいの温度で炒めればいいんだろう。う〜ん。気にせず炒めるか。男は感覚だ!


 野菜を切って切って皮むいて。その後、お気に入りにの音楽をかけていい気分。さぁ、鍋を用意だ。強火で煮るのだ。


 ご飯と水の沸騰を待つ間、味噌汁でも作ろう。カレーライスと味噌汁の組み合わせは案外合う。熱くて辛くて美味いんだ。


 よし、ご飯が炊けたぞ。水もいい具合に沸騰してきた。そろそろ、ルーを溶かそうか。


 うん。いい匂いが漂ってきたぞ。隣の家にも負けてないんじゃないか。いや、そんなことはないか。隣の家のカレーライスは手が込んでるもんな。簡単じゃない。

 こんな簡単なカレーライスを作るのにこんな時間と手間がかかるのに、それをいつもやってる人達はなんて凄いんだろう。作ってる間に腹も減るしな。

 もう少しで完成だ。それまで鳴ってろ俺の腹。たらふく手料理食わせてやるぜ。


 さぁ。カレーライスの完成だ。

 美味そうだ。なんでだろうな。嫁の手料理食ってた頃は、飯なんて美味そうだなんて思わなかったのに、自分で作ってみて初めて飯が美味そうに感じるよ。

 あぁ、こんなとき嫁の存在が大きく感じる。なんで、あんな些細な事で離婚してしまったんだろう。気持ちが悲しくなる。寂しくなる。でも……


 それは終わったことだ。悲しんでも仕方ない。そんな悲しみなんて、目の前で美味しそうに並んでいるカレーライスと味噌汁にゃ敵わない。


 悲しい気分なんてサヨナラ。寂しい気持ちなんてサヨナラ。今夜はカレーライスだ。味噌汁もあるぞ。久しぶりの組み合わせだ。こいつが熱くて辛くて美味いのだ。この組み合わせにゃ敵わない。

 元ネタ。


 真島昌利。カレーライスにゃかなわない。


 美味いですよねカレーライス。そして、いい歌ですよねカレーライスにゃかなわない。書きたかったんですこういう小説。

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