表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なぜ生きるか? それが知りたい!  作者: 赤木 爽人
第3章 「交差」 『繋がる宿命の糸』
86/151

8-6

 誰もが梨花子先生を見つめ涙を流した。あちこちから「ありがとうございました」の声が聞こえてきた。梨花子先生は顔をくしゃくしゃにして動けなかった。    


 ──生きる喜びを心から実感していた。


 と、剛の意識は教室を離れ、廊下を抜けて、玄関に向かい、校門から出てくると、電車の中に戻っていった。座席の剛は目を開けたまま放心状態だったが、意識が戻ると正気になった。

 時計塔の長針が分で言えば五十九分のところから一つ進んで、カチリ、零時で止まった。

「出発進行」運転席から声が響くと、電車はゆっくりとレールの上を走り出す。


 校門と裏山が少しずつ離れていく。それとともに眠ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ